ヤマハ マジェスティCの特長と買取相場の傾向
ヤマハ マジェスティCは、ビッグスクーターブームの火付け役ともいえるマジェスティ250のカスタムモデルとして2002年に発売されました。カスタム性の高さが魅力の一つであったマジェスティ250をメーカー自らカスタマイズすることで高い人気を得ました。
ベースとなったマジェスティ250とのおもな違いは外装です。ショートスクリーンやパイプハンドル、メッキ加工を施したバックミラー、ホワイトカラーのホイールなど人気の高いカスタマイズを取り入れています。
またコンスタントにカラーリングを変更することで、幅広いファン層を獲得することにも成功しています。
ヤマハ マジェスティCは外装のみの変更であるため、マジェスティ250の走行性能や快適性がそのまま引き継がれています。エンジンは水冷4ストロークのSHOC2バルブ単気筒で、最高出力は22psと申し分のない性能。
大きいボディと長めのホイールベースで直進性に優れており、さらにフロント、リアにディスクブレーキを装備してしっかりとした制動性も確保しています。ツーリングから市街地での走行まで幅広く活躍できるマシンです。
マジェスティCの買取価格は1.9万~21.7万円(2024年8月30日時点)となっており、価格は年式や走行性能などにより変動します。
ヤマハ マジェスティCを高く買い取ってもらうためのポイント
大切に乗ってきた愛車でも、引越しや転勤や買い替えのタイミングで売却を検討するかもしれません。ここではヤマハ マジェスティCを高く買い取ってもらうためのポイントを紹介します。
ポイント1:年式
基本的に年式が新しいほど買取価格は高くなります。しかし、ヤマハ マジェスティCはカスタマイズモデルのため年式による走行性能の違いはなく、異なる点はおもにカラーリングなどの外装です。
傾向として年式が新しいほど評価は高くなりますが、査定においては走行性能や各パーツの消耗度などが重視されることも多々あります。
ポイント2:走行距離
走行距離は買取価格を決めるための一つの大切なポイントです。走行距離をバイクの寿命と受け止める人も多いため、買取価格は走行距離が短いほど上がっていく傾向にあります。
具体的には、走行距離が5000km以下、10,000km以下、20,000km以下、30,000km以下、30,000km以上と、段階ごとに査定額が変わるといわれています。もっとも、それぞれの距離数に応じた買取価格については、ほかの要素も検討されます。
その一つが排気量です。通常、排気量が小さいほどエンジンの常用回転数が多くなるため、エンジンの劣化が早まるといえます。そのため、同じ走行距離でも原付や125㏄クラスと比べて排気量の大きいヤマハ マジェスティCは買取価格が値崩れしにくいでしょう。
ポイント3:ボディカラー
ヤマハ マジェスティCはコンスタントにさまざまなカラーリングのタイプを発売しています。「ブラックメタリックX」「マットブラック」「シルキーホワイト」「ダークパープリッシュブルーメタリックL」などの比較的落ち着いた色に加え、「ビビットレッドカクテル1」「ライトレディッシュイエローソリッド1」などの原色系モデルも販売されました。
一般的に中古車市場では、ブラックやホワイトなど汎用性の高い色のほうが買取価格は高めです。しかし、見た目にこだわったヤマハ マジェスティCでは個性的な色にも一定の需要が見込めるでしょう。
ヤマハ マジェスティCを高く買い取ってもらうために査定前に注意したいポイント
買取価格は愛車の評価ともいえるため、少しでも高く買い取ってもらいたいと思うことでしょう。買取価格をさらに上げるためのポイントをご紹介します。
ボディをきれいにする
査定前の洗車は買取価格にプラスに影響する可能性があるので、おすすめです。プロの査定士はマシンの状態を厳しく査定しますが、マシン内部までを細かくチェックすることはできません。
そのためボディがきれいであれば、査定士は愛着を持って大切に扱ってきたことがイメージでき、走行性能についてプラスに考えるからです。
可能なら専用のシャンプーとやわらかいスポンジを使って汚れを洗い流しましょう。強くこすると磨き傷になりかねないため、優しく洗うことがコツです。また、ステッカーなどを貼っている場合はきれいに取っておきましょう。
査定前の少しの時間で買取価格がプラスになる可能性があるなら、洗車をする価値は大いにあります。ヤマハ マジェスティCは外観にこだわったモデルのためきれいな状態で査定に出しましょう。
修理をしない
査定前にボディについた傷や凹みを修理することはあまりおすすめできません。もちろん傷や凹みのない状態のほうが買取価格は上がりますが、修理費用のほうが高くつくケースもあるため、トータルではマイナスになるかもしれないからです。
また、自分で修理をすることも避けたほうが賢明です。修理費用を安く抑えることができるかもしれませんが、プロに任せた場合と比べると仕上がりには大きな違いが出ます。
プロの査定士は素人の修理を見抜くため、買取価格に反映されにくいばかりか、むしろ余計な修理が追加で必要になり、マイナス査定につながる可能性もあります。修理にはかなりの経験と知識を要することから、自分での修理はおすすめできません。
愛車に傷や凹みがあればすぐに修理したくなるかもしれませんが、買取を希望している場合は修理するかどうか慎重に検討するほうがよいでしょう。