ホンダ スーパーカブC125の特長と買取相場の傾向
ホンダ スーパーカブC125は、ホンダの名前を世界に印象付けたスーパーカブシリーズのなかで最大排気量(2024年9月4日現在)となる125ccモデルです。
外観は、初代モデルの「スーパーカブC100」をイメージしており、鳥が翼を広げたようなハンドルやオールドタイプのエンブレム、パールニルタバブルーのボディカラーなど、クラシカルな雰囲気が特長です。
しかし、クラシックな外観だけでなく、乗りやすさや快適性を重視した装備も充実しています。現代バイクの主流であるセルスターターやテレスコピック式フロントフォークを備えており、ミッションにはクラッチ操作なくスムーズなギアチェンジが可能な自動遠心クラッチを採用しています。
2018年発売のJA48型エンジンは、124ccの空冷4ストローク・単気筒OHC2バルブで最高出力は9.7PSを発揮。スーパーカブの魅力の一つでもある燃費は、69.0km/L(60km/h走行時)を記録し、フロントには高い制動力のあるディスクブレーキを搭載しています。
ホンダ スーパーカブC125の買取価格は、6.4万~27.1万円(2024年8月30日時点)で、価格は型式・走行距離・車両の状態によって変動します。
ホンダ スーパーカブC125を高く買い取ってもらうためのポイント
ホンダ スーパーカブC125を高く売るためには、以下の4つのポイントを押さえましょう。
ポイント1:型式
ホンダ スーパーカブC125は、モデルチェンジを繰り返し、その型式によって性能に違いがあります。
2018年から2020年にかけて販売された初代モデルJA48型は、レトロな外観と現代技術を融合させた実用的なマシンとして誕生しました。
2022年から2023年には、2代目JA58型が登場しました。このモデルでは、エンジンが改良され、新設計の空冷4ストローク・単気筒OHC2バルブが搭載されています。排気量は123ccに落とされていますが、最高出力は9.8PSに向上し、燃費性能も70km/Lと改善されています。また、フロントABSが標準装備され、安全性もより高まりました。
2024年以降に発売されている最新モデル、3代目JA71型では、エンジン性能に変更はなく、カラーバリエーションのみが追加されています。
通常、バイクの型式が新しいほど買取価格は高くなります。ホンダ スーパーカブC125の場合、モデルチェンジの間隔が短く、一見すると大きな差はないように思われがちです。しかし、初代JA48型の平均買取価格は24.6万円、2代目JA58型は31.3万円、最新JA71型は40.6万円と型式によって買取価格に差があります。
ポイント2:走行距離
バイクの買取価格は、走行距離が長くなるほど下がっていきます。一般的に、5,000km、1万km、2万km、3万km、を境に段階的に査定額は減少します。
排気量も買取価格を左右する重要なポイントです。排気量が小さいほどエンジンの常用回転数が高くなり、パーツの消耗や劣化が早まります。125ccクラスの場合、走行距離1万5,000kmが一つの目安です。
現行のホンダ スーパーカブC125の買取価格は、走行距離5,000km未満で24.2万~41.2万円、5,000~2万km未満で20.4万~35.0万円、2万~5万km未満で19.6万~26.4万円となります。
ポイント3:ボディカラー
スーパーカブシリーズは、実用性の高さからビジネスバイクのイメージがありますが、ホンダ スーパーカブC125は、その実用性に加え、街乗りにも映える多彩なカラーバリエーションを展開しています。
初代モデルのパールニルタバブルーは、スーパーカブC100を思わせる落ち着いたデザインが特長です。その後、ビジネスシーンにも合う落ち着いた色合いや、現代的な印象のマットカラーなどが追加され、年々カラーバリエーションは豊かになっています。
買取価格に関しては、カラーよりも型式や走行距離、カスタムの有無などの要素が大きく影響しますが、グレーやマット系のカラーは人気のため、若干高値で取引される可能性もあります。
ポイント4:装備
ホンダスーパーカブC125は、走りやすさと実用性を重視した装備が充実しています。
ヘッドライトやテールランプ、ウィンカーなどの灯火器類は、視認性が高く、高寿命のLED仕様です。計器類は、アナログのスピードメーターを採用し、その中心にデジタルで燃料や距離、時刻を表示される設計です。このため、直感的に必要な情報を把握できます。
また、スマートキーシステムを装備しており、キーをポケットに入れたままエンジンのON/OFF、ハンドルロックやシートロックの開錠が可能です。
さらに、ピリオンステップとリアキャリアに装着できるオプションのピリオンシートは、タンデム走行をより快適にしてくれます。
ホンダスーパーカブC125は人気の高い車種だけに、純正・社外パーツが多く流通しています。個性を表現できるカスタマイズは多くのライダーに好まれますが、査定においてはマイナス評価になることがあるため注意が必要です。
査定を受ける前に、できるだけカスタムパーツを純正品に交換しておくことをおすすめします。交換が面倒な場合や作業が苦手な方は、そのままの状態で純正パーツを一緒に査定に出すのがよいでしょう。