ホンダ 400Xの特長と買取相場の傾向
ホンダ400Xは、2013年に発売されたアドベンチャーモデルのバイクです。搭載しているエンジンは水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブで、排気量は399ccです。燃費は時速60kmで41.0km/L、燃料タンクには17L入ります。
2019年モデル以降はクラッチレバーにアシスト&スリッパー®クラッチを採用することで操作荷重を軽量化しているのも魅力です。安定性と操作性を兼ね備えたモデルとして人気があります。
外観はオフロードバイクのようであるものの、街中の雰囲気にも溶け込みやすいデザインです。フロントフェイスにはV字型ヘッドライトを採用し、風防効果を高めるウィンドウスクリーンを装着しています。2018年式までは全長2,085mmで全幅830mm、シート高は足つきの良い795mm。2019年式以降は全長2,140mmで全幅825mm、シート高は800mmとやや大きくなりました。ゆったりしたライディングポジションになるため、ロングツーリングにも向いています。2018年式以降はABSが標準搭載となっていますが、それ以前のモデルには搭載車と非搭載車の両方が存在しているので注意しましょう。
400Xの買取相場価格は2024年8月30日時点で9.1~57.8万円です。2013年時の新車販売価格が67.4万円、2023年当時の新車販売価格が85.8万円であることを考えると、状態によってはかなり高く買い取ってもらえることがわかります。場合によっては70~80万円程度の買取価格が付くこともあります。
ホンダ 400Xを高く買い取ってもらうためのポイント
前述したように、ホンダ400Xは買取相場価格に大きな幅があります。査定に出す際には以下のポイントをよく理解しておきましょう。
ポイント1:年式
一般的に、バイクの査定においては年式が新しいほど高値が付きます。もちろん、新しければ必ず高額で買い取ってもらえるとは限らず、後述するカラーや走行距離といった要素も影響をおよぼします。とはいえ、新しい年式のホンダ400Xを所有しているのなら、高く買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。
ホンダ400Xは大きく2013~2018年式の「NC47型」と、2019~2022年の「NC56型」に分けられます。フルモデルチェンジは2016年の排ガス規制対応、2019年の各部アップデートの2回。この大きなモデルチェンジが買取価格にも少なからず影響すると見られます。
すでに所有しているモデルは変えようがありませんが、フルモデルチェンジの情報が出回ると現在の所有車が旧型になることから、結果的に値下がりするのが通常です。ただ、ホンダ400Xは後継モデルであるホンダNX400の登場により、すでに生産終了しているため、フルモデルチェンジによる値下がりを考慮する必要はありません。とはいえ、新しめの年式でも時間が経つほどに買取価格は下がります。2019年式以降の新しめのホンダ400Xを売却しようか迷っている場合、なるべく早めに査定してもらうのが高く買い取ってもらうためのポイントです。
ポイント2:カラー
人によって好みが分かれるバイクのカラーですが、全体的な需要の多寡によって買取価格も変わってきます。一般的には、単色の場合だとマッド系やレッド系、ブルー系の人気が高く、値段もそれに応じて高額になりがちです。ただし、これはバイクのモデルによっても異なります。
400Xにはおもに3つのボディカラーがあります。2013年初登場時のラインナップはキャンディープロミネンスレッドとパールサンビームホワイト、マットガンパウダーブラックメタリックでした。
2016年のモデル変更時にはキャンディープロミネンスレッドの代わりにマグナレッド、マットガンパウダーブラックメタリックに代わってマットバリスティックブラックメタリックが採用。2017年には再びキャンディープロミネンスレッドとなりました。このとき、ソードシルバーメタリックも登場しています。2018年に登場したのは、キャンディークロモスフィアレッドとマットバリスティックブラックメタリックの2色です。
2019年はグランプリレッドが採用されました。2020年以降はマットバリスティックブラックメタリックとパールグレアホワイトの2色展開となっています。
カラー別の買取価格を見てみると、最も平均価格が高いのは黒系です。一方、赤系統は比較的買取価格が低い傾向にあります。
ポイント3:走行距離
走行距離が長いほど、本体やパーツが劣化してしまうので、買取価格も下がります。ホンダ 400Xも同様であり、走行距離にして5,000kmと1万km、それ以上になると1万km単位で査定が下がる傾向です。
ホンダ400Xにおける走行距離別の買取相場価格を見ると、4999kmまでの平均買取価格は60.1万円です。状態が良ければ70万円台で買い取ってもらえる可能性もあります。その後、2万kmまでは40万円台、5万kmまでは30万円台が平均となっています。少しでも高く売りたいのであれば、なるべく走行距離が短いうちに査定に出すのがおすすめです。