ホンダCB650Rの特徴と買取相場の傾向
ホンダCB650Rは、従来のホンダCB650Fをベースに開発され、2019年3月に発売されたネイキッドロードスポーツモデルです。
仕様的には従来車のモデルチェンジといえますが、スタイリング面では新世代を感じさせる変更がなされています。具体的には、ハンドルバーをCB650Fよりも13mm手前、8mm低くし、ステップを3mm後ろ、6mm高くすることにより、「ネオ・スポーツ・カフェ」スタイルへと移行させました。
ディメンションは、市街地での扱いやすさとオンロードスポーツとしての十分な操縦フィールを両立させています。
エッジを鋭く利かせた稜線と、しなやかな凹曲面の組み合わせによるコンパクトかつダイナミックなイメージは、従来のCB650Fから継承されています。
一方で、丸型LEDタイプのヘッドライトを採用したことにより、印象は従来のストリートファイターのようなものから都会的なものへと変わりました。
車体はCB650Fよりもさらに軽量化され、マスの集中化により軽快な動きを実現させたことも特徴です。
排気量は648ccで、水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒のエンジンを搭載していることは従来モデルと変わりませんが、出力特性を変更してよりパワフルになっています。
また、2021年モデルでは、欧州のユーロ5規制をクリアするためのマイナーチェンジが行なわれました。
現在のホンダCB650Rの買取相場は20.1万円〜73.6万円ですが、型式・走行距離・車両の状態によって変動します。
ホンダCB650Rを高く買い取ってもらうためのポイント
愛車を高く買い取ってもらうには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、ホンダCB650Rをより高く売るためのポイントをご紹介します。
ポイント1:グレード
バイクの買取価格はグレードによっても変化し、ハイグレードモデルのほうが高く売れる可能性が高いです。
ホンダCB650Rでは、世界初のクラッチ操作を自動制御するHonda E-Clutchが搭載されたCB650R E-Clutchが2024年6月に発売されました。E-Clutchは、シフトチェンジする際のクラッチ操作が不要になるという画期的なシステムです。とはいえ、クラッチレバーはあるため、従来どおりクラッチ操作を自ら行なって運転を楽しむこともできます。
まだ発売されて間もないため、2024年8月現在、CB650R E-Clutchの買取価格の情報はありません。しかし、CB650Rよりも高値で買い取られることが予想されます。
ポイント2:年式
バイクは、基本的に年式が新しいほど高く買い取られる傾向にあります。ホンダCB650Rも例外ではなく、2019年式、2021年式、2023年式のなかでは、2023年式が最も高く取引されています。
ただし、年式が古くても状態が良ければ高値が付く場合もあるため、状態良く保てるように日頃からメンテナンスを怠らないようにしましょう。
ポイント3:走行距離
バイクは走行距離が短いほど、高く査定されることが一般的です。なぜなら、走行距離が長いほど、パーツの消耗が進んで故障の危険が高まるからです。
また、走行距離は排気量とも大きな関係があります。排気量の大きいモデルほどエンジンの回転数が少なく、パーツの消耗が進んでいないと考えられます。そのため、走行距離が同じ場合、排気量の大きいモデルのほうが、排気量の小さいモデルよりも査定額に与える影響は小さくて済むのです。
排気量が648ccのホンダCB650Rの場合、走行距離が3万km までであれば、大幅なマイナス査定にはつながらないでしょう。しかし、3万kmを超えると買取価格が大きく下落する可能性があります。
ホンダCB650Rを高く売るための注意点
ホンダCB650Rを高く売りたい場合、以下の点にも注意しておきましょう。
売ると決めたら早めに査定に出す
バイクは、乗らずに保管している期間が長いほど査定額が落ちていきます。
購入から半年以上経過すると、バイクの価値が購入時の半分以下まで落ちてしまう場合もあります。
バイクの需要が特に高まる時期は、新生活が始まったり、暖かくなってバイクに乗りたくなったりする3~4月です。しかし、需要が高まる時期を待っている間に、どんどん価値が落ちていくことも考えられます。
売ると決めたら早めに査定に出すようにしましょう。
傷や凹みはそのままにしておく
売る前に傷や凹みを見つけた際、自分で修復して査定額アップにつなげようと思う方もいるでしょう。しかし、素人が安易に手を出すと、逆に傷が目立ってしまうおそれがあります。
その場合、買取業者による再度の修復が必要になるので、査定額が下がりかねません。こうしたリスクを避けるため、傷や凹みを見つけても自分で修復しないようにしましょう。
また、傷を付けないよう、普段から丁寧な扱いを心がけてください。
純正パーツも一緒に査定に出す
バイクをカスタマイズしたときに純正パーツを取り外していた場合、そのパーツは処分せずに保管しておきましょう。そして、バイクを買い取ってもらう際には、純正パーツも一緒に査定に出してください。
自分でカスタマイズすることを楽しむバイクユーザーは多く、中古バイクでもノーマルな状態のもののほうが好まれます。そのため、純正パーツのないカスタムバイクは、マイナス査定につながる可能性があります。
査定前にカスタムパーツを外して純正パーツに戻しておいたり、査定時に純正パーツを一緒に出したりすることで、より高値になることが期待できるでしょう。