ドゥカティ ストリートファイターの特長と買取相場の傾向
ドゥカティのストリートファイターは、2009年から2011年まで生産・販売されていたネイキッド&ストリートバイクです。ドゥカティはイタリアの老舗バイクメーカーで、日本を含む世界各国で事業を展開しています。ドゥカティの中核的シリーズとしてモンスターがよく知られていますが、ストリートファイターはこのモンスターとは異なる個性を持つモデルとして登場しました。モンスターシリーズのエンジンが空冷エンジンに切り替わったことによって生じた「水冷エンジンを搭載したネイキッドモデル」という空席を埋める役割を持っていたのです。
ドゥカティ ストリートファイターは、スーパーバイク1098をベースとしたテスタストレッタエボルツィオーネエンジンを搭載しています。スペックは1,099ccの水冷L型2気筒4バルブです。日本仕様での最高出力は78kW/7,000rpm、最大トルクは106.4N・m/7,000rpmでした。燃料供給方式はフューエルインジェクションです。
ただし、ドゥカティ ストリートファイターはただのカウルレス1098ではありません。25.6度になったキャスターや35mm延長されたスイングアーム、45mm長くなったホイールベースなど、一般公道でもより走りやすい設計になっているからです。
その戦闘的なデザインもドゥカティ ストリートファイターの大きな魅力として挙げられます。全長は2,120mmで全幅は775mm、シート高は840mmあります。乾燥重量は169kgです。
印象的な外見と独特な乗り味から、ドゥカティ ストリートファイターは生産が終了した現在でも中古市場で高い人気を誇っています。2024年8月30日時点における買取相場価格は23.7万~74.7万円です。
ドゥカティ ストリートファイターを高く買い取ってもらうためのポイント
ストリートファイターの売却を検討している方は、以下の点に注意しましょう。
ポイント1:モデル
ドゥカティ ストリートファイターには上位モデルとしてストリートファイターSというモデルがあります。ストリートファイターSはスタンダードモデルとエンジンスペックなどが同じであるものの、いくつかのオプションが追加で搭載されています。例えば、フレームは、スタンダードモデルではブラックでしたが、ストリートファイターSではゴールドフレームが採用されました。また、オーリンズ製(スウェーデン)のサスペンションに加えて、マルケジーニ製(イタリア)の鍛造ホイールなどを装備しています。
スタンダードモデルは2011年にカタログ落ちしましたが、ストリートファイターSは2013年まで販売されました。2024年9月20日時点での買取相場価格は26.3万~76.7万円です。状態にもよりますが、スタンダードモデルよりはやや高い査定が期待できます。
ポイント2:状態
ドゥカティ ストリートファイターを査定に出す際には、バイクの状態をよくチェックしておきましょう。査定において特に重要視されるのは、外装、フロント周りやリヤ回り、エンジンの3点です。
外装に傷や凹みがあると、査定の評価に影響します。査定前に洗車し、細かな傷は可能であればコンパウンドなどを使って補修しておきましょう。また、ステアリングとサスペンションは乗り心地や安定性の点で非常に重要なポイントです。傾きや異音がないか、あらかじめよくチェックしておくことが大切です。エンジンも、オイル漏れや異音がないか確認しておきましょう。日頃からオイル交換などのメンテナンスをしているかどうかで評価は大きく変わる可能性があります。
ポイント3:走行距離
走行距離が何kmなのかも、査定における重要なチェックポイントです。なぜなら、走行距離が長いということは、それだけ車体やエンジン、消耗品が劣化しているだろうと考えられるからです。ただし、ドゥカティ ストリートファイターのような大型バイクの場合、走行距離が長くても排気量の小さいバイクほどの影響はありません。寿命とされる走行距離も5万~8万kmといわれています。
走行距離が長い場合には、そのほかの点でマイナス評価にならないように気を付けましょう。先述したように、洗車や手入れをして見た目を良くしておくことが大切です。
また、バイクの需要がある時期に査定に出すのもおすすめです。例えば、4月や7月はバイクが売れやすいため、査定価格も高くなる傾向にあります。そうした時期に査定に出すことで、買取価格の低下をある程度抑えられるでしょう。
ポイント4:純正パーツ
一般的に、中古バイクはカスタムされたものよりもフルノーマルのもののほうが売れやすいといわれています。そのため、買取査定においてもフルノーマルの状態で出したほうが、カスタムバイクよりも査定価格が高くなる傾向にあります。すでにカスタムしているという方は、純正パーツに戻してから査定に出しましょう。フルノーマルの状態であることで評価が高くなるだけでなく、カスタム状態から取り外したパーツも査定に出せます。
ただ、自分で元の状態に戻せない場合は、そのままにして純正パーツを一緒に査定に出しても問題ありません。また、カスタムしていることで評価が上がることもありますが、いずれにせよ純正パーツを一緒に出すのがおすすめです。