ヤマハ ミントの特長と買取相場の傾向
ヤマハ ミントは、1986~1996年に販売されていた50ccスクーターです。名称の由来はハーブのミントであり、爽やかなイメージから若年層の女性をターゲットにしていました。
大きな特徴は、「スフィアフォルム」という丸みのある可愛らしいデザインです。また、カラーバリエーションの豊かさも魅力で、自分好みの色を選べる点も人気の理由でした。
乾燥重量(燃料やオイルを含まない車体自体の重量)は48kgと軽量で、女性でも気軽に扱えます。加えて、スイッチ一つでエンジンが始動するセルフスターターやガソリン残量が一目で把握できる電気式フュエルメーターを採用したグレードもあり、使い勝手の良さも魅力です。
生産終了から30年近くが経過していることも影響し、平均買取相場は4.8万円(2024年9月20日時点)と低めの設定になっています。
ただし、買取価格はバイクの状態や走行距離、条件によって変動する可能性があるため、ご自身のヤマハ ミントの具体的な価格を知りたければ、事前に査定を受けることが大切です。
ヤマハ ミントを高く買い取ってもらうためのポイント
ヤマハ ミントを高く売却するには、以下の6つのポイントを押さえることが大切です。ここでは、それぞれのポイントを解説します。
ポイント1:グレード
ヤマハ ミントには、ベーシックモデルの「ミント」のほか、便利な収納であるフロントトランクを装備した「カスタム」、セルフスターターが搭載された「デラックス」、フロントクランク・セルフスターターの両方が備わった「スペシャル」の4つのグレードがあります。
ただ、グレードの違いによる買取相場の差は見られません。高値で買い取ってもらうには、グレードよりも車体の状態や走行距離を重視する必要があります。
ポイント2:年式
ヤマハ ミントの年式は、1986~1989年式と1991~1996年式に分けられます。グレードを踏まえると、「ミント」と「カスタム」「デラックス」は1986年、「スペシャル」は1989年に発売が開始されました。
年式による買取価格の差は見られず、いずれも平均買取価格は低めとなっています。
ポイント3:走行距離
バイクの買取価格は、走行距離が短いものほど高くなる傾向があります。特に、走行距離が5,000km未満の車体の取引額は高めです。一方で、5万kmを超える車体は買取額に顕著な影響が出るので注意しましょう。
ただし、走行距離が短い車体でも状態が悪ければ買取価格は下がります。
ポイント4:ボディカラー
ヤマハ ミントの大きな魅力はボディカラーのバリエーションです。
ベーシックモデルは、「ラズベリーレッド」「テンダーホワイト」の2色展開でした。カスタムでは、「アップルレッド」「クリーミィホワイト」「コーラルブルー」「コーラルピンク」「スウィートグリーン」の5色、デラックスではグリーンの代わりに「スウィートイエロー」が追加されるなど、非常に豊富なボディカラーを提供しています。
なかでも、赤系や白系は人気があり、買取価格も若干高めです。ただし、走行距離やバイクの状態によって相場は変動します。
ポイント5:状態
バイクの買取価格に大きく影響するポイントの一つが、バイクの劣化状態です。特に、長期間放置されていたバイクは、日焼けによる色褪せや傷などにより車体が劣化しているケースが多く、注意しなければなりません。
ヤマハ ミントは発売終了から30年近くが経過しているモデルです。売却を検討している方は、事前に車体の状態をチェックする必要があります。
ポイント6:売却するタイミング
バイクを売却する際は、タイミングにも留意する必要があります。例えば、新生活が始まる3~4月は、バイクの需要が高まるため買取相場も高めです。また、ボーナス時期と長期休暇が重なる6~8月もバイク市場が活発になります。
そのほか、天候も押さえておきたいポイントです。特に、梅雨や台風シーズンなど天候が不安定な時期はバイクを手放す人が減り、バイク専門店の在庫も少なくなるため、積極的に買取をする店舗が増えます。
ヤマハ ミントの買取価格を上げるための重要事項
ヤマハ ミントを売却するにあたって、買取価格を上げるためには以下の重要事項を踏まえておくことが大切です。ここでは、3つのポイントを解説します。
早い段階で売却する
一般的にバイクの買取価格は、年式が古くなると下がる傾向があります。そのため、バイクを高く売るには、早い段階で手放すことが大切です。
特に、ヤマハ ミントは製造から年月が経っています。売却を検討している方は、できるだけ早く査定を受けましょう。
洗車してから売却する
バイクの外観が汚いと、買取を依頼した際の心証が悪くなりかねません。適切な査定を求めるのであれば、洗車をしてから売却することが大切です。
なお、傷やサビなどがある場合、修理する必要まではありません。状態によっては修理代が買取価格を上回る可能性があるため、まずはバイク専門店に相談しましょう。
エンジンの確認をしてから売却する
いくら外観がきれいな車体でも、エンジンがかからなければ買取価格が下がります。そのため、売却をする前にエンジンの状態を確認することが肝要です。
特に、ヤマハ ミントのように製造から年月が経過しているバイクは、エンジンの状態が悪くなっている可能性があります。エンジンがかからない場合は、バイク専門店に相談してから売却したほうが賢明です。