ホンダシャドウ 400の特長と買取相場の傾向
ホンダのシャドウ400は、1997年に初登場したアメリカンクルーザータイプのバイクです。ハーレーダビッドソンのようなアメリカンクラシックバイクを彷彿させるデザインが特徴です。兄弟モデルにシャドウ750もあります。
車体はダブルクレードル型フレーム、エンジンはOHC3バルブの水冷4サイクルV型2気筒です。これらは1980年代からホンダが展開していたもう1つのクルーザーモデルであるスティードのユニットをベースとしています。ただし、吸排気系のセッティングの違いにより、出力特性や走行フィーリングは異なります。
登場時のスペックは7,500回転33馬力、最大トルクは5,500回転3.5kgf・mでした。トランスミッションは5速リターン式、車体重量は242kg。全長2,455mm、全幅945mm、シート高が695mmのため足つきしやすいのも魅力です。また、タンク容量は14L、燃費は時速60km走行時で34km/Lです。
ホンダシャドウ400は大きな仕様変更のないまま2008年まで発売されましたが、フルモデルチェンジの際にシャドウクラシック400へと名称が変更され、惜しまれつつも生産終了となりました。
2024年8月30日時点における買取相場価格は15万~45.7万円です。初登場時の新車販売価格が62.9万円だったことを考えると、現在でも人気の高いバイクだといえます。過去5年間の平均価格推移も上昇しています。
ホンダシャドウ 400を高く買い取ってもらうためのポイント
ホンダのシャドウ400を査定に出そうかと考えている方は、以下のポイントについてしっかり把握しておきましょう。
ポイント1:年式
先述したように、ホンダ シャドウ400は初登場から生産終了まで大きな仕様変更は行なっていません。型式も初登場時がNC34で、2001年の排出ガス規制に適合したモデル以降はBC-NC34です。
ただし、細かな仕様変更は2001年と2004年に行なっています。2001年にはシャドウ750と共通のシートを採用することにより、シート高が695mmから675mmになりました。2004年にはステップボードがそれまでよりもクラシカルなものに変更され、それにともなってシフトチェンジペダルがシーソー式になりました。
各年式別の買取相場価格を見てみると、2005年式を境にして、平均20万円台と30万円台に分かれる傾向です。スペック変更が行なわれていないため、新しいもののほうが価格が高く、古いもののほうが価格が低いといえます。ただし、需要やカラー、状態の良し悪しなどによっても買取価格は増減するので、新しい年式のホンダ シャドウ400をきちんと手入れしておくことで、高く買い取ってもらいやすくなるでしょう。
ポイント2:カラー
ホンダシャドウ400にはさまざまなカラーが存在します。初登場時のカラーはホワイトとレッドの2種類でした。翌年にはブラウンが、さらにその翌年にはパールグレートブルー×パールアイボリークリームとマットビュレットシルバー、ブラックZの3色が追加されています。その後もデジタルシルバーメタリック(2004年)やリーガルグリーンメタリック(2006年)などのカラーが登場しています。
中古市場において人気が高いのはホワイト系のカラーで、2024年9月現在における買取相場価格の平均は33万円です。また、ブラックやホワイト/シルバー系統のカラーも人気があり、比較的買取価格が高い傾向です。
ポイント3:走行距離
走行距離は短ければ短いほど査定において有利です。排気量398ccであるホンダ シャドウ400の場合、5万~8万kmが寿命の目安といわれています。走行距離別の買取相場価格を見ても、走行距離3万kmまでは平均買取価格が30万円台です。しかし、3万~5万kmだと20万円台、5万km以上だと10万円台まで平均買取価格が下がってしまいます。査定に出すことを考えているのであれば、少しでも早く出すのがおすすめです。
走行距離が比較的長い場合は、定期的なメンテナンスを心がけてコンディションを保つようにしましょう。屋内にバイクを保管して天候のダメージから守るのも一つの方法です。
ポイント4:シャドウクラシック400との違い
ホンダシャドウ400には、フルモデルチェンジバージョンであるシャドウクラシック400もあります。両者にはいくつかの重要な違いがあり、査定額も変わってきます。
まず挙げられるのは、エンジンと性能です。燃料供給システムはシャドウ400がキャブレター式であったのに対し、シャドウクラシック400はフューエルインジェクションを採用しています。また、シャドウクラシック400は中低速域の出力特性がパワーアップし、燃費も約17%向上しています。
ライディングポジションは、ハンドル形状とステップボードの位置が大幅に見直されました。このことにより、ロングツーリングの疲れを軽減するスタイルになっています。さらに、新しいデザイン要素が加えられているのも重要なポイントです。シャドウクラシック400はではツートーンカラーのオプションが追加され、より多種多様な外観が選択可能になっています。
シャドウクラシック400の買取相場価格は、2024年8月移転で21.6万~48.7万円です。
ポイント5:手入れの状態
査定を受ける際に重要なのが、車体をきれいにしておくことです。外観の汚れを落とし、エンジン周りの駆動も問題ないかどうかを確認しておけば、丁寧に扱われてきたバイクだとの印象を査定士に与えられます。その結果、査定にも有利に働くかもしれません。
もしカスタマイズしている場合、純正パーツもセットで査定に出すことも忘れてはならないポイントです。一般に、バイクはカスタマイズをしないほうが査定額も高めになる傾向があるところ、純正パーツがそろっていれば、査定時の値付けもあまり下がらないことが期待できます。