ヤマハ XJR400Rの特長と買取相場の傾向
「ヤマハ XJR400R」は、1993年に発売が開始された「XJR400」の上級グレードとして1995年に登場しました。今や希少性が高い空冷4気筒エンジンを備えた、ネイキッドタイプのバイクです。
XJR400との大きな違いとして、エンジン性能が挙げられます。XJR400のエンジンは45馬力ですが、XJR400Rは53馬力とパワフルです。また、XJR 400RにはXJR 400にはないオーリンズ製のリアサスペンションと、ブレンボ製のブレーキキャリパーを装備しています。
1996年には2灯式ヘッドライトのビキニカウルが搭載されたXJR400Ⅱが加わったほか、1998年には初めてのマイナーチェンジが行なわれました。これにより、車体のデザインが改良されたのに加え、タンクの容量が18Lから20Lに増量しています。
その後、2004年には標準装備として盗難防止装置が搭載されました。以降もカラーバリエーションを増やしながら、2007年モデルを最後に生産が終了しています。
ヤマハ XJR400Rの平均買取相場は25〜45万円程度です。ただし、買取価格はバイクの状態や走行距離、条件によって変動する可能性があります。次に説明するポイントを押さえて、できるだけ高く買い取ってもらえるよう準備しておきましょう。
ヤマハ XJR 400Rを高く買い取ってもらうためのポイント
ヤマハ XJR400Rを高く売却するには、以下の7つのポイントを押さえることが大切です。ここでは、それぞれのポイントを解説します。
ポイント1:グレード
そもそもXJR400Rは、XJR400の上級グレードとしてリリースされたバイクです。XJR 400Rのグレード違いとしては、XJR400RⅡが挙げられます。買取相場は、XJR400Rのほうが高い傾向にありますが、状態や走行距離によっても査定額は異なります。
ポイント2:年式
XJR400Rは1995年に発売され、翌年にはXJR400RⅡが登場しました。以降、マイナーチェンジは、1998年と2001年、2004年に行なわれています。
最終モデルが比較的高値がつく傾向にありますが、いずれもおおよそ25〜45万円程度で取引されるケースが多いでしょう。
ポイント3:走行距離
バイクを高く売るには、走行距離にも留意する必要があります。走行距離が長くなれば、買取相場が下がるケースが一般的です。
XJR400Rの場合、走行距離が5万km未満であれば、40~50万円前後で買い取ってもらえる可能性があります。一方で、5万kmを超えている場合は30万円ほどが相場です。状態によっては10万円を切ることもあるでしょう。
ポイント4:ボディカラー
XJR400Rの初期モデルは、「ブルーイッシュホワイトカクテル1」「ブラック2」「ニューシルバーダスト」の3色展開でした。続いて、XJR 400RⅡでは「ビビッドレッドカクテル1」「ブルーイッシュホワイトカクテル1」「ブラック2」の3色を展開しました。
大幅なマイナーチェンジが行なわれた1998年式では、メタリック系のカラーバリエーションも展開され、その後もさまざまなカラーバリエーションが加わっています。
このようにXJR 400Rは頻繁にカラーチェンジを行なっているファッション製の高いバイクですが、なかでもブラックやホワイトなどのベーシックなカラーが人気です。
ポイント5:状態
人気があるモデルや年式、カラーでも、状態が悪いバイクは買取価格が下がります。たとえば、凹みや傷がある場合や日焼けしている場合は、査定に悪影響を与えるおそれがあるでしょう。
一方で、丁寧にメンテナンスをしているバイクであれば、古い年式でも高値がつくことがあります。
ポイント6:売却する時期
バイクの需要は、時期によって異なるため、需要が高いタイミングを狙って売ることが大切です。たとえば、3〜4月は新生活がスタートする時期であり、バイクの需要が高まります。また、ボーナス時期や夏休みが重なる6〜8月も狙い目です。
合わせて、バイクを高く売るには天候にも留意しましょう。特に、悪天候になりやすい梅雨時や台風シーズンは、バイクを売る人が少なくなります。これにともない、バイク専門店の在庫が減るため、高額買取が期待できるでしょう。
ポイント7:修復歴の有無
バイクのメインフレームに修復した事実があると「修復歴有り」と見なされます。これは、一般社団法人自動車公正取引協議会において定められているルールです。
たとえ、事故以外で付いた傷だとしても「修復歴有り」と記載されていれば、購入対象にならない可能性が高く、買取価格も下がりやすくなります。
ヤマハ XJR 400Rの買取価格を上げるためのポイント
ヤマハ XJR 400R売却するにあたって、買取価格を上げるためには以下の必須事項を満たすことが大切です。ここでは、3つのポイントを解説します。
売却前に洗車をする
汚れているバイクやステッカーが貼られた状態だと、買取価格が下がるおそれがあります。買取価格を上げるためには、売却前に洗車をしてできるだけきれいにしておきましょう。
ただし、錆や傷がある場合は無理に修理しないほうがよいでしょう。状態によっては、修理代が高くつき、買取価格を上回る可能性があるためです。また、知識やスキルがないと、余計に傷が広がる可能性もあります。
エンジンの状態を確認する
いくらバイクの外観がきれいでも、エンジンがかからなければ買取価格に大きく影響します。そのため、売却をする前に、エンジンがかかるかどうかを確認しましょう。
特に、長期間動かしていないバイクはエンジンが弱っている可能性があります。エンジンの状態が悪い場合は、事前に修理店で見てもらいましょう。
純正パーツを持ち込む
カスタマイズされたバイクは、必ずしもすべての人のニーズに一致するとは限りません。純正のバイクに乗りたい人もいれば、自分流のカスタマイズを楽しみたい人も多いでしょう。
そのため、バイクを高く売却する前に、オリジナルの状態に戻しておくほうが無難です。難しい場合は、純正パーツを一緒に査定に出すだけでも買取価格が上がりやすくなります。