ホンダ PCXの特長と買取相場の傾向
2010年3月に日本で発売されたホンダ PCXは、経済性にすぐれた原付二種クラスのスクーターとして人気を獲得しました。
ホンダ PCXの買取価格の相場は5万円~29.5万円(2024年8月9日時点)ほどですが、バイクの買取金額は型式や走行距離、車両の状態などさまざまな要因で変動します。
オーナーとなったバイクとはできる限り良い条件でお別れしたいものです。この記事では現在所有中の方に向けて、ホンダ PCXを希望価格で売却するために必要な条件、ポイントやコツについてお伝えします。
しばらく売却の予定がなくても、バイクオーナーが「所有中にやっておいたほうが売却時に有利になること」もお伝えしますので、ぜひご一読ください。
ホンダ PCXを高く買い取ってもらうためのポイント
バイクの売却価格をできるだけ希望額に近づけるためには、査定ポイントについて把握しておくことが重要です。ポイントはグレード・年式・走行距離・ボディカラー・外観です。ここでは、ホンダ PCXの査定ポイントについて解説します。
ポイント1:グレード
ホンダ PCXのメーカー希望小売価格は2024年8月現在の最新モデルで、PCX(124cc)が税込36万3,000円、軽二輪クラスであるPCX160(156cc)モデルは税込41万2,500円です。
所有するバイクのグレードを確認して価格の相場感をある程度把握しておきましょう。
ポイント2:年式
2010年3月に日本で発売されたホンダ PCXは水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、250ccクラスのビッグスクーターよりもコンパクトで扱いやすいサイズや購入しやすい価格などにより支持を受けました。
2012年には軽二輪クラスのPCX150が登場し、2014年4月には、PCX・PCX150ともに灯火類のLED化、燃料容量の大型化するなどのフルモデルチェンジを行ない、外観も一新されました。さらに、2018年4月、2021年1月とフルモデルチェンジが実施され、2023年1月のマイナーチェンジで2020年(令和2年)の排出ガス規制に適合しています。
平均買取価格相場を見てみても、新しい年式の車体であるほど買取価格が高い傾向にあります。
ポイント3:走行距離
ホンダ PCXの走行距離ごとの減額目安を確認すると、5,000km走ると7,000円、1万km走ると1万4,000円、2万km走ると2万1,000円ほどです。
バイクは基本的に走行距離の増加に比例して買取額が低下しますが、ホンダ PCXにおいてもその傾向が見られます。
ポイント4:ボディカラー
ホンダ PCXのボディカラーは現在5色を展開しています。カラーはマットスーツブルーメタリック・マットマインブラウンメタリック・マットディムグレーメタリック・パールジャスミンホワイト・ポセイドンブラックメタリックで、それぞれ印象が異なります。
ホンダ PCXのカラーと買取価格の関係を見てみると、カラーによって大きな価格の差は見られません。しかし、グレー系・ブルー系のカラーについては、そのほかのカラーに比べると、若干買取価格が高い傾向にあります。
ホンダ PCXをできるだけ高く売るためには?
査定ポイント以外にも所有者ができる「査定を良くするコツ」があります。希望する売却条件に近づけるためにホンダ PCXにおける査定前のコツを押さえておきましょう。
自分でDIY修理しない
キズ・凹みなどを見つけると自分で直してしまいがちですが、キズ・凹みなどのDIY修理をすることで悪化させてしまう可能性もあります。このようなトラブルを回避するためにも、自分で直さずにそのままの状態で査定に出しましょう。
純正パーツも査定に出す
カスタムパーツはバイクの楽しさの一つですが、好みは人それぞれなので査定の際はマイナスに働くこともあります。
カスタマイズの際には純正品を保管しておき、査定をしてもらう前に純正パーツに戻しておきましょう。自分で純正パーツに戻すことができなくても、純正パーツを本体と一緒に査定してもらうだけで減額査定は避けられるでしょう。
査定に出す前の丁寧な洗車で心象アップ
洗車そのものは査定額に影響するわけではありません。丁寧に洗車をしておくと査定する側が「丁寧なオーナー」という印象を持つ可能性が高まり、査定全体にプラスの影響を期待できるでしょう。
逆に洗車をしないまま査定に出してしまうと、現オーナーに対する印象の悪化はもちろん、汚れが原因で本体が本来の査定額より減額されてしまうリスクもあります。
丁寧に洗車したバイクで査定してもらうほうが、所有者も査定者も気持ちがよいでしょう。バイクは本体とともに純正パーツも丁寧に管理し、手放すときは気持ち良く次のオーナーに渡せるようにすることがおすすめです。