ヤマハ ドラッグスター400の特長と買取相場の傾向
ヤマハ ドラッグスター400(XVS400/DS4)は1996年2月に登場した、30年近い歴史を持つバイクです。ロー&ロングスタイルのアメリカンクルーザーらしい特徴を持ち、空冷Vツインエンジン搭載、アメリカンらしいバイクとして国内向けスターシリーズの中核になりました。
やわらかさも感じるデザインのうえに低いシートで足つきも良く、女性ライダーからも人気を集めたモデルです。
大きなスタイル変更なく生産が続きましたが、2010年モデルから当時の排出ガス規制をクリアするために空冷エンジンのままでフューエルインジェクション装備。しかし、2017年9月からの規制には対応することのないまま生産終了しています。
ヤマハ ドラッグスター400の中古車の買取価格帯は15.6万円~68.9万円(2024年8月30日時点)が相場です。販売終了モデルであるため、条件次第では高額買取の可能性もあるバイクです。
ヤマハ ドラッグスター400をできるだけ良い条件で売るためにはどのようなポイント・コツがあるのか確認していきます。
ヤマハ ドラッグスター400を高く買い取ってもらうためのポイント
希望に沿う査定をしてもらうためのポイントを解説します。ヤマハ ドラッグスター400は今なお人気モデルであり、ポイントを押さえて査定に出せば希望に近い買取が実現する可能性をより高められます。
ポイント1:変遷と派生モデル
ヤマハ ドラッグスター400は、大きく見ると以下の流れで変遷しています。
1996年2月新登場
ロー&ロングスタイルに空冷Vツインエンジン搭載
日本国内向けスターシリーズの中核モデルへ
1998年2月
派生モデルドラッグスタークラシック400が追加
16インチワイドタイヤ、専用の大型ヘッドライトやフットペグなどを装備
2009年11月
2010年モデルの発表
排出ガス規制クリアのため、空冷エンジンのままフューエルインジェクション装備
2017年9月
新たな排出ガス規制には対応せず
20年来のモデルライフを終了
いくつかの変化を重ねたバイクですが、新規販売がないため既存のモデルが型落ちになるといった心配はありません。本体やパーツの状態を良好に保つことが、買取価格を少しでも高めるための大きなポイントになります。
ポイント2:走行距離
ヤマハ ドラッグスター400はいずれも発売から年月が経過しているため、普段遣いをしていたのであれば走行距離もそれなりに長くなっていると予想されます。走行距離が長い場合、査定のポイントとなるのは保存状態です。
基本的に走行距離が長いほど買取額は減額されますが、仮に年式と走行距離が同じ場合、メンテナンス状態やカラー、需要などが買取価格を左右します。
走行距離に応じたヤマハ ドラッグスター400の査定減額の目安は、走行距離5,000km~で3.3万円、1万kmで6.6万円、2万kmで10万円ほどです。
ポイント3:外観
アメリカンスタイルが人気のヤマハ ドラッグスター400は、そのビジュアルが人気要因の一つ。見た目以上に乗りやすく、シート高が650~660mmと低めなので、足つきの良さも申し分ありません。
生産終了モデルですので、オリジナルの状態が保存されメンテナンスがしっかりしていると、中古バイクとして高い価値が期待できるでしょう。
ポイント4:ボディカラー
ヤマハ ドラッグスター400は20年以上にわたって販売され続けてきたモデルであり、年式ごとのカラーバリエーションも豊かです。
高額での買取が期待できるカラーとしては、例えば2016年モデルにおいて、ドラッグスター誕生20年を記念した新色「ブルーイッシュホワイトパール1」が追加されています。「DRAG STAR」ロゴがアクセントとなった、ストリートをイメージしたスタイルは最終モデルということもあり、保存状態次第で良い査定が期待できるでしょう。
ヤマハ ドラッグスター400の査定価格を高くするためのコツとは?
今でも人気を誇るヤマハ ドラッグスター400。査定で良い判定を獲得するにはいくつかのコツがあります。事前にコツを押さえて納得できる価格で手放せるようにしましょう。
純正パーツが残っていれば一緒に査定に出す
オーナーの楽しみの一つがバイクのカスタムです。ただ、一般にカスタム済みの中古車は好みが分かれることもあり、かえって査定額の低下をもたらすこともあります。たとえカスタムをする場合でも、取り替えた純正品のパーツはきちんと保管し、セットにして査定してもらうとよいでしょう。
ただしヤマハ ドラッグスター400の場合、高価なパーツを用いていたり個性が魅力アップにつながっていたりするカスタムだと、プラス査定に働くケースもあります。査定を受けるにあたっては、確認しておくのがおすすめです。
査定前にDIY修理はしない
本体に付いた些細な傷は、つい自分で塗装してしまうこともあるかもしれません。しかし、そうしたDIY塗装はかえって全体としての状態を低下させ、マイナスの査定につながるリスクがあります。傷・凹みがあったとしても、下手にいじることなく査定に出しましょう。
査定前には丁寧に洗車しておく
洗車でバイクの状態が大きく変わるということはありません。ただ、査定士の印象は変わる可能性があります。すなわち「丁寧に扱われてきたバイク」「しっかりしたオーナー」といったイメージが生じることで、査定全体へのプラスの影響が期待できます。
逆に、汚れたままで査定に出してしまうと、劣化状況・傷・凹みなどが正確に判別されず、実態よりも悪い状態のバイクとして査定されるおそれもないとはいえません。洗車したバイクで、なるべく査定ミスのリスクを減らすことが重要です。
ヤマハ ドラッグスター400は新車が手に入らない生産終了モデルです。すぐには売却しなくとも大切に管理し、丁寧かつしっかりとメンテナンスしておくのがよいでしょう。