ホンダ モンキーの特長と買取相場の傾向
ホンダ モンキーは、スーパーカブと並ぶ人気を誇るミニサイズのレジャーバイクです。販売歴もスーパーカブに次いで長く、そのルーツは1960年代に遡ります。
初代モデルは、ホンダの子会社が運営していた遊園地「多摩テック」の乗り物として考案されたZ100です。Z100がモーターショーに登場したのは1961年。1963年には公道仕様としCZ100がリリースされました。発売当初は輸出をメインとしていましたが、海外で人気が高まったことをきっかけに、Z50Mモデルの国内販売が1967年に始まります。
1969年にはフルモデルチェンジが行われ、Z50Aというモデルが誕生。フロントサスペンションが装備されたほか、ホイールのサイズが5インチから8インチにアップし、走行性能が上がりました。その翌年には、セパレートタイプのモンキーであるZ50Zが登場するなど常に進化し続けていましたが、2017年に生産終了となります。
その後、2018年7月にモンキー125が登場し、125ccとなって復活。125ccモデルは、現在も広く愛されています。
中古市場での買取相場はモデルによって大きく異なり、4.2万円~55.6万円です。(2024年8月30日時点)なお、買取価格はバイクの状態や走行距離、条件によって変動する可能性があるため、事前に査定を受けることが大切です。
ホンダ モンキーを高く買取ってもらうためのポイント
ホンダ モンキーを高く売却するために、以下の6つのポイントを押さえておきましょう。
ポイント1:グレード
ホンダ モンキーの人気が広がるきっかけとなったモデルが、1974年に登場したZ50Jです。燃料タンクの容量が2.5リッターから4リッターに拡大されたことやエンジンの出力向上、リアショックの搭載などにより、日常的に使いやすくなったことが理由でした。
なかでも、多くの人が「これこそがモンキーだ」と唸るモデルが「6Vモンキー」と呼ばれるZ50Jz-Iです。当時の日本はアメリカンブームだったこともあり、モンキーもトレール系(オフロード)からアメリカン系にイメージチェンジ。これにより、カスタムしやすくなった点もモンキーの人気が高まった要因といえます。
また、モンキーはバリエーションモデルが豊富なバイクです。例えば、9リッターの大型タンクを装備した兄弟モデルのゴリラは、広く知られています。オフロード色を色濃く表現したMONKEY BAJAも特徴的な一台です。
このように、長い歴史のなかでさまざまなグレード、モデルが登場したモンキーですが、いずれも個性豊かで魅力が溢れています。特に、古いモデルや限定車は現在も人気があり、高く売れる可能性があるでしょう。
ポイント2:年式
モンキーは、1967年に登場したZ50M以来、生産終了となる2017年に至るまで数多くの年式があります。なかでも、最も古い1967年式は希少性が高く、50万円以上で取引されるケースもあるようです。
ただし、年式が古い車体は状態が悪いケースが多いため、必ずしも高値で買取ってもらえるとは限りません。事前にバイクの状態を確認してから査定を受けることが大切です。
ポイント3:走行距離
バイクの買取価格に影響する要素の一つが走行距離の長さです。走行距離が短いものほど買取価格が上がりやすく、5万kmを超えるものは大きく下がる傾向があります。
モンキーの場合、走行距離が5,000km未満の車体の平均買取価格は31.0万円ですが、3万~5万kmの車体は16.0万円です。
ただし、走行距離が短くても、車体の状態が悪い場合は減額されるおそれがあります。
ポイント4:ボディカラー
1967年に登場した初代モンキーであるZ50Mは、レッドとホワイトで彩られたボディとチェック柄のシートが遊び心をくすぐる仕様でした。その後、さまざまなモデルが登場し、ボディカラーもブラック系やシルバー系など数多くあります。
また、1984年に5,000台限定で販売されたゴールドメッキ仕様のモンキーや、1988年発売の特別なモデル「モンキー・ホワイトスペシャル」なども特徴的なカラーリングで人気です。
買取価格では、モンキーの王道といえるレッド系が高値で取引される傾向があります。
ポイント5:状態
バイクの買取価格は、車体の劣化状態によって大きく左右します。特に、モンキーのような歴史の深いバイクは古い年式のものが多いため、売却する際は状態を確認することが大切です。
長らく放置していた車体は、日焼けや傷などで劣化が進んでいる可能性があります。人気がある年式やボディカラーでも、状態が悪い車体は相場よりも買取額が低くなるでしょう。
ポイント6:売却するタイミング
モンキーを高値で売却するなら、タイミングを見計らうことも重要です。例えば、新生活を始める人が多い3~4月は、街乗りに適したバイクが売れやすくなります。また、ボーナス時期や長期休暇にあたる時期も高値で取引されやすく、売却に適したタイミングです。
そのほか、天候が不安定になる梅雨や台風シーズンもモンキーを売るチャンスです。バイクを手放す人が減り、バイク専門店の在庫が少なくなることから、買取価格を上げてでも在庫を確保するケースが増えます。
ホンダ モンキーの買取価格を上げるための必須事項
ホンダ モンキーを売却するにあたって、買取価格を上げるためには、以下の必須事項を満たすことが大切です。
劣化する前に売却する
モンキーの売却を検討している方は、劣化しないうちに査定を受けましょう。特に、古い年式のバイクはすでに劣化している可能性があり、放置すればするほど状態が悪くなります。
状態の悪いバイクは買取価格が下がるため、できるだけ早い段階で売却したほうが賢明です。
きれいに洗ってから売却する
いくら年式が新しくて人気のあるバイクでも、外観が汚れていれば査定時の心象が悪くなります。そのため、必ず洗車をしてから売却することが大切です。
汚れやほこりなどを落とすだけではなく、ステッカーが貼られている場合は剥がしてから査定に出しましょう。
ただし、傷やサビなどを無理に落とすと、余計に状態が悪くなるおそれがあります。その結果、修理代が高額になると、買取価格がマイナスになってしまいかねません。自分で修理できない場合は、バイク店に相談しましょう。
エンジンの状態を確認してから売却する
エンジンが稼動するか否かは、買取価格に大きく影響するポイントです。人気モデルであっても、エンジンがかからなければ買取対象にならないケースがほとんどでしょう。
売却を検討している方は、事前にエンジンの状態を確認する必要があります。特に、長年放置していたバイクはエンジンがかかりにくいため要注意です。