ホンダクロスカブ50の特長と買取相場の傾向
ホンダクロスカブ50はスーパーカブシリーズの一つとして、2018年2月に発売されました。排気量は49ccで、空冷4ストロークOHC単気筒エンジンを搭載しており、軽快かつパワフルな走りを楽しめます。
クロスカブシリーズでは、ホンダクロスカブ50のほか、排気量の異なるホンダクロスカブ110も展開。基本装備はどちらも同じですが、足回りの装備が異なります。ホンダクロスカブ110のホイールがスーパーカブの基本である17インチであるのに対し、ホンダクロスカブ50はより小さい14インチホイールです。タイヤが小さいことにより、シート高はホンダクロスカブ110よりも44mm低い740mmになり、足つきが良くなっています。
ホンダクロスカブ50ではほかのスーパーカブシリーズに装備されているレッグシールドを廃止し、軽快さとアクティブさを演出しています。さらに、LEDヘッドライトをヘッドライトガードで囲うことで、タフな印象が際立っています。
また、ホンダクロスカブ50は実用面を重視した装備も充実。フロントフェンダーの後端にはマッドガードがついており、水や泥はね、飛び石などの影響を抑えています。これにより、林道のような荒れた道路でも走行できるでしょう。加えて、スーパーカブシリーズ特有の大型のリアキャリアもついており、毎日の買い物にも利用できるほかアウトドア用の荷物も積載可能です。
ホンダクロスカブ50の新車価格はデザインごとに異なり、通常デザインは税込30.8万円、くまモンコラボデザインは税込31.9万円です。中古車の平均買取相場は1.8万円~19.2万円(2024年8月30日時点)となっていますが、年式や走行距離、車体の状態などによって変動します。
ホンダクロスカブ50を高く買い取ってもらうためのポイント
少しでも高い買取価格を提示してもらうには、査定時にチェックされるポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、ホンダクロスカブ50をより高く買い取ってもらうためのポイントを紹介します。
ポイント1:走行距離
バイクは走行距離が長くなるほど買取価格が下がる傾向にあるため、走行距離が比較的短いうちに売却することがポイントです。一般的には、走行距離5,000kmまでは高い査定額がつきやすく、そこから走行距離が長くなるほど査定額も下がっていきます。
なお、バイクがどのくらいの走行距離で寿命を迎えるかは、排気量によって異なります。排気量が49ccのホンダクロスカブ50は、最低限のメンテナンスをしていれば、走行距離5万kmが寿命を迎える目安となります。
ホンダクロスカブ50は、走行距離5,000kmまでであれば平均買取価格20.7万円、5万kmを超えると平均買取価格11.2万円となっています。
ポイント2:ボディカラー・コラボデザイン
ホンダクロスカブ50は発売以降、2019年、2022年とカラー展開を変更しています。2018年発売の初代ホンダクロスカブ50は、「マグナレッド」「クラシカルホワイト」の2色展開です。
その後、2019年には「カムフラージュグリーン」「クラシカルホワイト」の2色に加え、くまモンバージョンとして「グラファイトブラック」も追加。
くまモンバージョンはホンダの熊本製作所がある熊本県とのコラボレーションモデルであり、県のPRキャラクターである「くまモン」をイメージしたものです。黒を基調とした車体には赤の差し色が入っており、くまモンをイメージしたカラーリングになっています。くまモンのエンブレムも付いており、車体の所々にくまモンの足跡が入った遊び心のあるデザインとなっています。
2022年にカラーチェンジした現行モデルは、以下の3色展開です。
・パールディープマッドグレー
・マットアーマードグリーンメタリック
・グラファイトブラック(くまモンバージョン)
さらに、全色ともマフラープロテクターがメッキから黒に変更されています。
カラーごとの平均買取価格に、大きな差はありません。初代モデルのマグナレッドはやや価格が低い傾向にありますが、年式や走行距離などカラー以外の要因も考えられます。そのため、カラーよりも走行距離や車体の状態のほうがより重要と考えてよいでしょう。
ホンダクロスカブ50を高く買い取ってもらうための注意点
バイクを高く買い取ってもらうには、マイナス評価になるようなことは極力避けたいものです。ここでは、バイクの査定前に確認したい注意点を解説します。
カスタムした場合は純正パーツも持ち込む
バイクの楽しみ方の一つとして、パーツ交換やカラー変更などのカスタマイズがあります。しかし、カスタムは好き嫌いが分かれます。そのため、買取では一般的にノーマル仕様のほうが好まれる傾向にあります。
バイクを査定に出す際には、純正パーツも一緒に査定してもらったほうがプラス評価となります。カスタムした状態でも純正パーツがあれば、次のオーナーはカスタムバイクにそのまま乗るか、純正パーツに戻すかの選択が可能です。カスタムする場合も、大切に純正パーツを保管しておきましょう。
事故歴や修復歴は正直に伝える
バイクの事故歴や修復歴がある場合は正直に伝えることが大切です。明確な規定はありませんが、一般的にバイクにおける「事故車」とは、交通事故などで損傷を受けている車体のことを指します。事故車は中古市場において「修復歴あり」として販売されます。
しかし、査定で不利になるからといって、事故歴や修復歴を隠すことはおすすめしません。査定士は数多くのバイクを見てきており、車体に関する嘘は簡単に見抜かれてしまいます。隠していたことが発覚した場合「ほかにも何か隠しているのではないか」「買取後に不具合が見つかるのではないか」と思われてしまい、査定においてはマイナスに働いてしまうでしょう。
正しい査定額を出してもらうためにも、査定士に嘘をつかず信頼してもらう姿勢は重要です。事故歴や修復歴がある場合は、指摘される前に正直に伝えましょう。