ホンダスーパーカブ90の特徴と買取相場の傾向
ホンダのスーパーカブシリーズは1958年に販売を開始し、2017年には生産累計1億台という原動機付きモビリティ生産台数における世界最高記録を達成しました。現在も記録を更新し続ける、ビジネスバイクの代名詞ともいえる大人気シリーズです。
そのなかでも、ホンダスーパーカブ90はスーパーカブシリーズの最大排気量モデルとして1968年に販売を開始しました。販売後も仕様変更を重ね、約40年もの間長く愛されたロングセラーモデルです。1980年に行なわれたモデルチェンジで型式がHA02へと進化し、新設計の85ccエンジンが搭載されました。その後、2002年のマイナーチェンジを最後に、2008年に生産終了となっています。
ホンダスーパーカブ90は、非常に燃費が良く、耐久性も優れていることから、コストパフォーマンスの高いモデルです。また、乗り降りしやすい低床バックボーンフレームや、スムーズな変速操作が可能なシフトパターンなどを採用しています。
このように、多くの人にとって使い勝手の良い仕様となっているのがホンダスーパーカブ90の特徴です。現在のホンダスーパーカブ90の買取相場は2.9万円〜21.4万円(2024年9月11日時点)ですが、型式・走行距離・車両の状態によって変動します。
ホンダスーパーカブ90を高く買取ってもらうためのポイント
ここでは、ホンダスーパーカブ90を高く売るためのポイントを3つご紹介します。
ポイント1:グレード
バイクの買取価格は、グレードの違いによっても買取額に差が出ます。
ホンダスーパーカブ90にはデラックスとカスタムの2つのグレードがあり、以下のような違いがあります。
デラックス
全長×全幅×全高(m):1.805×0.660×1.015
車両重量(kg):86
キャブレター型式:PB5KA
始動方式:キック式
カスタム
全長×全幅×全高(m):1.840×0.660×1.035
車両重量(kg):88
キャブレター型式:PB5KB
始動方式:キック式セルフ式併設
2002年モデル販売時のメーカー希望小売価格はデラックスが18.5万円、カスタムが20.5万円でした。
しかし、現在の買取相場はデラックスが6〜21.6万円、カスタムが4.3〜19.9万円(いずれも2024年9月11日現在)と、デラックスのほうが高く買取られる傾向があります。
ポイント2:ボディカラー
バイクを高く売るためには、人気のボディカラーを選ぶのも重要です。
2002年モデルのホンダスーパーカブ90には、以下のボディカラーがあります。
デラックス
タスマニアグリーンメタリック
ユニオンシティーブルーメタリック
カスタム
ムーンストーンシルバーメタリック
アドベンチャーブルーメタリック
現在の買取相場では、ブルー系のカラーが高く買取られる傾向があります。
ポイント3:走行距離
バイクは走行距離が長いほど、買取価格が下がるのが一般的です。なぜなら、走行距離が長いほど、エンジンやパーツの消耗が進んで故障の危険が高まっているからです。
ホンダスーパーカブ90も例外ではなく、走行距離が長いものは買取額が下がってしまうでしょう。ただし、走行距離よりもバイクの状態が査定額に大きな影響を与える場合もあるので注意が必要です。
例えば、年式が古いにもかかわらず走行距離が短いバイクは、エンジンをかけずに放置されていた可能性があるため、マイナス査定になってしまう可能性があります。また、走行距離が長くても状態の良いバイクであれば高値で買取ってもらえることもあります。
走行距離は一つの目安として、定期的にメンテンナスを行ない、状態を良く保つことが重要です。
ホンダスーパーカブ90を高く売るための注意点
愛車を少しでも高く買取ってもらうために注意する点を3つ紹介します。
エンジンがかかるか確認する
ホンダスーパーカブ90は2008年に生産が終了した比較的古いモデルです。
もしかしたら、数年間使わずに放置していた方もいるのではないでしょうか。
きちんとエンジンがかからない、走行できないバイクは買取ってもらえない可能性があるため、査定に出す前に実際にエンジンがかかるか確認しておきましょう。
きれいに洗車する
泥だらけのバイクよりピカピカのバイクのほうが、査定士の第一印象がアップするのは当然です。また、これまでも丁寧に扱ってきた持ち主だろうという印象を与えます。
逆に汚れたバイクを査定に出してしまうと、日頃からきちんとメンテナンスをしていない印象を与えてしまうでしょう。その結果「メンテナンスされていないから、買取後に不具合が発生する危険がありそうだ」と判断され、査定額が下がってしまう可能性があります。
マイナス査定に響かないように、バイクはできるだけきれいに洗車して査定に出しましょう。
傷や凹みは修理せずにそのまま査定に出す
バイクをきれいにしようとするあまり、傷や凹みも修理しようと思うかもしれませんが、自分での修理は避けましょう。なぜなら、自分で修理することによって、逆に傷を目立たせる恐れがあるからです。
また、売る前に業者に頼んでまで修理をする必要もありません。業者で修理をしたにもかかわらず買取額がそれほどアップせず、修理費用のほうが高額になり、結果的に損してしまう可能性もあります。
そのため、破損箇所があっても修理せずそのままで査定に出しましょう。