「ホンダGB350S」の特長と買取相場の傾向
「ホンダGB350S」は、2021年4月に登場した「ホンダGB350」をベースに、同年7月に発売されたスポーツ仕様のモデルです。排気量は348ccで、空冷単気筒エンジンを搭載しています。
GB350Sは、シンプルでトラディショナルなデザインが魅力で、力強いエンジンとアップライトな乗車ポジションにより、取り回しがしやすくなっています。ベースモデルのGB350と比較すると、リアタイヤは幅130ミリから150ミリにワイド化され、ラジアルタイヤが採用されているのが特長です。
また、マフラーは跳ね上げられており、前後のフェンダーはショートタイプで、フォークブーツも採用しています。ただし、空冷単気筒エンジンや5速ミッション、ディスクブレーキなどの基本構成はベース車両と変わりません。
さらに、トラクションコントロールとABSも搭載されています。メーターはアナログ速度計と液晶画面が組み合わさっており、ギアポジションや燃料計が表示されます。ライト類はすべてLEDです。
GB350Sの新車価格は60万5000円です。中古車の買取価格の相場は平均して40万円台ですが、条件によって大きく変動することがあります。
「ホンダGB350S」を高く買い取ってもらうためのポイント
希望どおりに査定をしてもらうためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。ここでは、GB350Sをより高値で売るための具体的なポイントをご紹介します。
ポイント1:グレード
GB350のスポーツモデルであるGB350Sは、GB350よりもさらに軽快で個性的な特長があります。これらの特長がしっかり維持・メンテナンスされていることが、高値での買い取りを実現するための重要なポイントです。
ポイント2:年式
GB350Sは、2021年に販売が開始された比較的新しいモデルです。買取額は年式よりも走行距離によって大きく左右される傾向があります。できるだけ走行距離を少なく保つことが、買取価格を高くするためのポイントです。
また、2023年モデルは、2020年(令和2年)の排出ガス規制をクリアしています。この規制適合は買い取りにおいてプラスの要素となります。
ポイント3:走行距離
バイクの買取額は、一般的に走行距離が多いほど下がりますが、年式と走行距離が同じ場合、メンテナンス状態や需要も買取価格に影響を与えます。
比較的新しいモデルであるGB350Sでは、走行距離が多いと評価が下がることがあります。しかし、単純に走行距離が短いだけではなく、年式とのバランスが重要です。走行距離は年式と合わせて評価される場合が多いので、できるだけ走行距離を抑え、メンテナンスをしっかり行なうことが大切です。
ポイント4:ボディカラー
ボディカラーは、「プコブルー」「パールディープマッドグレー」「ガンメタルブラックメタリック」の3色展開しています。バイクの外観に対する好みは人それぞれで、「クール」な印象を求めるか、「くすみカラー」で高いファッション性を重視するかが価格に影響します。
特に、「プコブルー」は2023年に追加されたカラーで、それ以前のモデルでは「ガンメタルブラックメタリック」と「パールディープマッドグレー」の2色展開でした。
GB350Sは2021年に発売された比較的新しいスポーツモデルで、買取価格に大きく影響するのは管理状態や走行距離です。また、スタイリッシュな3色展開のボディカラーも、価格決定の重要な要素となります。
「ホンダGB350S」査定価格を高くするための必須事項
ホンダGB350Sを査定に出す際、査定額を少しでも高くするためには、以下のようにいくつか注意する点があります。
純正パーツも一緒に査定に出す
バイクをカスタムして楽しむオーナーは珍しくありませんが、カスタムパーツは個性を主張する一方で、好みが分かれることがあります。バイクを査定に出す際には、できるだけ純正パーツに戻しておくのが理想的です。
自分で元に戻せない場合でも、純正パーツをきちんと保管しておき、査定時に一緒に提出するとカスタマイズによるマイナス評価を避けられます。
キズ・凹みを自分で修理しない
バイクは特性上、キズや凹みが付きやすいものです。器用さに自信があると、ちょっとしたキズを自分で修理したくなるかもしれません。しかし、プロの査定ではDIY塗装が見破られることが多く、これがマイナス査定につながる場合があります。ほとんどのケースでは、キズ・凹みはそのままの状態で売却するほうが得策です。
査定前には丁寧に洗車する
バイクを査定に出す前には、洗車しておくことをおすすめします。洗車そのものが査定額に直接影響するわけではありません。しかし、バイクを清潔な状態にしておけば、査定員に「所有者がしっかりメンテナンスを行なっていた」という良い印象を与え、査定価格がアップする可能性があります。
逆に、洗車をしていないバイクは見た目が悪く、査定員にとっても劣化状況やキズ・凹みを正確に判別できず、査定しにくいものです。洗車をしてから査定に出せば、双方にとって気持ちの良い取引が実現しやすくなります。
バイクは大切に管理し、手放すときも気持ち良く売却できるよう心がけましょう。