ホンダジョルノの特長と買取相場の傾向
ホンダジョルノは、1992年に発売が開始されたレトロなデザインの50ccスクーターです。丸みを帯びたデザインと大きなヘッドライトが特長で、可愛らしくもエレガントなスタイルは特に女性から人気を集めました。
名前は、イタリア語で「こんにちは」を意味する「ボンジョルノ」に由来し、その名前が示すとおり、ボディにはイタリアンテイストのデザインが取り入れられています。
1999年にラインアップから外れたものの、2011年に4ストロークエンジンを搭載し、環境に配慮したモデルとして復活しました。
2015年には熊本製作所での生産が始まり、2018年には排出ガス規制に適合したモデルも発売されています。2018年にヤマハと提携して、ホンダジョルノをベースにしたヤマハビーノが発売されたことも話題となりました。
可愛らしい外観と時代に合った性能を併せ持つホンダジョルノは、現在も根強い人気を誇っており、買取市場でも状態の良い車両は高値で取引されています。
2024年8月30日時点の買取相場は、~11.3万円となっていますが、実際の買取価格は年式や状態などによって異なります。
ホンダジョルノを高く買い取ってもらうためのポイント
ホンダジョルノを高く売るためにも、以下の7つのポイントを押さえましょう。
ポイント1:型式・年式
ホンダのジョルノは、型式・年式が新しいほど買取価格が高くなります。
1992年に発売された初代のAF24型には、空冷2ストエンジンを搭載していますが、2011年に登場したAF70型には、4ストロークエンジンが搭載されました。
また、2015年のフルモデルチェンジでは、水冷・4ストローク・OHC・単気筒のエンジン「eSP」が搭載されています。
特に、現行のAF77型は燃費性能が良く、リセールバリューも高いため、買取価格が上がりやすいモデルです。
なお、限定モデルとして人気の「ジョルノ・くまモンバージョン」も、高価買取が期待できます。
ポイント2:走行距離
バイクの買取価格には、走行距離が大きく影響します。
走行距離が短いほどパーツの劣化が少なく、状態が良好と評価されやすいため、高値での買取が期待できます。ただし、走行距離が長くてもメンテナンスがしっかり行なわれていれば、減点を避けることが可能です。
ポイント3:状態
バイクの買取価格を高くするためには、日頃からしっかりとメンテナンスを行ない、車両を良好な状態に保つことが重要です。
車体は定期的に洗車し、カバーをかけて保管しておきましょう。また、消耗品やオイルの交換などのメンテナンスを行ない、純正パーツを残しておくことで、査定時に良い印象を与えられます。
エンジンの調子や電装品、足回りのコンディションは、査定に大きく影響するため注意しましょう。
なお、たとえ故障して動かないバイクでも、パーツや再生資源としての価値があるため、一度査定に出すのがおすすめです。
ポイント4:売却時期
バイクを高く売却するためには、売却時期にも注目しましょう。
バイクの需要が高まるのは、春先の3月~4月や夏休み前の6月~7月です。この時期は新生活やツーリングシーズンが始まり、バイクショップが在庫を増やそうとするため、買取価格が上がる傾向にあります。また、需要が増加するゴールデンウィーク前も、売却に適した時期です。
一方で、冬季やシーズンオフの時期は需要が低下し、買取価格も下がりやすいので、この時期の売却は避けたほうがよいでしょう。
ポイント5:カラー
人気のあるカラーは高値で取引される傾向があるため、人気色のバイクの売却を考えている場合は早めに査定に出しましょう。
ホンダジョルノは多彩なカラーバリエーションを展開しており、そのなかでもプコブルーをはじめとした水色系カラーが人気です。
プコブルーは爽やかで可愛らしい印象を与え、特に若い女性から支持されています。
ポイント6:修復歴の有無
バイクを売却する際、修復歴があると査定額が下がる傾向にあります。修復歴とは、フレームやハンドルストッパーなど重要な部分の修理や交換が行なわれた履歴のことです。
修復歴があっても、正直に申告すれば売却は可能です。隠して売却するとトラブルに発展する恐れがあるため、誠実な対応を心がけましょう。
ポイント7:オプションの有無
ホンダジョルノを売却する際は、グリップヒーターやキャリアなどのオプションが装備されているとプラス査定の対象となり、高値で売却できる可能性が高まります。
特に、リアキャリアは現在では入手が困難でプレミアが付いているため、高額取引が期待できます。
また、ホンダジョルノの購入者はノーマル仕様を好む傾向が強く、カスタム車よりもノーマル車のほうが高く評価されることが一般的です。