ホンダCBR650Rの特長と買取相場の傾向
ホンダCBR650Rは、ホンダCBR650Fの後継機として2019年から海外・日本向けに販売が開始されたフルフェアリングスポーツバイクです。
ホンダCBR650Rは、サーキットでの速さを追求しているホンダCBR1000RR/CBR250RRと比較すると、さまざまなライダーがストリートやツーリングなどでのスポーツ走行が楽しめるように設計されています。詳しい特長として、以下のようなものが挙げられます。
・ハンドルグリップ位置を低くし、ステップバーは後方かつ上方に移動することで、適度なライディングポジション取れるように設定
・EUのA2ライセンス保有者に向けた35kWモデルをラインナップするために、649ccの水冷4スト直列4気筒DOHCエンジンの最高出力を70kWに設定 など
また、2024年6月にはホンダのクラッチコントロールに関する新たな電子制御システムである「E-Clutch」を搭載したモデルを販売開始しました。このE-Clutchにより、ライダーは手動でクラッチレバーを操作する必要なく、最適なクラッチコントロールを自動制御により実現できます。なお、従来の手動によるクラッチレバーの操作も可能です。
ホンダCBR650Rは2024年9月現在も新車販売がされているモデルで、新車価格は以下のとおりです。
・CBR650R:110万円
・CBR650R E-Clutch:115万5,000円~
一方で、買取相場は22.6万円~76.4万円となっています(更新日:2024.8.30)
ホンダCBR650Rを高く買い取ってもらうためのポイント
ホンダCBR650Rを高く買い取ってもらうためのポイントとして、以下5つをご説明します。
・年式・グレード
・走行距離
・ボディカラー
・売却時期
・外装
年式・グレード
買取市場では、一般的に年式が新しく装備・技術などが最新で高価なグレードほど買取価格が上がりやすくなります。ホンダCBR650Rでは、2024年に発売された「E-Clutch」搭載モデルが新車価格の時点で未搭載モデルよりも高額になっているため、買取価格でも差がつく可能性は高いといえるでしょう。
年式については、ホンダCBR650Rは2019年に初代が発売されたモデルであるため、2024年時点でもそこまで古いモデルになっているとはいえません。そのため、年式の古いモデルがあるバイクよりは買取価格への影響が少ないと予想されます。
走行距離
中古バイクの買取価格において、走行距離は重要な要素の一つです。走行距離が長いバイクは、エンジンやタイヤ、ブレーキパッドなどの消耗部品が劣化している可能性が高く、買取価格が低くなる傾向があります。特に走行距離が長い場合、査定ではメンテナンスの履歴や車体の状態がより重視されることが多くなります。
しかし、走行距離が長いからといって必ずしも査定額が下がるわけではありません。先述した年式や希少性なども査定に影響を与えます。例えば、ホンダCBR650Rのようなバイクの場合、年式が新しい車体であれば、走行距離が長くても高額で買い取られる可能性があります。
ボディカラー
バイクのボディカラーは、買取価格に影響を与える要素の一つです。ホンダCBR650Rでは、これまで日本発売モデルでは以下のボディカラーが設定されました。
・グランプリレッド
・マットバリスティックブラックメタリック
・パールグレアホワイト
ホンダCBR650Rは、2024年現在ではカラーバリエーションは少なめのモデルですが、一般的にボディカラーで人気があるとされるホワイト系・ブラック系は設定されており、買取価格にも良い影響を与えるラインナップとなっているモデルといえます。
売却時期
中古バイクを高く買取してもらうためには、売却するタイミングを見極めて査定に出すことが重要です。バイクの取引が最も活発になるのは春から夏にかけてです。この時期には中古市場での供給が不足することがあり、そのタイミングで査定に出すことで高額買取のチャンスが増えます。
さらに、意外な狙い目としては9月から10月の台風シーズンが挙げられます。この時期はバイクに乗る機会が減るものの、販売店が買取ノルマを達成するため、持ち込まれたバイクが高額で買い取られるケースがあるのです。
ホンダCBR650Rに関しても例外ではなく、春から夏に納得のいく査定額が得られなかったとしても、あきらめずに別のタイミングで再度挑戦する価値はあるでしょう。
外装
外装は、バイクの状態が一目で判断できる要素の一つであり、目立つポイントといえます。査定に出す前にボディやフェンダーにキズや凹みを見つけても、無理に修理するのは避けましょう。
自分で修理を試みた結果、かえって状態が悪化し、査定額がさらに下がる可能性があります。査定前に見つけたキズや凹みは、無理に直したり隠したりするのは避けて正直に申告することが大切です。