ヤマハYB125SPの特長と買取相場の傾向
ヤマハYB125SPは2012年に発売された125㏄のネイキッドバイクです。125㏄クラスのバイクといえばスクータータイプが人気ですが、ヤマハYB125SPはクラシカルな雰囲気と低価格で人気を集めています。また、ヤマハYB125SPは中国のヤマハグループで製造され、日本での正規販売はなく輸入車という位置付けです。
エンジンは空冷4ストSOHC2バルブ単気筒で最高出力は7.1kw/7,800rpmと一般道の走行には十分な性能です。ギアはリターン式の5段変速でシーソーペダルのためスムーズなギアチェンジが可能。ツーリングなどでも疲れにくい仕様です。
シート高は760㎜と足つきが良く、ロング・ローシートを採用しているためタンデム走行時も同乗者への走行風による負担を軽減できます。
収納スペースはないものの大き目のリアキャリアを標準装備しており積載量も問題ありません。エンジン始動はセル方式のみでキックスターターがないためバッテリー上がりには注意が必要です。
ヤマハYB125SPの買取価格は3.1万~18.5万円(2024年9月10日時点)ですが、金額は走行距離や車両の状態によって変動します。
ヤマハYB125SPを高く買取ってもらうためのポイント
大切に乗ってきた愛車だからこそ査定時には高く評価してもらいたいと思うものです。ここでは、ヤマハYB125SPを高く買取ってもらうためのポイントをご紹介します。
ポイント1:走行距離
走行距離は買取価格を左右する重要な要素の一つです。一般的には走行距離が長いほど買取価格は下がります。
また走行距離は排気量によっても変わることから、排気量にも注目です。同じ走り方をしていても排気量が小さいほどエンジンの常用回転数が多くなりエンジンの劣化が早まるためです。125以下クラスのYB125SPであれば走行距離15,000キロメートルが一つの目安になりそうです。
もちろん走行性能も重要視されます。それで、走行距離が長くても定期的にエンジンをかけて走っていたり、エンジンオイルや消耗品を交換していたりするなどしっかりとメンテナンスしていることが大切です。
年式に応じた走行性能を維持しているなら買取価格が大幅に下がることを避けられるでしょう。
ポイント2:燃料供給システム
排出ガス規制の影響により2008年以降の国内のバイク販売は、キャブレター車からフューエルインジェクション車へと移行しています。フューエルインジェクション車はエンジンへの燃料供給を電子制御するため、エンジンが安定するというメリットがあります。
一方で、キャブレター車は環境性能では劣るものの、システムがアナログのため季節や状況に応じたセッティングが比較的容易というメリットがあります。そのため手間はかかるものの、自分でバイクをチューニングしたいライダーからは根強い人気があります。
生産がストップすることで徐々にその数を減らしているキャブレター車であることもYB125SPの需要を高めているかもしれません。
ポイント3:装備・パーツ
快適な走行に必要な装備が充実しているYB125SPですが、無駄のないシンプルボディはライダーが個性を表現するカスタム車のベースモデルとしても人気があります。
カスタム車は装備しているパーツによっては買取価格が上がるケースがあるものの、基本的にはカスタム車よりもノーマル車のほうが査定のうえでは有利です。
それで、カスタムパーツをつけているならなるべくノーマル状態に戻すことをおすすめします。取り外したカスタムパーツは査定時に一緒に提出しましょう。
ノーマルパーツを保管しているものの自分で付け替えることが難しいという場合も、無理して外そうとするとキズや故障の原因になりかねません。マシンはそのままの状態でノーマルパーツを持参して査定を受けましょう。
ヤマハYB125 SPをさらに高く買取ってもらうため査定前に行なってきたいこと
買取価格を左右するのは走行性能や車両の状態ですが、高く買取ってもらうために査定前にできることがあります。こちらではヤマハYB125SPをさらに高く買取ってもらうためのコツをご紹介します。
車体をきれいな状態にしておく
査定する前にバイク本体をきれいに洗車しておくことは大切です。査定において走行性能は重要ポイントですが、ボディの見た目や色が与える印象も大事な評価対象だからです。
また査定士の判断に与える影響も小さくありません。エンジン性能を正しく見極めたい査定士にとって日頃どの程度メンテナンスされていたかは大切な判断材料となります。
ボディがひどく汚れているとメンテナンスもいい加減にしているかもしれないという印象を与えかねません。買取ってからマシン内部の異常が判明する事態を避けるため査定額が厳しくなることも考えられます。
査定前には専用のシャンプーとスポンジを使用して汚れを洗い流しましょう。水が使えない場合もやわらかい布などで拭くだけでもよいでしょう。
洗車というひと手間で買取価格が変わるかもしれません。「どうせ売却するなら汚くても一緒」とは考えずに、愛車の持つ魅力を引き立ててから査定を受けましょう。
売却のタイミングを見定める
基本的には月日が経つほどバイクの価値は下がっていきます。売却のタイミングを遅らせると年式が古くなりますし、普段運転しているなら走行距離がさらに延びますし、パーツの劣化や故障のリスクも高くなります。
売却を検討しているならなるべく早いほうが賢明です。
とはいえ、バイクの買取価格は中古車市場の需要と関係があるため、売却のタイミングによっては買取価格が上がることもあります。
春先はバイク需要が高まるシーズンです。新生活が始まるこの季節に交通手段の確保としてバイクを購入する人が増えるからです。また6~7月も夏のボーナス支給やツーリング目的で需要が高まります。
このように多くの人がバイクを買うシーズンはショップもできるだけ多くの中古車を仕入れようとします。
買取価格が下がる前に売却するか、あるいは需要が高まるシーズンを待ってから売却するかは、車両状態や買い替えのタイミングなどを考えて判断できるでしょう。