トライアンフ スピードマスターの特長と買取相場の傾向
100年以上の歴史を持つ英国発祥のトライアンフはグローバルに展開するバイクブランドです。
トライアンフ スピードマスターはトライアンフが2003年に販売を開始したクルーザーモデルで、2001年に登場した「アメリカ」の派生モデルという立ち位置でしたが、アメリカよりスポーティな構成が特徴でした。2018年モデルからはボンネビル スピードマスターが登場し、実質的な後継モデルとして現在に続いています。
トライアンフ スピードマスターの中古車の買取価格帯は12.1万円~121.9万円(2024年8月30日時点)が相場です。上限と下限とでかなり価格に開きがあるため、買取価格の差はどこに要因があるのか気になるオーナーは多いかもしれません。
バイクの買取価格は該当バイクの条件で大きく変化するといわれています。この記事では世界的ブランドであるトライアンフのスピードマスターを良い条件で売却するためのポイント・コツを解説します。売却を検討されているスピードマスターオーナーは、ぜひご一読ください。
トライアンフ スピードマスターを高く買い取ってもらうためのポイント
売却の際にできるだけ希望に近い査定をしてもらうためには、オーナー側がいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。以下ではモデルの変遷、走行距離、外観、ボディカラー、カスタマイズの5️点を挙げ、解説します。
ポイント1:モデルの変遷
トライアンフ スピードマスターが発売開始された2003年当初は、790cc並列2気筒エンジンが搭載されていました。2005年に865ccのエンジンを、2008年にフューエルインジェクションを採用。2011年にはフロントブレーキをシングルディスク化し、フロントのホイールサイズは18インチから19インチに大径化しました。
日本においては2007年代に一度カタログから姿を消します。しかし、惜しむ声も多く2011年には再び販売されるようになりました。それから2015年まで販売が続きます。2018年にはボンネビル スピードマスターが登場し、実質上の後継モデルとして現在に至っています。
トライアンフ スピードマスターはもともとのポテンシャルが高く、いずれのモデルでもオーナーが大切に乗り丁寧に管理されていれば、高額査定の可能性が十分に見込めます。とはいえ、基本的には年式の新しいモデルのほうが高値が付く傾向にあるため、売却を考えているなら早めに行なうのが高く買い取ってもらうポイントです。
ポイント2:走行距離
走行距離が長くなると劣化は避けられないため、基本的にバイクは走行距離が長いほど買取額は減額されます。走行距離が長い場合、その分の減額をなるべく避けようとするなら、普段から丁寧に管理しておきましょう。
年式や走行距離といった要素が同じ場合、メンテナンス状態や需要などが買取価格を左右します。
ポイント3:外観
トライアンフ スピードマスターは、「アメリカ」の派生モデルという位置付けであり、ハンドルバー・マフラーのスタイル、ステップバー採用など、アメリカよりスポーティな構成です。
こうした外観に傷や凹みがないかどうかは、査定額に大きく影響します。トライアンフ スピードマスターらしさがしっかり維持されていることが査定を良くするポイントになります。
ポイント4:ボディカラー
トライアンフ スピードマスターのボディカラーは、年式によってバリエーションが異なります。ジェットブラック/トルネードレッド(2003年式)やサファイアブルー&ジェットブラック(2013年式)、マットグラファイト(2014年式)などが挙げられます。管理状態が良ければどのカラーでも良い査定が期待できますが、ブルー&ブラックやマット色が比較的高めの査定となる傾向です。
なお、仮にキズ・凹みがあってもDIY塗装はしないでおきましょう。自分で行なった塗装・修理はプロの手にかかれば簡単に見破られ、マイナス査定につながる危険性があります。ありのままの状態で査定に出すのがおすすめです。
ポイント5:カスタマイズ
トライアンフはメーカーとしてカスタマイズを提案しています。トライアンフ ボンネビルスピードマスターの純正アクセサリーは79種類もあり、オーナーのニーズや好みのテイストに合わせてスタイル・機能性がカスタマイズ可能です。
一般に、カスタマイズは査定価格の低下をもたらすこともありますが、純正パーツを使った質の良いカスタマイズであれば査定価格の維持ないし向上も期待できるでしょう。
トライアンフ スピードマスターの査定価格を高くするためのコツとは?
トライアンフ スピードマスターを売却する際に査定で良い判定を獲得するにはいくつかのコツがあります。以下のコツを押さえて納得できる価格で手放せるようにしましょう。
カスタムで査定アップの可能性も
公式サイトでカスタムを推奨しており、純正パーツが充実しています。中古価値がアップするカスタマイズかどうか、事前に確認しておくとよいでしょう。
純正パーツを使用していないカスタムの場合、査定が減額される可能性があります。元の状態に戻せるなら戻し、戻せなくても本来の純正パーツと本体を一緒に査定に出しましょう。
査定前の洗車は丁寧に
査定前に丁寧に洗車しておくと「丁寧に扱われてきたバイク」という印象が残り、査定全体へ良い影響が出る可能性があります。
トライアンフ スピードマスターは、状態が良好なら中古でも高額で販売されることの多いバイクです。大切に管理し、売却の際にも高額査定してもらえるようメンテナンスしておくのがよいでしょう。