ホンダスペイシー100の特長と買取相場の傾向
ホンダスペイシー100は、ホンダのグローバルネットワークを活用し、中国で生産され、日本に輸入されたスクーターモデルのバイクです。前モデルであるリード100の生産終了にともない、より実用性を追求したモデルとして2003年に販売開始。当時、ホンダスペイシー100の販売価格は20万円(税抜)を切り、高い人気がありました。
ホンダスペイシー100は、静粛性と低燃費に優れた空冷4ストロークエンジンを搭載しています。街乗りを重視した出力特性により、取り回しがしやすく、タンデム走行も快適に楽しめるようにゆったりとしたシートを備えているのが特徴的です。また、前後アルミ製ホイールとフロント12インチホイールを採用し、安定感ある走行性能を実現しています。
安全性にも配慮されており、左ブレーキレバーの操作のみで前後輪に制動力がかけられる「コンビ・ブレーキ」を採用。これによって、安全かつ素早く停止できる仕組みとなっています。また、セキュリティ面でも優れており、盗難防止システムを装備。オプションでアラームキットも選択可能です。
平均的な中古車の買取相場としては、~10.3万円(2024年8月30日時点)です。ただし、車体の状態や年式によって買取価格が変動する可能性があります。
ホンダスペイシー100を高く買い取ってもらうためのポイント
愛車を高額で売却するためには、査定時に評価されるポイントを知っておくことが重要です。以下に、より高額でホンダスペイシー100を買い取ってもらうためのポイントを紹介します。
ポイント1:年式・モデル
ホンダスペイシー100は、2003年モデル、2005年モデル、2007年モデルの3種類があります。2005年はカラーチェンジが行なわれており、基本的なデザインや仕様に大きな変更はありませんでした。2007年にはマイナーチェンジが実施され、シートにステッチが入るなどのデザイン面での小さな変更や、車名ロゴの一新がなされています。
一般的に、バイクの買取価格は、年式が新しいほうが高くなります。しかし、ホンダスペイシー100は、現在のところ年式による買取価格の大きな差はない傾向です。
ポイント2:走行距離
走行距離が長いほど、バイクの買取価格は下がる傾向にあります。例えば、5,000km以内であれば、走行距離の長さによる買取価格の減額は、ほとんどありません。3万km以上になると、買取価格に影響が出始め、5万km以上では、さらに買取価格が下がります。ホンダスペイシー100の場合、走行距離が5,000kmと5万km以上では、平均買取価格に約2万円の差があります。
なお、排気量によっても、走行できる距離が変わり、排気量が大きいバイクは寿命も長いのが一般的です。100ccクラスのホンダスペイシー100は、おおよそ5万kmが寿命の目安です。ただし、こまめなメンテナンスや丁寧な運転を心がけることにより、バイクを長持ちさせることもできます。日頃の乗り方や手入れに注意して、買取価格のアップを目指しましょう。
ポイント3:ボディカラー
2003年モデルのカラーは、ボスグレーメタリック、ブラック、パールホワイト、パールコーンイエローの4色展開です。
2005年モデルのカラーは、コスミックシルバーメタリック、ブラック、ブレイシングブルーメタリック、パールコーンイエローの4色です。2色が新しく仲間入りし、カラーチェンジが行なわれました。
2007年モデルは、パールホワイト、パールコーンイエロー、ブラック、コスミックシルバーメタリックの4色です。2003年のパールホワイトが復活しました。
ホンダスペイシー100の買取査定額において、カラーの違いによる大きな差はないとみてよいでしょう。パールホワイトは若干高値がつきやすい傾向にありますが、査定額は車体の状態や走行距離によっても大きく変わるため、カラーだけの影響とは言い切れないところがあります。
ホンダスペイシー100を高く売るための注意点
ホンダスペイシー100を高く売るには、いくつかの注意点があります。
中古バイクの査定では、走行距離、年式、エンジンの状態などがおもな評価ポイントとなります。加えて、フレームや外装パーツの状態も重要です。高年式で走行距離が少ない場合であっても、フレームの歪みや大きな傷みがあれば査定額は大幅に下がってしまうでしょう。
また、ボディの状態維持も重要で、傷や紫外線による劣化に注意が必要です。屋外で保管している場合は、車体を保護するためにも、バイクカバーを使用するなどして保管しておくのがおすすめです。
カスタム車両は一般的にマイナス評価となりがちですが、純正パーツを保管していれば査定額アップの可能性があります。可能であれば、ノーマル状態に戻しておくとよいでしょう。
一般的にバイクが高額で買取される季節は、春から夏です。春は新生活でバイクを利用する人が増え、夏はツーリング人口の増加により買い替え需要が高まります。この時期にバイク買取業者も買取強化を始めるため、状態の良いバイクは春から夏に査定に出すと、交渉も有利になる可能性が高いといえます。