ヤマハ マジェスティSの特長と買取相場の傾向
ヤマハ マジェスティSは、2015年9月に発売されたスポーツスクーターです。排気量155ccの水冷4ストロークエンジンを搭載し、高速道路での走行も可能。250ccクラスのスクーターよりも車体サイズが一回り小さく、取り回しのしやすさと使い勝手の良さが大きな魅力です。
また、抜群の収納力も特長の一つです。シート下には32Lの収納スペースがあり、ヘルメットや買い物袋も収納可能。フロントには、500mlのペットボトルを入れても余裕のあるポケットや、3kgまで対応可能なコンビニフックも装備しています。
なお、ヤマハ マジェスティSは2022年に生産終了となり、現在、新車は販売されていません。中古車の買取価格は1万円~23万円(2024年9月20日時点)で、型式や走行距離、車両の状態によって変動します。
ヤマハ マジェスティSを高く買い取ってもらうためのポイント
バイクをできるだけ高値で買い取ってもらうためには、査定時にチェックされるポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、ヤマハ マジェスティSの査定で特に重要なポイントを解説します。
ポイント1:年式・型式
バイクの買取では、年式が新しいものほど高く買い取ってもらえる傾向です。ヤマハ マジェスティSには、2014年から2017年までの「JBK—SG28J」と、2018年から2020年までの「2BK—SG52J」の2つの型式があります。なかでも、カラー展開の変更や排出ガス規制への対応以外で仕様変更が行なわれたのは、2016年と2018年です。
2016年には、タンデムシートのクッション性が向上し、前後サスペンションの採用で乗り心地が改善されました。また、ポジションランプの質感向上など、いくつかのマイナーチェンジを実施。2018年には、LEDヘッドランプやスマートフォンの充電に便利なDC電源ジャックを新たに装備しています。
買取相場は、より新しい「2BK—SG52J」のほうが高くなる傾向です。ただし、走行距離やバイクの状態によっても異なり、たとえ年式が新しくても状態が悪いと買取価格は下がる可能性があります。
ポイント2:ボディカラー
ヤマハ マジェスティSは、以下のように年代ごとでさまざまなボディカラーが展開されています。
2014年
・ダルレッドメタリックD
・マットチタン1
・シルキーホワイト
・ブラックメタリックX
2016年
・ディープレッドメタリックK
・シルキーホワイト・ブラックメタリックX
・マットチタン1(SPカラー)
・ダークグレーイッシュマゼンタメタリック1(SPカラー)
・ビビッドイエローソリッド2(60th Anniversary)
2017年SPECIAL EDITION
・ディープパープリッシュブルーメタリックC
2018年
・ブラックメタリックX
・ディープパープリッシュブルーメタリックC
・シルキーホワイト
・マットダークブルーイッシュグレーメタリック3
買取相場では、レッド系のカラーは若干評価が低くなる傾向がありますが、ホワイト系・グレー系・ブラック系・イエロー系などはほぼ同程度の評価です。そのため、ボディカラーよりも走行距離や車体の状態が、より重要視されると考えられます。
ポイント3:車両の状態
バイクの査定では、車両の状態が細かくチェックされます。エンジンが問題なくかかるか、オイル漏れや異音などの不具合がないかなどを事前に確認しておくとよいでしょう。
特に、長期間放置していたバイクは、バッテリー上がりやキャブレターの目詰まりなどでエンジンがかからない場合があります。エンジンが始動しない場合、マイナス査定となってしまうため注意が必要です。ただし、エンジン自体が故障していると、高額な修理費用がかかってしまうため、無理に修理する必要はありません。
ほかにも、ブレーキの効き具合やサスペンションの沈み具合など、バイクの安全性や走行性能に関する部分も査定額に大きく影響します。
ポイント4:走行距離
バイクの走行距離は、車両の状態と並んで重要な査定ポイントです。一般的に、走行距離が長いほど買取価格は下がる傾向にあります。ヤマハ マジェスティSの場合、走行距離5,000km前後が最も買取価格が高く、1万km、2万kmと距離が長くなるにつれて価格は下がっていきます。
また、排気量ごとに乗り換えの目安となる走行距離があります。排気量が155ccのヤマハ マジェスティSでは、5~8万km程度が目安です。ただし、この目安はバイクの使用状況やメンテナンスによって大きく異なります。
日頃からメンテナンスをしっかり行なっていれば、10万km以上でも問題なく走れるケースも多いので、こまめな点検や洗車で良い状態を保つことが大切です。
ヤマハ マジェスティSを高く買い取ってもらうための注意点
バイクをより高値で買い取ってもらうためには、査定前の準備が大切です。ここでは、査定前に確認しておきたい注意点を解説します。
純正パーツも一緒に査定に出す
バイクの査定では、基本的にノーマルの状態のほうが査定額が上がる傾向にあります。カスタムは個人の好みが反映され、広く需要があるとは限らないため、基本的にカスタムパーツは外して査定に出すようにしましょう。
ただし、人気のカスタムパーツが取り付けられている場合は、プラス評価になる場合もあります。その場合は無理に取り外す必要はありませんが、純正パーツを保管しておき、一査定時に一緒に提出することをおすすめします。
査定前に洗車する
バイクの査定前には、しっかり洗車しておくことが大切です。汚れたままのバイクは印象が悪く、これまでのメンテナンス状況に不安を感じさせる可能性があります。査定士にとって、買取後に不具合がするリスクが大きな懸念材料であり、その結果、控えめな査定額になるケースもあります。
そのため、査定前にはバイクをできるだけきれいな状態に整えておきましょう。清潔な車体はキズや凹みなどの状態が確認しやすく、適正価格で査定してもらえる可能性が高くなります。ただし、洗車の際には擦りすぎや過度な磨き込みは避け、キズが付かないよう注意しましょう。