ホンダCB750Fourの特徴と買取相場の傾向
ホンダCB750Fourはホンダにとって初の大型機種として、世界を目指して設計されたモデルです。ホンダCB750Fourが開発されたきっかけは、1965年に販売されたホンダCB450のアメリカでの販売が伸び悩んでいたことです。そこで1968年2月、アメリカの人々が好む大排気量のパワフルなバイクを目指して、新たなモーターサイクルの設計が始まりました。
同年10月、東京モーターショーで発表されたホンダCB750Fourの初期モデルは、量産二輪車としては初の空冷4ストロークOHC750ccエンジンや前輪ディスクブレーキを搭載。当時の最高技術を盛り込んだハイスペックな仕様には、世界中が注目しました。
ホンダCB750Fourは1969年4月に北米で、8月には日本でも発売され、その高性能なエンジンとパワーに多くのライダーが魅了されました。
そんなホンダCB750Fourは現在生産されていない絶版車です。中古車の買取相場は51.5万円〜174万円(2024年8月30日時点)ですが、型式や走行距離、車両の状態によって変動すると考えられています。
ホンダCB750Fourを高く買い取ってもらうためのポイント
少しでも高い買取価格を提示してもらうためには、査定時にチェックされるポイントを押さえておくことが大切です。ここではホンダCB750Fourをより高く買い取ってもらうためのポイントを紹介します。
ポイント1:年式
一般的に中古車は年式が新しいほど買取価格が上がり、古いほど買取価格が下がる傾向にあります。しかし、ホンダCB750Fourの場合、年式が古いモデルでもかなりの高額になることがあります。ホンダCB750Fourはホンダ初の大型車であり、世界で見ても初めて完全量産に成功した4気筒750ccのバイクです。日本のバイク史に残る名車といわれるホンダCB750Fourは、現在コレクション要素も強く、特に初期型はプレミア価格が付くこともあります。
ホンダCB750Fourは1969年の初期モデルから、複数回のマイナーチェンジを繰り返してきました。特に1969年に発売された初期モデルである通称「K0(ケーゼロ)」の人気が高く、なかでも砂型のクランクケースを装備した機種は、希少価値が高いとされています。
ただし、車体の状態によっては買取価格が下がる可能性もあるため、適切なメンテナンスが大切です。
ポイント2:ボディカラー
ホンダCB750Fourのボディカラーは年式ごとに以下のラインナップとなっています。
・1969年(K0):ブルー・レッド
・1970年(K1):ゴールド
・1972年(K2):シルバー
・1973年(K3輸出用)(K4国内用):レッド・ブルー
基本的にどのカラーも平均買取価格は100万円を超えるため、カラーよりも車体の状態がきれいに保てているかなど、ほかのポイントが重視されている可能性があります。
ポイント3:車体の状態
車体の状態が良好かつ、オリジナルの状態を保っていると査定額が高くなる傾向にあります。また、旧車は年式が古いほど価値が上がりますが、メンテナンスが行き届いていない場合は査定価格が下がる可能性もあります。
ただし、ホンダCB750Fourは人気が高い車種です。そのため、事故車や不動車、状態が悪い場合でもある程度の買取価格が付く可能性もあります。
ポイント4:走行距離
一般的には、走行距離が長いほど買取価格も下がる傾向にあります。走行距離が長いほど消耗が進み、メンテナンスや修理が必要になることが多いためです。バイクのメンテナンス状況にもよりますが、750ccの場合は走行距離が2万kmを超えると買取価格に大きな影響を与えるといわれています。
ホンダCB750Fourにおいても、走行距離が短いほうが買取価格は上がる傾向にあります。ただし、ホンダCB750Four自体が人気車種のため、走行距離が長い場合でも100万円以上の買取価格が付くケースもあります。
ホンダCB750Fourを高く買い取ってもらうための注意点
バイクを適正価格で買い取ってもらうためには、日頃のメンテナンスや査定前の一手間が大切です。ここでは、査定前に注意しておきたいポイントを解説します。
キズや凹みを無理に修理しない
バイクにキズや凹みがある場合、無理に修理せず、そのまま査定に出すようにしましょう。
一般的に、新しいバイクはキズや凹みによって査定価格が下がる傾向にあります。しかし、絶版車のような古いバイクを求める買い手は、キズがあって当たり前という考えで購入するケースが多いのも事実です。
全体の経年変化に価値を見出している買い手もいるため、むやみにパーツ交換や修理をしないほうがよいでしょう。
また、ちょっとした塗装のハゲやキズを自分で手直しすることもおすすめしません。セルフでの修理は、きれいに仕上がらないケースが多いためです。塗装のムラや違和感などが出てしまい、査定の際にかえって悪影響をおよぼす可能性があります。よほど簡単なパーツや部品交換でない限り、自分で修理しないほうがよいでしょう。
定期的にメンテナンスする
先ほどお伝えしたとおり、バイクの状態は査定価格に大きく影響します。そのため、日頃からのメンテナンスで良好な状態を保つことが大切です。査定では、キズや凹みはもちろん、エンジンやチェーン、ブレーキなどの状態もチェックの対象となります。査定の際にエンジンの始動不良や異音などの不具合があると、査定価格が大幅に下がる可能性があります。
定期的な点検やオイル交換、洗車などのメンテナンスを日頃から行なうようにしましょう。また、長期間乗っていないバイクはバッテリーが上がるなどのトラブルが発生する可能性があります。故障を防ぐためには、定期的にエンジンをかけて予防することも必要です。