ホンダCB1000Rの特徴と買取相場の傾向
2000年代に登場したホンダCB1000Rは、ストリートファイタースタイルのハイパーネイキッドバイクとして、おもに欧州市場で販売されました。2017年のEICMA(ミラノショー)で発表されたフルモデルチェンジ版のホンダCB1000Rは、カフェレーサーテイストを取り入れたデザインが特徴で、2018年4月から日本でも販売が開始されました。
このモデルにはCBR1000RR用のエンジンが搭載されており、6速ミッションのギア比は市街地やワインディングに合わせてローレシオ化されています。スロットルバイワイヤを採用し、4つのライディングモードが選べるほか、クイックシフターによりシフト操作もスムーズです。また、スイングアームは片持ち式のプロアームで、すべての灯火類はLEDになっています。
2021年モデルでは初のマイナーチェンジが行なわれ、ユーロ5に適合。ヘッドライトの形状変更やカラー液晶メーターパネルの導入、シート下のUSBソケット追加などが行なわれました。さらに、「ブラックエディション」も展開され、スタイルが一新されています。
ネオレトロデザインとストリートファイターのスタイルを融合させたバイクとして、日本国内でも人気を集めましたが、2024年7月に生産を終了しました。
ホンダCB1000Rの買取相場は、28.1万円~115.3万円(2024年9月20日時点)となっており、年式や状態などによって大きく変動するといえます。
ホンダCB1000Rの買取価格が高くなるポイント
ホンダCB1000Rは、年式や状態などによって買取価格が変動するため、ポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、ホンダCB1000Rの買取価格に影響するポイントを紹介します。
グレード
ホンダCB1000Rは、2008年からの海外仕様と、2018年以降に登場した国内モデルの2つに大別されます。つい最近まで販売されていたモデルということもあり、2018年以降の国内モデルのほうが高値で取引される傾向にあります。なお、ここ5年ほどの買取相場の推移は、国内モデルがほぼ横ばいなのに対し、海外仕様のモデルは低迷している状態です。
ホンダCB1000Rは、特別仕様のブラックエディションを、2021年に海外向けに、2022年と2023年に国内向けに発売しています。ただし、買取価格には大きく影響しません。
年式
一般的に、バイクの中古市場は年式が新しいほど高値がつきやすいですが、希少な古いモデルが高評価になるケースもあります。また、年式が新しいほど最新技術や安全機能が搭載されているため、買い手にとって魅力的です。ホンダCB1000Rの場合は、2018年以降のモデルが、性能向上やデザインの洗練が進んでいるため高評価になる傾向があります。
走行距離
一般的に、走行距離が短いバイクほど、買取価格が高くなる傾向があります。ホンダCB1000Rも同様に、走行距離が5,000km以下など短いほど高値がつきやすく、走行距離が長くなるほど評価は下がっていきます。
ただし、走行距離が多くても適切なメンテナンスが行なわれていれば評価される場合があります。また、古い車両のなかには走行距離不明車もあるかもしれませんが、状態によっては高値がつく場合もあるため、まずは査定の依頼がおすすめです。
ボディカラー
ホンダCB1000Rは2018年に国内初登場となり、おもにブラック系、シルバー系、レッド系の3色を展開していました。それ以前の海外仕様ではホワイト系やトリコロールも展開するなど、バリエーションが豊富です。
カラーによる買取価格への影響はそれほど大きいとはいえませんが、グレー系が比較的人気を集めています。
車両の状態
バイクの全体的な状態は、買取価格に直結します。外観のキズや凹み、錆、エンジンの状態などが影響します。清潔感があり、メンテナンスが行き届いているバイクは、より高値で取引されることが多いです。また、事故歴や修復歴がないことも、評価を高める要素です。
ホンダCB1000Rをより高く売るための注意点
ホンダCB1000Rの買取査定額を少しでも高くするために、査定に出す際に意識したいポイントを紹介します。
適切なメンテナンスとケア
ホンダCB1000Rを高値で売るには、メンテナンスがどれだけ丁寧に行なわれていたか、そして車両が良好な状態で維持されているかが重要です。定期的なオイル交換やエンジンのチェックを行ない、査定前には丁寧に洗車して、きれいな状態で査定に出すことが大切です。
車体の確認時に小さなキズが気になる場合、自分で修理するのは避けたほうがよいでしょう。専門業者であれば簡単に修理できるキズも、素人の手を加えることでかえって悪化し、修理費用が高くつくことがあります。そのため、小さなキズはそのままで査定に出すのが賢明です。
カスタム車両の場合は純正パーツも査定に出す
バイクをカスタムするのが好きな人も多いですが、買取市場では基本的にフルノーマル車が高評価につながる傾向があります。カスタムパーツの評価は人それぞれであり、買い手を見つけるのが難しいため、査定額が下がることが一般的です。
ただし、人気のあるカスタムパーツや有名なカスタムショップ製品が使用されている場合、査定額が上がることもあります。カスタムバイクを査定に出す際には、純正パーツを一緒に提出するだけでもより良い評価が得られる可能性があります。