ホンダ クロスカブ110の特長と買取相場の傾向
ホンダの人気バイクであるスーパーカブ110をベースに、2013年6月に登場したのがホンダ クロスカブです。このモデルは「日常と遊びのクロスオーバー」をコンセプトに設計され、スーパーカブ110の耐久性や信頼性を受け継ぎつつ、オフロードにも対応できる高い走破性を備えています。
高剛性パイプを使用したバックボーン型フレームと、109ccの空冷4ストロークOHC単気筒エンジンを搭載。ボア・ストロークは50.0mm×55.6mmで、最高出力は8馬力(7,500回転)です。パワフルな走りを実現しながら燃費性能にも優れ、60km/L以上の走行が可能です。専用のギア比と2段クラッチシステムにより、スムーズな変速が可能で、低回転域でもトルクがしっかりと感じられます。
デザイン面でも、レトロ感とタフさを兼ね備えており、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで活躍できるのが魅力です。
2018年には、2017年にモデルチェンジしたスーパーカブ110をベースにフルモデルチェンジを行ない、車名も「クロスカブ」から「クロスカブ110」に変更されました。これは、クロスカブ50の登場に合わせた名称変更です。
2024年9月20日時点で、ホンダ クロスカブ110の買取相場は0.6万円~25.3万円となっており、車両の年式や走行距離、状態によって価格が変動します。
ホンダ クロスカブ110の買取価格が高くなるポイント
ホンダ クロスカブ110は、その高い実用性と特有のデザインから、安定した人気を誇るバイクです。しかし、年式やメンテナンス状況に応じて買取価格は大きく変動します。ここでは、高値で売れやすいクロスカブ110のポイントを解説します。
限定モデル
ホンダ クロスカブ110には、標準のモデルに加え、特別仕様や地域限定モデルも存在します。特に、2019年以降に定期的に登場している「くまモンバージョン」や限定カラーモデルは、コレクターズアイテムとして高値が付きやすい傾向があります。
型式・年式
ホンダ クロスカブ110は、2013~2015年式のJA10型、2018~2021年式のJA45型、2022年以降のJA60型に分けられます。一般的に、年式が新しいほど買取価格が高くなる傾向にあり、クロスカブ110も例外ではありません。特に、発売からまだ数年しか経っていないモデルは、高値が期待できます。
ホンダ クロスカブ110の新車価格は363,000円(税込)ですが、年式が新しく、走行距離が短くて状態も良好であれば、新車に近い価格での買取になる可能性もあります。一方で、2013~2015年式のJA10型は、JA60型の買取相場の半額以下になるケースが多いようです。
走行距離
バイクの買取では、走行距離が査定額に大きく影響します。ホンダ クロスカブ110の場合も、走行距離が短いほど高値が付きやすい傾向です。
買取査定額は、バイクのコンディションによって総合的に判断されますが、走行距離が10,000km未満であれば、査定額の最低ラインも高めになります。反対に、2万kmを超えると、バイクのコンディションによっては大きく減額される場合があり、注意が必要です。ただし、走行距離が長くても、きちんとメンテナンスされていれば高い評価が得られるでしょう。
一方で、走行距離が短くても年式が古い場合は、長期間バイクを使用していなかったことが懸念され、査定額が下がる場合もあります。走行距離と年式のバランスも重要です。
ボディカラー
ホンダ クロスカブ110の2024年モデルでは、マットジーンズブルーメタリック、マットアーマードグリーンメタリック、パールディープマッドグレーの3色が展開されています。特に、アウトドア感のあるグリーン系は人気が高まっているのが特長です。
また、買取時に高値になりやすいのは、2021年に発売された限定カラーモデル「プコブルー」です。2,000台限定販売のため希少性が高く、高額査定が期待できます。そのほか、特別仕様の「くまモンバージョン」は、くまモンカラーの赤と黒が使われており、こちらも高値で取引されやすいモデルです。
コンディション
バイクのコンディションも査定額に影響するものの一つです。エンジンが正常に動いているか、アイドリングが安定しているか、異音がないかなどが重要なポイントとなります。特に、不動車は大幅な減額の要因となるため、バイクを実働状態に保つことが大切です。
定期的にオイルや消耗品の交換など、継続的なメンテナンスがされていたかどうかも査定額に影響します。走行距離が短くても、年式とのバランスが取れていない場合には査定額が下がるケースがありますが、週に1回程度エンジンを動かしておくと、そのリスクを回避できます。
また、転倒や立ちゴケによるキズやサビなども評価に影響し、日々の手入れをしっかりと行ない、これらを少しでも防ぐことが大切です。
ホンダ クロスカブ110をより高く売るための注意点
ここでは、ホンダ クロスカブ110をできるだけ高値で取引するために注意するポイントを解説します。
小さなキズや凹みは無理に修理しない
査定に出す前に、キズや凹みを無理に修理する必要はありません。自分で修理を行なうと、かえって査定額が下がるリスクがあります。そのため、修理は専門家に任せるのが無難です。
カスタムバイクは純正パーツも提出する
カスタムを楽しんでいる場合は、純正パーツを保管しておくのがおすすめです。買取ではノーマルな状態が好まれることが多く、カスタムバイクは査定額が下がる可能性があります。しかし、純正パーツを一緒に提出すれば、査定額が上がる場合もあります。
査定前に洗車する
査定前にバイクをきれいに洗車し、外観を整えておくのは非常に重要です。見た目がきれいだと、バイクを大切に扱ってきた印象を与え、査定額は高くなりやすい傾向です。逆に汚れたままだと、メンテナンスが不十分だと思われる可能性があるため、査定前には必ず洗車しておくようにしましょう。