ホンダGB350の特徴と買取相場の傾向
ホンダGB350は、348ccの空冷単気筒エンジンとクラシカルなデザインが特長のモデルです。インドで発表された「ハイネスCB350」の日本仕様版として、2021年4月に登場しました。
2023年には、排ガス規制への適合とカラーチェンジを含むマイナーチェンジが行なわれ、型式は2BL―NC59型から8BL―NC59型に変更されています。
GB350は非常に人気があり、バイク王が発表した「リセール・プライスの高いバイク」ランキング(2021年9月~2021年11月)では、見事に首位を獲得しました。
需要が高いバイクは高値で取引されやすい傾向です。しかし、中古バイクの買取価格は時間の経過とともに下がるため、売却を決めたら早めに査定を受けることをおすすめします。
なお、現在のGB350の買取相場は8.2万~43.8万円で、買取価格は型式や走行距離、車両の状態によって変動します。
ホンダGB350を高く買い取ってもらうためのポイント
ホンダGB350を高く売るためには、以下の7つのポイントを押さえましょう。
ポイント1:グレード
GB350をベースに、スポーツライディングを楽しむために設計されたGB350Sは、ワイドなリアタイヤやバンク角を深めるマフラー、フロントフォークブーツを標準装備しています。
GB350とGB350Sを比較すると、GB350のほうが若干高く売れる傾向にあります。GB350のスタンダードモデルは汎用性が高く、需要が広範にわたるため買取相場が安定しているのが特長です。
ポイント2:年式
GB350の2021年モデルと2023年モデルを比較すると、2021年モデルのほうが高く売れる傾向にあります。
以下の表では、2021年モデルと2023年モデルの買取相場の違いを確認できます。
年式 | 2021年 | 2023年 |
排気量 | 251~400cc | 251~400cc |
型式 | 2BL―NC59 | 8BL―NC59 |
走行距離 | 1,000km~ | 1,000km~ |
買取相場 | 12.1~43.8万円 | 8.2~40万円 |
年式
2021年
排気量
251~400cc
型式
2BL―NC59
走行距離
1,000km~
買取相場
12.1~43.8万円
年式
2023年
排気量
251~400cc
型式
8BL―NC59
走行距離
1,000km~
買取相場
8.2~40万円
ポイント3:走行距離
走行距離が短いほど、車両の状態が良好である可能性が高く、買取額も高くなります。反対に、走行距離が長いとエンジンや部品の消耗が進んでいるので、買取額が下がる傾向にあります。
バイクを高く売るためには、走行距離が短いうちに売却するのがポイントです。
ポイント4:ボディカラー
人気色のバイクは中古市場でのニーズにも合致しやすいため、買取価格が高くなる傾向があります。同じモデルでもカラーによって査定額に差が出る場合があり、バイクを高く売りたい場合は購入時に人気色を選ぶのがおすすめです。
2021年モデルのGB350では、マットジーンズブルーメタリック・キャンディークロモスフィアレッド・マットパールモリオンブラックの3色が展開されています。一方、2023年モデルのカラーは、マットパールグレアホワイト・マットジーンズブルーメタリック・マットパールモリオンブラックの3色です。
ポイント5:状態
バイクの買取価格は、車両の状態によって大きく異なります。古いバイクでもエンジンがかかり、走行可能であれば買い取りを断られるケースはほとんどありません。また、故障して動かないバイクでも、買取可能な場合があります。
グーバイクでは、プロの鑑定師がバイクの外観・エンジン・フレーム・足回り・電気保安部品の5項目を評価し、総合的な査定額を算出します。そのため、バイクを高く売るには、できるだけ良好な状態を保つのが重要です。
ポイント6:売却時期
バイクの買取価格は、市場の需要と供給によって大きく変わるのが特長です。
特に、新生活が始まる3~4月や夏期休暇前の6~7月は需要が高まります。バイクショップは在庫を増やそうとする傾向があり、買取価格が高くなることがあります。
一方、梅雨や台風の時期は、バイクを高く売るための絶好のチャンスです。この時期は天候が不安定で、売り手も買い手も少なくなる傾向があるためです。バイクショップは在庫を確保するために、高値で買い取りを行なう場合があります。
また、モデルチェンジや新しいライバル車の販売が発表された直後も売り時です。新モデルが発表により旧モデルの価値が下がるので、モデルチェンジ前に売却することで高値が付きやすくなります。
ポイント7:修復歴の有無
修復歴については、社団法人自動車公正取引協議会が定める「二輪自動車公正競争規約集」に基づいて定められています。具体的には、「メインフレーム」「ハンドルストッパー」「シートレール」の3つの部品に修理や交換歴がある場合、そのバイクは「修復歴あり」とされます。
これらの部品は、バイクの中核をなす重要な部分であり、修復歴があるバイクは買い手に敬遠されがちです。そのため、買取額が下がる傾向があります。
ホンダGB350を高く売るための注意点
ホンダGB350をより高く売るために、押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
査定前にキズや凹みを修理しない
バイクを売却する際は、キズや凹みの修理を自分で行なうのは避け、そのまま査定に出すのがおすすめです。
洗車による細かいキズは市販のコンパウンドである程度は消せますが、擦りキズや凹みには再塗装が必要です。自分で塗装するとプロの目で見破られ、逆に査定が下がる場合が多いため、修理は控えたほうがよいでしょう。
洗車をしてから査定に出す
ピカピカに磨かれたバイクは、第一印象が良く、高評価を得やすい傾向にあります。反対に、汚れたままではキズや凹み、劣化具合が正確に見分けられず、査定が正しく行なわれない可能性があります。
洗車の際には、細かい部分までブラシを使って丁寧に掃除し、カウルにはワックスを、未塗装樹脂には艶出し剤を、メッキパーツには専用の磨き剤を使用してピカピカに仕上げましょう。
これにより、査定が正しく行なわれ、納得のいく査定額を引き出しやすくなります。
純正パーツも査定に出す
バイクを売却する際は、カスタムパーツを純正パーツに戻しておくことをおすすめします。カスタムバイクは、次のユーザーに必ず受け入れられるとは限りません。購入希望者はノーマル状態のバイクを好むことが多く、純正パーツをきちんと保管しておくことが重要です。
自分で交換できない場合でも、純正パーツを査定時に一緒に提出するだけでマイナス査定を避けられます。純正パーツがすべてそろっているカスタムバイクは、次のオーナーがカスタム状態かノーマル状態かを選べるので需要が高くなり、買取価格も上がる傾向です。