ホンダ トゥデイの特長と買取相場の傾向
ホンダ トゥデイは、2002年8月に発売が開始された50ccスクーターです。初期モデルは、アジア各地域で生産されたパーツを中国にある工場で製造してから、日本へ輸入することで10万円以下の手頃な販売価格を実現しました。
低価格でありながら上質な乗り心地で、カラーバリエーションも豊富です。そのため、性別・年齢問わず幅広いユーザーに支持されています。
2007年にはフルモデルチェンジが行なわれ、PGM-FIを採用したインジェクション車への移行により、燃費と最高出力が向上しました。
2008年には、トゥデイの上位モデルであるトゥデイ Fが登場しています。その後、2009年と2010年にはカラーバリエーションが変更され、2011年にはマイナーチェンジが行なわれました。なお、トゥデイの仕様変更は、2012年のカラーチェンジを最後に終了しています。
ホンダ トゥデイの2024年8月30日時点の買取相場は~7.9万円ですが、実際の買取価格は年式や車両の状態によって異なります。
ホンダ トゥデイを高く買い取ってもらうためのポイント
ホンダ トゥデイをより高く売却するためには、以下6つのポイントを押さえましょう。
ポイント1:年式
ホンダ トゥデイは2002~2015年にかけて生産され、年式が新しいほど査定額が高くなる傾向にあります。特に、限定モデルや希少性の高いモデルは、高額での買取が期待できます。
年式は、シート下のスペースにある車体番号が記載されたシールで確認可能です。例えば、初代モデルであれば「BA-AF61」、フルモデルチェンジ後の2代目であれば「JBH-AF67」と記載されています。シールが見当たらない場合は、外観の違いやメーターのデザイン変更を参考にして識別しましょう。
ポイント2:走行距離
バイクの走行距離も買取価格に大きく影響します。基本的には走行距離が短いほどパーツの劣化が少なく、状態が良好と判断されるため、高値での買取が期待できます。
ただし走行距離が長くても、メンテナンスが行き届いているバイクであれば評価が高くなることもあるため、普段から車体をきれいに保つことが大切です。
また、走行距離と年式のバランスも重要です。例えば、年式が古くても走行距離が極端に短い場合、使用頻度が低すぎるとみなされ、評価が下がる可能性があります。一方で、年式が新しくても走行距離が非常に長い場合も、高額査定にはつながらないでしょう。
ポイント3:状態
バイクを高く買い取ってもらうためには、車両の状態が非常に重要です。日頃からバイクの状態を良好に保つことで、より高価な査定につながります。
特に、エンジンの始動状況や電装品、足回りのコンディションは査定に大きく影響します。そのため、ボディに傷や凹みがあっても、エンジンが正常に動き、走行可能な状態であれば売却可能です。
また、故障して動かないバイクでも、パーツとしての価値や再生資源としての価値があるため、一度査定に出してみるのをおすすめします。
ポイント4:売却時期
バイクを高く売却するには、売る時期を慎重に選ぶことも重要です。ホンダ トゥデイのようなスクーターの場合、ほかの排気量のバイクとは需要が高まる時期が異なることがあります。
例えば、通学・通勤に使用されることが多い50ccのスクーターは、新生活が始まる3~4月や夏休み前の6~7月には需要が増し、買取価格が上がる傾向です。この時期はバイクショップが在庫を増やすため、買取価格も高くなることがあります。
一般的にツーリングシーズンに向けてバイクの需要が高まりますが、スクーターに関してはその効果は限定的かもしれません。
また、冬期やシーズンオフには需要が低下し、買取価格も下がりやすくなるので避けたほうが無難です。そのため、バイクを売るなら春先や夏前が最も適した時期といえます。また、モデルチェンジや新しい競合車種が登場する前も売却に適したタイミングです。
ポイント5:カラー
バイクの売却価格には、ボディカラーが影響する場合もあります。ホンダ トゥデイは、多彩なカラーバリエーションが購入者に人気で、中古市場でも需要が高く、高値で取引される可能性があります。
初代のトゥデイは50ccスクーターとして国内初の10色展開を実現し、特に女性から多くの支持を集めました。2代目では、2トーンカラーのデザインが採用され、シンプルでありながらもアクセントの効いた配色が人気を博しました。
特別仕様として、2006年にはトゥデイ・デラックス、2008年には高級感のあるシートを持つトゥデイスペシャル、2009年には特別なカラーリングが施されたトゥデイ Fスペシャルも登場しています。
買取相場はトレンドの変化にともなって変動するため、特に、黒やグレー、赤などの人気色のバイクを売却する際は早めの査定がおすすめです。
ポイント6:修復歴の有無
バイクを売却する際、修復歴の有無は買取価格に大きく影響します。修復歴とは、ハンドルストッパー、シートレールなどのメインフレーム部分に修理・交換の履歴があることを指します。
修復歴があるバイクは、通常の査定額よりも低く評価される傾向にありますが、廃車にするよりは売却するほうがよいでしょう。ただし、修復歴を隠して売却すると、トラブルになる可能性があるため、正直に申告することが大切です。