ヤマハ WR250Xの特長と買取相場の傾向
ヤマハ WR250Xは、2007年にヤマハが初めてスーパーモタードモデルとして発売したバイクです。当時のオフロードバイク用としては高性能である、249cc水冷4ストローク4バルブ単気筒のエンジンを搭載しています。
特長的なのは、17インチホイールとオンロード用ラジアルタイヤの組み合わせです。国内のモタードモデルのほとんどがバイアスタイヤを採用しているなか、ラジアルタイヤを採用したヤマハ WR250Xは、類を見ないほどのハイパフォーマンスを実現。足回りには、フロントに倒立フォーク、リアにはアルミ製スイングアームが使用されています。
ブレーキはシングルブレーキでコントロールしやすく、ダイナミックな走りが可能です。デザイン面でもスポーティーな仕上がりで、サイドゼッケンがない点がポイント。
ヤマハ WR250Xは、スーパーモタードレースにも対応できる本格的な性能でありながら、日常使いにも向いており、発売直後から高い人気を誇りました。しかし、2016年に導入された排ガス規制に対応できず、2017年に惜しまれながら生産終了となります。
初登場から生産終了になるまでの間に、モデルチェンジは行なわれませんでしたが、現在でも人気が衰えることはなく、買取市場での需要も高い傾向です。買取相場は14.1~59.4万円(2024年9月20日時点)です。
ヤマハ WR250Xを高く買取ってもらうためのポイント
ヤマハ WR250Xをより高く売るために、押さえておきたいポイントを確認しましょう。
ポイント1:年式
バイクの買取価格は、通常年式が新しいものほど高くなります。理由は、故障や事故などのトラブルが少なく、各部品の劣化もほとんど見られないためです。ヤマハ WR250Xでも、特に2016~2017年式のものは高価買取が期待できます。
しかし、人気車種や絶版車の場合、年式が古くても買取価格にあまり影響しないことがあります。ヤマハ WR250Xもすでに生産が終了していますが、人気は衰えず、2008~2014年式でも買取価格に大きな差は見られません。
ポイント2:走行距離
一般的に、走行距離の短いバイクほど買取価格は高くなります。ただし、走行距離の影響は排気量によって異なります。排気量が大きいバイクは、エンジンへの負荷が少ないため、長い距離を走っていても買取価格への影響はあまりありません。
ヤマハ WR250Xのような250ccバイクの場合、走行距離が2万kmを超えると過走行と判断され、買取価格が下がる可能性があります。そのため、ヤマハ WR250Xをなるべく高く買取ってもらうには、2万kmを超える前に買取に出すことをおすすめします。
ポイント3:外装と内装
バイクの買取価格には、外装や内装の状態も大きく影響します。エンジン周りやフレーム、フロントとリアの足回り、外装など、各部品にはそれぞれ細かなチェック項目があり、状態によって減点されるのが一般的です。
特に重要なのはエンジンの状態です。オイル漏れや異音の有無、排気音や回転数が正常かどうかチェックされます。
また、ヤマハ WR250Xはシート高が895mmと高めで、立ちゴケによる傷が付く場合もよくあります。わずかな傷や凹みは買取価格にそれほど影響しませんが、大きな損傷が見られる場合は注意が必要です。ヤマハ WR250Xのように生産終了しているモデルでは、修理の際に部品が入手困難なことがあり、代替部品を使わなければならない場合があります。
この場合、外観が損なわれることで、買取価格が減額されるかもしれません。そのため、なるべく高く買取ってもらうには、修理せずにそのまま査定してもらうのが無難です。
ポイント4:ボディカラー
人気カラーや限定カラーなども、買取価格に大きく影響します。ヤマハ WR250Xの発売開始当初のカラー展開は、ヤマハブラックとディープパープリッシュブルーソリッドE、イエローストロボの3色でした。
その後、生産終了するまでの間に、7回のカラーチェンジやグラフィックの変更が行なわれています。2009年にはイエローストロボが廃止され、ヤマハブラックとディープパープリッシュブルーソリッドEの2色展開に。2010年には、ヤマハブラックとパープリッシュホワイトソリッド1の2色に変わりました。2014年には定番のヤマハブラックがなくなり、ローグロスグレーが新たに加わりました。
しかし、2016年にはヤマハブラックが復活し、再びパープリッシュホワイトソリッド1との2色展開となります。このカラーリングは特に人気が高く、定番化しています。
ヤマハ WR250Xの場合、カラーによって買取価格に差があり、特に白や黒系のカラーは青系よりも高値が付く傾向です。バイクの売却を検討する際には、カラーが買取価格にどう影響するかを確認しておくようにしましょう。