ヤマハセロー250の特長と買取相場の傾向
ヤマハセロー250は、1985年以来人気を博したセロー225を継承するモデルとして、2005年4月に登場したオフロードバイクです。
排気量が225ccから250ccにアップしただけでなく、「操る楽しさナンバーワン」というテーマのもと、よりスタイリッシュなデザインに進化しました。初心者や女性でも扱いやすいコンパクトなモデルとして人気です。
「セロー」とは英語で「ヒマラヤカモシカ」を意味します。その名のとおり、コンパクトな車体ながらパワフルな走破性を持ち、林道走行を楽しむ上級者からも好まれています。
2008年には、排出ガス規制に対応するべくマイナーチェンジが行なわれました。また、2012年には、大型キャリアが装備されたツーリングセローが登場しています。
2018年には、再び排出ガス規制に適応するためのマイナーチェンジが行なわれました。2020年にセロー250ファイナルエディションがリリースされ、セロー225から続く35年の歴史に幕を閉じました。
ヤマハセロー250の平均買取価格は、6.7万円~41.9万円とばらつきがあります(2024年9月20日時点)。特に、年式が新しい車体は買取価格が上がりやすいでしょう。ただし、バイクの状態や走行距離、条件によって価格は変動します。
ヤマハセロー250を高く買い取ってもらうためのポイント
ヤマハセロー250を高く売却するには、以下の4つのポイントを押さえることが大切です。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ポイント1:型式
2005年~2007年にリリースされたヤマハセロー250の初期モデルは、DG11Jという型式です。セロー225にとって20年目のフルモデルチェンジで誕生したヤマハセロー250は、2000年代らしい洗練されたデザインとなりました。
2008~2017年には第2世代として、当時の排ガス規制に対応したDG17J型が発売されました。2018年からは第3世代のDG31J型が登場し、2020年1月にリリースされたセロー250ファイナルエディションが最終モデルです。
ファイナルエディションでは、特別感を演出するエンブレムがあしらわれるほか、初代セロー225を彷彿とさせるカラーリングが採用されました。
買取価格は、年式が新しい車体ほど高くなる傾向があります。2018年から発売されたDG31Jの平均買取価格は42.6万円となっていますが、2005~2007年のDG11J型は平均20.0万円で取引されています(2024年9月27日時点)。
ポイント2:走行距離
バイクの買取価格には、走行距離の長さが大きく影響します。ヤマハセロー250の場合、走行距離が5,000km未満の車体の平均買取価格は、44.3万円です。一方で、走行距離が5万kmを超える車体は、平均19.6万円で取引されています(2024年9月27日時点)。
ヤマハセロー250を高く買い取ってもらうためには、できるだけ走行距離が短いうちに査定を受けたほうがよいでしょう。ただし、走行距離に関係なく、傷やサビで状態が悪くなった車体は減額される可能性があります。
ポイント3:ボディカラー
2005年に発売されたヤマハセロー250のボディカラーは、「パープリッシュホワイトソリッド1」「ダークグレーメタリックE」「ライトイエローイッシュグレーメタリック9」というラインナップでした。
2020年1月に発売されたファイナルエディションでは、セロー225の初期モデルをオマージュした「パープリッシュホワイトソリッド1」が採用されました。「ホワイト/グリーン」と「ホワイト/レッド」の2パターンが用意され、美しいカラーフレームが魅力です。
なお、ヤマハセロー250ではボディカラーによる買取価格に大きな違いはありません。ボディカラーよりも、年式や走行距離などに留意して売却を検討したほうがよいでしょう。
ポイント4:状態
ヤマハセロー250を高く売るためには、車体の状態も確認しておきましょう。日焼けや傷などがあり劣化している車体は、買取価格が下がりやすくなります。
特に、ヤマハセロー250の初期モデルはリリースから約20年が経過しています。丁寧に管理された車体のなかには状態が良いものもありますが、屋外に放置されていた場合は状態が悪化している恐れがあるので要注意です。
また、年式が新しいものでも、手入れをしないままだと状態が悪くなり、査定価格に影響するため注意しましょう。
ヤマハセロー250の買取価格を上げるためのポイント
ヤマハセロー250の売却で買取価格を上げるためには、以下のポイントを満たすことが大切です。ここでは、4つのポイントを解説します。
できるだけ早めに査定を受ける
ヤマハセロー250は、年式が新しいものほど高く売れる傾向があります。売却を検討している場合は、年式が古くなる前に査定を受けたほうが賢明です。
売却が面倒だからと放置し続けると、買取価格が下がりやすくなってしまうため注意しましょう。
査定の前には必ず洗車をする
いくら年式が新しく状態が良いものでも、汚れがひどいと査定時の心象が悪くなります。査定の前には、必ず洗車をしてからバイク専門店に持ち込みましょう。
また、バイクにステッカーを貼っている場合、査定価格が下がりやすくなるため、剥がしてから売却するのがおすすめです。ただし、無理に剥がすと余計に状態が悪くなることもあります。自分で剥がせない場合は、無理をせず専門家に依頼しましょう。
エンジンの状態を点検してから売却する
長い期間放置されたままのバイクは、エンジンがかからない恐れがあります。始動したとしても、すぐに止まったり異音がしたりする状態では、マイナス査定になる可能性が高いでしょう。
必ずエンジンの状態を点検してから査定に臨むことが大切です。万が一、エンジンの状態が悪い場合は、事前に修理をしたほうがよいでしょう。ただし、状態次第では修理代が買取価格を上回るケースも考えられます。まずは、専門業者に状態を確認してもらったうえで、修理するかどうかを検討しましょう。
純正パーツも一緒に売却する
バイクが好きな方のなかには、カスタムを楽しむ方も多いでしょう。しかし、カスタムされたバイクは万人に受けるとは限らないため、買取価格が下がる傾向にあります。
ヤマハセロー250も例外ではないため、カスタムされたバイクを売却する際は、純正パーツも一緒に持ち込みましょう。純正パーツを一緒に査定に出すことで、買取価格が下がりにくくなります。また、売却の予定がある場合は、純正パーツをなくさないように保管しておくことも大切です。