ヤマハビーノの特長と買取相場の傾向
ヤマハビーノは、1997年に発売が開始されたレトロなデザインが人気のスクーターです。女性ボーカルユニット「PUFFY」がCMに起用され、若い女性たちから注目を集めました。
「VINO」は、イタリア語で「ワイン」という意味があり、初代モデルは赤ワインをイメージしたカラーリングでした。
1998年2月には、2,000台限定のビーノBOY'sが登場しています。ビーノBOY'sではヘッドライトにドラッグスター用のライトが採用され、ボーイッシュなスタイルを好む女性向けのデザインとなりました。
1998年3月には、樽型のグリップやフロアマットを取り入れた、ビーノクラシックが発売されました。現在発売されているモデルも、ビーノクラシックのレトロポップなデザインが継承されています。
ヤマハビーノはマイナーチェンジやカラーチェンジを繰り返し、2004年にはフルモデルチェンジも行なわれました。2008年には、国内排ガス規制に対応したモデルをリリースし、その後は2015年までカラーチェンジを繰り返すなど、さまざまな変遷を遂げています。
2017年には当時の国内排ガス規制に対応した「SA59J」を発売し、ヤマハが内装まで手がけるビーノは最終章を迎えました。
翌年からはホンダが製造を担当し、外装はビーノのまま内装がホンダジョルノに変更されています。この変更により、出力や燃費が向上し、よりリーズナブルな価格となりました。
ヤマハビーノの中古市場での平均買取相場は、~12.5万円です(2024年9月20日時点)。なお、買取価格はバイクの状態や走行距離、条件によって変動する可能性があります。
ヤマハビーノを高く買い取ってもらうためのポイント
ヤマハビーノを高く売却するには、以下の6つのポイントを押さえることが大切です。ここでは、それぞれのポイントについて解説します。
ポイント1:型式
初代ビーノの型式は「5AU」といい、レトロで丸みのあるデザインが魅力の可愛いフォルムでありながら6.3馬力で力強く走るスクーターでした。この型式では、ハローキティバージョンや紅白のカラーが印象的なビーノスポーツなど、さまざまなバリエーションを展開しています。
2017年に発売された「SA59J」を最後に、ホンダジョルノをベースとしたOEM車に変わり、型番も「AY02」になりました。
数あるビーノのなかでも、高価買取が期待できるモデルが2018年から発売されている「AY02」です。初代モデルの「5AU」が平均2.1万円で取引されているのに対して、「AY02」の平均買取価格は13.5万円となっています(2024年9月20日時点)。
ポイント2:年式
ヤマハビーノは、1997年の登場以来、現在に至るまでその歴史を積み重ねている人気のスクーターです。
平均買取価格を年式で比べると、2018年から発売されている現行モデルが比較的高値で取引されています。年式が古くなるほど買取価格が下がり、最も古い1997年式の平均買取価格は2.1万円です。
ただし、年式が新しいモデルでも、状態が悪ければ買取価格は下がってしまうケースもあるため注意しましょう。
ポイント3:走行距離
バイクの走行距離は、買取価格に大きく影響する要素の一つです。基本的に、走行距離が短いものほど買取価格は上がります。
ヤマハビーノも例外ではなく、走行距離が5,000km未満の車体は、平均13.1万円で取引されています。一方で、走行距離が5万kmを超える車体の平均買取価格は3.5万円です(2024年9月20日時点)。
ポイント4:ボディカラー
1997年3月に登場した初代ビーノは、「ダークパープリッシュレッドカクテル3」という、赤ワインをイメージした落ち着いたカラーリングでした。同年8月には「ベリーダークブルーメタリック3」が仲間入りしています。
また、1997年12月~1998年1月の期間限定で生産された「ブラック2」というシックな色合いが特徴的なモデルも発売されました。
以降、さまざまな変遷を経て、現行モデルのボディカラーは、「ファイティングレッド」「プコブルー」「マットジーンズブルーメタリック」「マホガニーブラウンメタリック」「ハーベストベージュ」「グラファイトブラック」の6色展開となっています。
ボディカラーで比較してみると、ブルー系の買取価格がほかのカラーよりもやや高い傾向にあります。
ポイント5:状態
年式の古い車体や長らく放置していた車体は、日焼けや傷などで状態が悪くなっている可能性があります。
基本的に、新しい年式のバイクでも、車体の状態が悪いと買取価格は下がってしまいます。査定に出す前に、必ず状態を確認してから持ち込むようにしましょう。
ポイント6:売却するタイミング
バイクの買取価格は、売却するタイミングによって大きく変動します。特に、新生活が始まる春はバイクが高く売れやすい時期です。また、ボーナス時期と長期休暇が重なる夏も、高価買取が期待できるでしょう。
そのほか、梅雨や台風シーズンのように天候が不安定になる時期は、売却のキャンセルも増えるため、在庫が少なくなりがちです。バイク専門店は、繁忙期前に在庫を確保しなければならないため、その時期も買取価格が上がりやすくなるでしょう。
ヤマハビーノの買取価格を上げるためのポイント
ヤマハビーノを売却するにあたって、買取価格を上げるためにはここで紹介する以下のポイントを満たすことが大切です。ここでは、3つのポイントを解説します。
できるだけ早めに売却する
ヤマハビーノの買取価格を上げるためには、車体の状態が悪くならないうちに査定を受けることが大切です。特に、ヤマハビーノは年式が新しいものほど高く売れる傾向があるため、不要になった場合は早めに売却したほうがよいでしょう。
また、古い年式の車体は劣化している可能性があります。放置してしまうとさらに状態が悪くなるため、できるだけ早く査定を受けましょう。
売却前に洗車する
年式の新しいバイクでも、汚れた状態で査定に出してしまうと心象が悪くなり買取価格に影響します。買取価格を上げるためには、売却前に洗車をして、汚れやほこりを落としておきましょう。
また、ステッカーが貼られている車体は、事前に剥がすことをおすすめします。ただし、こびりついたステッカーやサビなどを無理に落とすと、状態が悪くなる恐れがあるため注意が必要です。自分で落とせない場合は、バイク店に相談してから査定を受けましょう。
査定を受ける際に嘘をつかない
査定の際は、修理や事故の有無を正直に伝えましょう。バイク専門店のスタッフは査定のプロのため、嘘をつくと余計に心象が悪くなります。
「瑕疵責任」に問われる可能性もあるため、事実を正しく伝えることが大切です。