ホンダ リトルカブの特徴と買取相場の傾向
ホンダ リトルカブは、スーパーカブ50をもとにして1997年に発売されたモデルです。スーパーカブ50よりもコンパクトにすることで、より扱いやすさを追求。
具体的には、ホイール径を17インチから14インチへと小さく、シート高を735mmから705mmへと30mm下げ、足着き性や取り回しの良さを向上させています。
その乗りやすさと可愛らしいデザインから、これまでのバイクユーザー層とは異なる若者や女性から注目を集めました。
総排気量は49ccで、空冷4ストロークOHC単気筒エンジンと電子制御燃料噴射システムPGM-FIを搭載し、力強くも環境に優しい走行性能を実現させています。
マイナーチェンジが行われたのは、1999年の排出ガス規制に対応する変更と、2007年にPGM-FIを搭載して環境性能を向上させた変更の2回。
しかし、発売当初からフルモデルチェンジは行われていません。ホンダ リトルカブのような排気量の少ない車種では、2016年の排出ガス規制をクリアすることが難しく、2017年に世間に惜しまれつつも生産を終了しました。
スーパーカブ立体商標登録を記念して、2015年に限定発売されたリトルカブ・スペシャルが最終モデルです。
現在のホンダ リトルカブの買取相場は15万円以下(2024年8月30月時点)ですが、型式・走行距離・車両の状態によって変動します。
ホンダ リトルカブを高く買い取ってもらうための3つのポイント
ここでは、ホンダ リトルカブを高く売るためのポイントを3つ紹介します。
ポイント1:限定モデル
ホンダ リトルカブでは、以下のように多くの限定モデルが発売されてきました。
・リトルカブ 50thアニバーサリースペシャル
・リトルカブ新春スペシャルモデル
・リトルカブ・スペシャル
・リトルカブ・50周年スペシャル
・リトルカブ・55周年スペシャル
限定モデルはもともとの流通量が少なく、希少価値が高いです。例えば、2015年に発売されたリトルカブ・スペシャルの販売計画台数は1,000台でした。そのため、限定モデルはその貴重さから、高値がつくと予想できるでしょう。
ポイント2:ボディカラー
バイクの買取額をアップさせるためには、人気のボディカラーを選ぶことも重要です。ホンダ リトルカブは、女性心をくすぐる可愛らしいカラー展開も特徴。限定モデルを除くと一番新しいモデルである2007年モデルのボディカラーは、以下のとおりです。
・プコブルー×ココナッツホワイト
・ブラック
・タスマニアグリーンメタリック×ココナッツホワイト
・バージンベージュ×ココナッツホワイト
・ムーンストーンシルバーメタリック×ブラック
この5色のなかでは、プコブルー×ココナッツホワイトの買取額が一番高い傾向があります。
また、上記の通常モデル以外にスペシャルカラーも台数限定で多数発売されており、スペシャルカラーは買取額が高くなると予想されます。
ポイント3:グレード
グレードの違いによってもバイクの買取額は変動し、ハイグレードのほうが高く売れる可能性があります。
ホンダ リトルカブには標準のキックタイプとセル付きタイプがあります。セル付きタイプは、従来のキックタイプよりもエンジンの始動が簡単、かつ燃費性能が良い点が特徴。
新車では、セル付きタイプのほうが2万円ほど高く販売されていました。現在の買取価格を見ても、セル付きタイプのほうがキックタイプよりも高く買取られる傾向があります。
ホンダ リトルカブを高く売るための3つの注意点
ここからは、ホンダ リトルカブを高く売るための注意点を3つ紹介します。
複数の買取業者で見積をとる
バイクを高く売るためには、複数の買取業者に見積を依頼する、いわゆる相見積をとることが重要です。一社の価格だけで決めてしまうと、その業者の買取価格が適切かどうかを判断できません。
最低でも2〜5社で見積をとるようにしてください。
また、相見積をとることで、業者間の価格競争が促され、より良い条件での売却につながる可能性があるでしょう。特に、ホンダ リトルカブは人気があり需要の高い車種のため、相場よりも高く買い取ってくれる業者が見つかるかもしれません。
売ると決めたら早めに買取に出す
愛車を高く売るためには、早めに査定に出してください。バイクは、乗っていなくても年式が古くなるほど買取価格が下がるのが一般的です。ホンダ リトルカブも例外ではなく、限定モデルでない限り、年式が新しいものほど高値がつくでしょう。
バイクは新生活が始まる3~4月頃に需要が高まり、買取額がアップする傾向があります。しかし、ホンダ リトルカブは人気車種のため、ほかのバイクと比べて売却時期の影響はあまり大きくありません。そのため、売ると決めたらできるだけ早めに査定に出すことが、ホンダ リトルカブを高く売るためのポイントです。
純正パーツも一緒に査定に出す
カスタムしたバイクを査定に出す場合は、純正パーツも持ち込みましょう。ホンダ リトルカブはカスタムパーツが豊富に販売されていたため、カスタムしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、バイクの買取市場では、カスタムバイクよりノーマルバイクが好まれます。なぜなら、バイクは趣味性が高く、誰かがカスタムしたものではなく、自分好みにカスタムしたいユーザーが多いからです。
カスタムしたホンダ リトルカブを売るときは、純正パーツも一緒に査定に出して、買取額の下落を防ぎましょう。