ヤマハ ドラッグスター400 クラシックの特長と買取相場の傾向
ヤマハ ドラッグスター400クラシックは、同じくヤマハから販売されていたドラッグスター400の派生型として1998年から2016年まで新車販売されていた中型バイクです。クラシックの名のとおり、随所に往年のアメリカンクルーザーの雰囲気・工夫を凝らしている点が大きな特長です。
ドラッグスター400とドラッグスター400クラシックのスペックで異なっている点は以下のとおりです。
ドラッグスター400
全長/全幅/全高: 2,340mm/840mm/1,065mm
シート高: 660mm
軸間距離: 1,610mm
最低地上高: 140mm
車両重量: 234kg
タイヤサイズ:
前: 100/90-19M/C 57S(チューブタイプ)
後: 170/80-15M/C 77S(チューブタイプ)
ドラッグスター400クラシック
全長/全幅/全高: 2,450mm/930mm/1,110mm
シート高: 710mm
軸間距離: 1,625mm
最低地上高: 145mm
車両重量: 247kg
タイヤサイズ:
前: 130/90-16M/C 67S(チューブタイプ)
後: 170/80-15M/C 77S(チューブタイプ)
上記の比較表のとおり、さまざまなサイズが大型化しており、それに伴い重量も増加しています。特に重量の増加は、サイズのほかにもヘッドライト、タンデムシートなどの装備が大型化しているのも要因となっているでしょう。
ドラッグスター400クラシックは2016年モデルを最後に絶版となっており、買取市場では年式が古い車両も多く出回っています。2024年9月10日現在の買取価格は、10万円~65.1万円です。
ヤマハ ドラッグスター400 クラシックを高く買取ってもらうためのポイント
ヤマハ ドラッグスター400 クラシックを高く買取ってもらうためには、以下のポイントに注目しましょう。
・年式
・走行距離
・修復歴の有無
ここでは、上記のポイントについて解説します。
年式
一般的に、中古バイクは年式が古いものほど安値で買取られる傾向があります。ドラッグスター400クラシックの場合、もっとも古いもので1998年モデルとなり、中古市場では安値で販売されている車体が確認できます。
一方で、買取価格は年式だけで決まらず、車両の状態・カラーリングなどの要因も関係するため、年式が古いからといって必ずしも安値となるわけでありません。日常的なメンテナンスと取り扱いに留意しておくことが大切です。
走行距離
中古バイクの買取では、走行距離も重要な項目です。ドラッグスター400クラシックは中型バイクの区分であり、多くの場合30,000kmまでが査定時の目安になります。30,000kmを超えると査定額が下がる可能性が高まるのは否めません。
ただし、走行距離についてもそれだけで査定額が確定するわけではありません。たとえ走行距離がかさんでいても、状態の良い車両であれば評価される傾向があります。また、人気・限定モデルであればそれも加味されて評価される可能性もあります。
修復歴の有無
修復歴の有無は、査定に大きく影響する要素の一つです。修復歴が付く修理・交換内容は社団法人自動車公正取引協議会によって定められているため、ディーラーやバイク店で変わることはありません。
修理・交換すると修復歴が付く部品は以下のとおりです。
・メインフレーム
・ハンドルストッパー
・シートレール
上記の部品を修理・交換すると修復歴が付き、買取価格が下がる可能性が高まります。ドラッグスター400クラシックも例外ではなく、修復歴がある場合は高額買取を目指すのは難しくなるでしょう。
ヤマハ ドラッグスター400 クラシックを高く買取ってもらうための注意点
ドラッグスター400クラシックを高く買取ってもらうためには、以下の3点に注意しましょう。
・定期的なメンテナンスを行なう
・純正パーツを保存しておく
・売却時期を見極める
ここでは、上記のポイントについて解説します。
定期的なメンテナンスを行なう
中古バイクを高く売るためには、定期的なメンテナンスが重要です。定期的なメンテナンスを行なうことで、バイクのエンジンやブレーキ、サスペンションなどの機械的な部分が常に良好な状態に保たれます。これにより、バイクの性能が維持され、買い手にとって魅力的なものとなります。
また、整備記録・車検証を残していれば、それらを査定時に提出することで、バイクが良好な状態に保たれてきたことを証明できます。ドラッグスター400クラシックは排気量が250cc超えの車種であるため車検が必須です。車検終了後にもらえる車検証は確実に残しておくようにしましょう。
純正パーツを保存しておく
ドラッグスター400クラシックはカスタマイズ性が高く、ライダーの趣味・嗜好を反映した多種多様なカスタムが可能です。ただ、買取の際には必ずしも前の所有者が行なったカスタムが次の所有者にそのまま受け入れられるとは限りません。そのため、ノーマル車両のほうが高値で売れる見込みが高くなるのです。
カスタムを行なったドラッグスター400クラシックを売却したい場合は、最低でも元の純正パーツをきれいな状態で保存しておき、査定の際に併せて引き渡すようにしましょう。ノーマル車両に戻せなかったとしても査定額が下がりにくくなります。
また、カスタムパーツも希少性の高い・人気のあるものであれば、それ自体も買取ってもらえることがあるため、不要な場合は同時に売却できるか相談してみてもよいでしょう。
売却時期を見極める
ドラッグスター400クラシックを高く売るためには、売却時期の見極めも大切なポイントです。バイク市場には季節的な需要の変動があり、特に春から夏にかけての時期はツーリングに適した季節であり、新生活が始まるタイミングでもあるため、バイクの需要が高まります。それゆえに、中古バイクの市場価格が上昇する傾向にあります。
また、市場のトレンドも買取価格に影響を及ぼすことがあります。今後、仮にドラッグスター400クラシックが何らかの理由でさらに注目を集めたり、全体的にアメリカンがブームになるトレンドが到来したりすれば、需要が高まるため市場価格が上昇する可能性は十分あるでしょう。買取に出す際には、事前に市場がどのようなトレンドなのかを把握した上で判断することが大切です。