ホンダ CB223Sの特長と買取相場の傾向
ホンダのCBシリーズに属するホンダ CB223Sは、2008年に登場したシンプルなスポーツバイクです。搭載されている223ccの空冷単気筒エンジンは、FTRやSL230にも搭載された歴史あるエンジンです。
発売当時は、平成18年排出ガス規制が施行され、フューエルインジェクション化が進んでいました。しかし、ホンダ CB223Sはキャブレター仕様を維持しつつ、触媒装置(キャタライザー)を排気系に導入することで規制をクリアしています。価格は税抜45万円以下で提供され、コストパフォーマンスにも優れていました。
2010年にはカラー変更と値下げが行なわれ、税込39.9万円(ソリッドカラー)で販売が継続されました。このバイクの特長は、環境性能と実用性を両立させたエンジンで、セッティングが最適化されたキャブレターにより、41km/Lの優れた燃費性能を達成しています。
また、フレーム剛性や専用セッティングを施したサスペンションにより、軽快なハンドリングが実現。さらに、セミアップハンドルやフラットなシート形状を採用し、快適なライディングポジションが考慮された設計が特長です。
ホンダ CB223Sの買取相場は、2024年9月20日時点で3.5万円から30.9万円で、型式や走行距離、車両の状態などによって価格は変動します。
ホンダCB223Sの買取価格が高くなるポイント
少しでも高い買取価格で査定してもらうためには、特にチェックされるポイントを知っておくことが大切です。ここでは、ホンダ CB223Sの買取査定額に影響を与えるおもなポイントを解説します。
モデル
ホンダCB223Sには、2008年に発売された初期モデルと、2010年にカラーチェンジされたモデルの2種類があります。2010年モデルのほうが、若干高値で取引される傾向です。
ただし、エンジンやフレームなどの基本的な性能や構造に大きな違いはなく、どちらも、223cc空冷単気筒エンジンを搭載し、キャブレター仕様を維持しています。
年式
ホンダ CB223Sは2008年に発売され、2010年にカラーチェンジと値下げを経て、2016年に生産を終了しました。
バイクの買取市場では、一般的に年式が新しいほど高値が付きやすい傾向があります。ホンダ CB223Sも同様の傾向があるものの、生産終了から10年近く経過しているため、査定額は車両の状態などに大きく左右されるといえます。
走行距離
バイクの買取市場では、一般的に走行距離が短いほど高値が付きやすく、特に3万kmを超えるかどうかが一つの基準とされています。
ホンダ CB223Sも、走行距離5,000km程度の短いものほど高く評価されますが、走行距離が短くても年式が古く、長期間放置されていた車両は買取価格が下がってしまう場合があります。そのため、走行距離を抑えつつ、定期的なメンテナンスでコンディションを良好に保つことがポイントです。
車両の状態
エンジンや各パーツの消耗の度合い、外観の状態も重要な査定ポイントです。サビや転倒によるキズがあると、査定額が下がる原因となります。また、エンジンがしっかりかかるかどうかも重要です。不動車は、実働車に比べて10万円ほど査定額が下がってしまうことがあります。
ホンダCB223Sをより高く売るための注意点
ホンダ CB223Sを査定に出す際、少しでも査定額を高くするために意識したいポイントをご紹介します。
査定前に洗車する
査定前にバイクを洗車して、きれいにしておくのは非常に重要です。見た目が良いと、査定士に好印象を与え、バイクを丁寧に扱ってきたと評価されやすくなります。逆に、汚れたままだとメンテナンス不足を疑われ、査定額が下がる可能性もあります。査定前にはしっかりと洗車し、できるだけ良い状態に整えておくのがおすすめです。
小さなキズや凹みは修理しない
査定前にバイクの外観をきれいにするのは大切ですが、キズや凹み、サビの修理は慎重に考えるほうが賢明です。修理を依頼すると、費用が高くなる割に、査定額はそれほど上がらないといったケースがあります。
また、自分で修理した場合、プロのような仕上がりにはならず、再修理が必要となる場合もあり、かえって査定額を下げてしまいかねません。小さなキズや凹みは無理に直そうとせず、そのまま査定に出すのがよいでしょう。
カスタムバイクの場合は純正パーツも保管・提出する
バイクをカスタムして楽しんでいる方も多いですが、査定に出す際は純正パーツに戻しておくのがおすすめです。買取時は基本的にノーマルな状態が好まれ、カスタム車は評価が下がることもよくあります。
人気のパーツが使われていたり、需要の高い仕様にカスタムされている場合は査定額が上がる可能性もありますが、ノーマルに戻さない場合でも、純正パーツを一緒に提出するようにしましょう。