ヤマハ ドラッグスター250の特長と買取相場の傾向
ヤマハ ドラッグスター250は、2000年6月に初期モデルが登場したアメリカンバイクです。同じくヤマハの人気モデルであり、乗り心地やスタイル、技術ともに定評のあるドラッグスター400を250ccクラスで再現しています。
ドラッグスター250の大きな魅力は、存在感がありながらも気軽に乗れる使い勝手の良さでしょう。小柄な人でも乗りやすく、女性からも高く評価されています。
2005年には初めてのマイナーチェンジが行なわれ、ウインカーレンズがクリアタイプになりました。その後2008年には、2006年に施行された特定特殊自動車排出ガス規制法に適応するため、酸化還元触媒を採用した新たなモデルをリリースしています。
そして2012年にはレトロなデザインが特徴的なCLASSIC EDITIONを、2016年にはドラッグスターシリーズ誕生20周年を記念したモデルをリリースし、その後、惜しまれながら生産終了となりました。
ドラッグスター250の平均買取価格は9.4万円~41.5万円(2024年8月9日時点)です。なかでも、排出ガス規制に対応したVG05Jは買取相場が高く25万円を超えるケースもあります。なお、初期型のVG02Jの平均買取額は10万円台です。もちろん、買取価格はバイクの状態や条件によって変動します。
ヤマハ ドラッグスター250を高く買い取ってもらうためのポイント
ヤマハ ドラッグスター250を高く売却するには、以下の7つのポイントを押さえることが大切です。ここでは、それぞれ細かく解説します。
ポイント1:グレード
ドラッグスター250は、2006年に施行された排出ガス規制に則り、2008年に型式がVG02JからVG05Jにモデルチェンジされました。買取相場は、排出ガス規制に対応したハイグレードなVG05J型のほうが高い傾向にあります。
ただし、必ずしもVG02J型の買取価格が低いわけではありません。状態が良いものや走行距離が短いものは高価買取が期待できます。
ポイント2:年式
ドラッグスター250は、年式が古いものは買取相場が低く10万円程度で推移しています。しかし、2005年式になると10%程度相場が上がり、さらに2008年式のVG05J型になると買取相場は20万円以上です。
2008年式以降のモデルが高く売れる理由としては、先述のとおり排出ガス規制をクリアしている点が挙げられます。
ポイント3:走行距離
基本的に、バイクの買取価格は走行距離の長さに比例して下がります。実際に、走行距離1,000km程度のバイクは平均して30万円程度で取引されていますが、50,000kmを超えると平均買取価格は5万円程度となってしまいます。
ただし、走行距離に限らず車体の状態や年式によって買取価格は変動します。そのため走行距離だけに留意するのではなく、日ごろのメンテナンスも丁寧に行ないましょう。
ポイント4:ボディカラー
2000年に発売された当初のドラッグスター250は、ライトイエローイッシュグレーメタリック9(ブラウン)とブラック2(ブラック)の2色展開でした。2001年以降、シルキーホワイトやニューパールホワイトなどの白系カラーが加わります。
そして2012年にはニューホワイトをベースに、クラシカルなブルーとのツートンカラーを採用したCLASSIC EDITIONがリリースされました。可愛らしいレトロ感が評価され、女性人気の高いモデルです。
また、2016年にはドラッグスターシリーズのリリース20周年を記念して、ドラッグスター400と共通のブルーイッシュホワイトパールが登場しました。こうした稀少性の高いカラーも、買取価格に影響する要素の一つです。
ポイント5:状態
基本的にどのバイクの査定においても、車体の状態が価格を大きく左右します。たとえ人気の車種であっても、劣化が進んでいれば買取価格も下がってしまうでしょう。
一方で、走行距離が長いバイクでも、メンテナンスが行き届いていれば想定以上の値段がつくことも少なくありません。「査定に出す前に洗車をする」という一手間をかけるだけでも、査定時の印象が良くなります。
ポイント6:売却のタイミング
バイクを高く売るには、売却のタイミングを計ることも大切です。例えば、新生活が始まる春はバイクの需要が高まるため、買取価格が上がる可能性があります。また、購入希望者が増えるボーナスの支給時期も、売却に適したタイミングといえるでしょう。
そのほか、天候が安定しない梅雨どきや台風の時期も高価買取のチャンスです。荒天が続く季節は、バイクを手放す人が減少傾向にあります。バイク専門店は、在庫を確保しておきたいという理由から高値をつけるケースも少なくありません。
少しでも買取価格アップを目指す場合は、こうしたタイミングを狙って売却するとよいでしょう。
ポイント7:修復歴の有無
一般社団法人 自動車公正取引協議会が発行する「二輪自動車公正競争規約集」では、中古バイクの販売において、メインフレームの修正および交換歴の有無を表示するように定めています。
一見きれいに見えるバイクでも、修復歴があると購入を敬遠する人も少なくありません。そのため、査定価格も下がる傾向にあります。
ヤマハ ドラッグスター250買取価格を上げるための必須事項
ヤマハ ドラッグスター250を売却するにあたって、買取価格を上げるためにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、具体的に3つのポイントを解説します。
無理に修理をしない
長く乗っているバイクは、細かい傷が付いているケースがほとんどです。市販のコンパウンドで消せる傷もありますが、無理に修理をすると余計に傷が広がるおそれがあります。
特に、再塗装が必要な目立つ傷を自分で修理した場合、買取金額に影響するため注意してください。プロの目で見ればすぐにわかるため、査定価格が下がってしまう可能性が高いでしょう。無理な修理は避けて、そのまま査定に出したほうが無難です。
エンジンの状態を確認する
長期間放置していたバイクは、エンジンが始動しないおそれがあります。走行不能なバイクは査定価格が下がりやすいため、売却前に確認することが大切です。
例えば、セルモーターが回らない場合はバッテリーが劣化している可能性があります。そのほか、配線が損傷していたり、スパークプラグが劣化していたりすることで起こる故障もあるため、自分でメンテナンスできない場合はバイク専門店に相談したほうが賢明でしょう。そのうえで修理費用と査定価格のバランスを踏まえ、売却を検討してください。
純正パーツを用意する
バイクを自分好みにカスタムして楽しむ人は多いでしょう。しかし、そのカスタムがすべての人に受け入れられるとは限らない点に注意が必要です。購入者によっては純正を好む人も少なくありません。
そのため、売却の際は純正パーツに戻しておくと買取価格が上がりやすくなります。逆に、純正パーツがないとマイナス査定につながる可能性もあるので、カスタムする際は残しておきましょう。