マジェスティ125の特長と買取相場の傾向
マジェスティ125は、ビッグスクーターとして人気を博したマジェスティ250の排気量下位モデルで、「コマジェ」の愛称で親しまれているヤマハの人気スクーターです。
全長2,065㎜、全幅740㎜の堂々とした車体は、125㏄クラスのスクーターとは思えない存在感があります。
大きな車体を活かした居住性の良さが特長で、ゆったりと座れるシートは疲れを感じにくく、さらにバックレストも付いているため、タンデムでも快適に走行できるでしょう。
実は、マジェスティ125には欧州で開発された欧州型と、台湾で開発された台湾型の2種類が存在します。
高速走行に優れた欧州型に比べて、台湾型は街中でも快適に走れるようにスタート時の加速性を重視しており、日本で流通しているのはほとんどがこのタイプです。
1998年の販売開始から多くのライダーに愛されたマジェスティ125ですが、環境規制への対応が難しくなったため、惜しまれつつも2008年に生産は終了しました。
マジェスティ125の買取価格は1万9,000~17万9,000円です。買取金額は型式や走行距離、車両の状態によって変動します。
生産は終了しましたが、マジェスティ125の人気は根強く中古車は多く出回っています。しかし、今後は交換部品の確保が難しくなることが予想されるため、売却を考えているなら早めに検討しましょう。
マジェスティ125を高く買い取ってもらうためのポイント
マジェスティ125を高く査定してもらうために押さえておきたいポイントをご紹介します。
ポイント1:グレード
マジェスティ125のグレードには「スタンダード」のほかに、「DX」と「SDX」があります。買取価格はDXやSDXのほうが高くなる傾向にありますが、マジェスティ125はカスタム性が高いため、自分なりにカスタムしやすいスタンダードも人気があります。
ポイント2:年式
マジェスティ125は1998年の販売開始以来、装備の充実化やエンジンシステムの変更などの改良を行なってきました。
例えば、2000年にはハザード&パッシングスイッチ、パーキングブレーキ機能を追加しています。
さらに、2002年にはそれまでのキャブレター仕様のモデルに加えて、フューエルインジェクション搭載モデルの販売を開始しました。2005年からはこのインジェクション車のみの販売となります。
基本的には年式が新しいほど買取価格は高くなる傾向ですが、年式が古いものでも十分な走行能力があれば査定において評価されます。
ポイント3:走行距離
通常、バイクは走行距離が短いほど買取価格は高くなる傾向にあります。ただし、査定士は走行性能を重視するため、エンジンをはじめ駆動系の状態が良好であれば高評価につながるでしょう。
マジェスティ125は生産が終了されてからかなり時間が経過しており、走行距離が短い中古車は多くありません。そのため、走行距離が長い車両でも一定の需要が見込めます。
ポイント4:ボディカラー
マジェスティ125のボディカラーは年式によって異なりますが、人気が高いのはホワイトやブラックなどです。販売当初は王道のホワイトやシルバーに加えて、グリーン、オレンジ、レッドがラインナップされていました。
DXグレードでは、ツートンカラーやストロボカラーなど、スタンダードとは一味違った個性的なボディカラーが採用されました。
鮮やかなボディカラーは見た目がきれいな反面、経年劣化により色あせしやすいため日頃のケアが特に重要です。
ポイント5:内装・外装
マジェスティ125はカスタムパーツが多いため、自分好みにカスタムして楽しむユーザーも多いモデルです。人気パーツを装備したカスタム車は買取価格が高くなることもありますが、カスタム車は好みが分かれるため純正パーツに戻しておくほうが無難でしょう。
ポイント6:燃料供給システム
マジェスティ125には、キャブレター車とインジェクション車の2種類が存在します。インジェクション車はコンピュータ制御により燃費が良く、天候に左右されない安定性があることがメリットです。
一方、キャブレター車には、メンテナンスや調整が比較的容易に行なえるというメリットがあります。キャブレター車は販売時期が古いため買取価格が低くなる傾向にありますが、自分で整備することを好むライダーからは選ばれやすいでしょう。
マジェスティ125をさらに高く売るためのポイント
大切に乗ってきた愛車だからこそ、少しでも高く査定してもらうことはユーザーすべての願いでもあります。ここでは、マジェスティ125をさらに高く買い取ってもらうためのポイントをご紹介します。
査定前にきれいにする
きれいな車体は査定士の印象が良く、買取価格に影響するため、バイクはきれいな状態で査定に出すことが大事です。
エンジンまわりやタイヤ、ホイールなどを洗車できれいにしておくことで、査定時の印象は良くなります。洗車が難しい場合は、布などで拭き上げるだけでもよいでしょう。
ただし、しつこい汚れを落とそうと強くこすると、塗装面にキズを付けてしまうかもしれません。年数が経っている車体の場合、塗装が剥げて下地が見えてしまう可能性もあるため、優しく丁寧な洗車を心がけてください。
純正パーツや付属品は大切にとっておく
カスタム車よりもノーマル状態のバイクのほうが、買取価格は高くなる傾向にあります。カスタムしている場合でも、可能なら査定前にノーマル状態に戻しておきましょう。
カスタムパーツから純正パーツへの交換が難しい場合は無理をせずに、査定する際に車体と一緒に持ち込むとよいでしょう。
意外と忘れがちなのが点検整備記録簿です。メンテナンスの頻度や内容からバイクの正確な状態を把握するのに役立つため、点検整備記録簿があると査定額が上がる可能性があります。査定の日までに提出できるよう用意しておきましょう。