ホンダXR250の特長と買取相場の傾向
ホンダXR250(MD30)は、XLR250R(MD22)の後継モデルとして、1995年に登場したオフロードバイクです。2003年にタンクシュラウドが追加されるなど、モデルチェンジやマイナーチェンジを重ねて見た目も大きく進化しましたが、排出ガス規制に適合せず、2007年に生産が終了しました。
なお、ホンダXR250とすみ分ける形でXR230が登場し、ホンダXR250の生産終了後も販売されていましたが、最終的には両モデルともカタログから姿を消しました。
以降、2012年に登場したCRF250Lまで、公道用オフロードバイクは発売されていません。そのため、ライダーからの人気はいまだに高く、中古市場において根強い需要があります。
ホンダXR250は、優れたオフロード性能を持ちながら街乗りにも適した汎用性の高いバイクです。高めの車高と軽量な車体により、林道や砂利道でも安定した走行ができるでしょう。また、燃費性能も優れており、60km/h走行時の燃費消費率は38km/Lを記録します。
ホンダXR250の平均的な買取相場は、11.3万円~38万円(2024年8月30日時点)です。ただし、車体の状態やモデルによって変動する可能性があります。
ホンダXR250を高く買い取ってもらうためのポイント
愛車を高額で売却するためには、査定時に評価されるポイントを知っておくことが重要です。ここでは、より高額でホンダXR250を買い取ってもらうためのポイントを紹介します。
ポイント1:モデル
ホンダXR250には、1995年、1996年、1997年、1998年、2000年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年の10種類のモデルがあります。
2000年まで行なわれたのはカラーチェンジやマイナーチェンジでしたが、1997年のマイナーチェンジでは、エンジン以外の部分を大きく改良しました。
2003年のフルモデルチェンジでは、フロントに43mm径の倒立フォークとタンクシュラウドを採用しています。また、メーターはデジタルからアナログタイプへ切り替わりました。
2006年のマイナーチェンジでは、ヘッドライトやフロントフェンダーなどが変更されました。最終年式の2007年モデルではカラーチェンジのみが行なわれたため、実質的には2006年モデルが最終型となっています。
バイクの中古買取では、年式が新しいものほど買取価格が高くなるのが一般的です。ホンダXR250も最新の2007年モデルが最も高く取引されており、1995年モデルの平均買取価格と比べると、約15万円の差があります。
ポイント2:走行距離
中古バイクの買取において、走行距離は影響が大きい要因の一つです。一般的に、走行距離が5,000km以内であれば、買取価格に影響することはほとんどありませんが、3万kmを超えると買取価格に影響し始めます。
10万kmを超えると、エンジンや主要な部品の劣化がすすみ、買取価格が付きにくくなるため注意しましょう。
ホンダXR250の場合も例外ではなく、走行距離が短いほど高値が付きやすい傾向にあります。5,000km以内の車両と5万kmを超える車両では、平均的な買取価格に約7万円の差があるため、高値での買取を目指すなら走行距離が短いうちに売却を検討しましょう。
ポイント3:ボディカラー
ホンダXR250では、さまざまなボディカラーが発表されました。1995年モデルではニュートリコロール、1996年・1997年モデルではフロリダブルーとロスホワイトが登場しています。
1998年モデルでは、ブーンシルバーメタリックとロスホワイト、2000年・2003年モデルではファイティングレッドが登場しました。2004年モデルでは、ブラックとファイティングレッド、2005年・2006年・2007年モデルでは、エクストリームレッドとブラックが発売されています。
ホンダXR250では、カラーによる買取価格に大きな差は見られません。ただし、ホワイトやブラックの単色よりも、トリコロールカラーやレッド/ブラックカラーのほうが、ほかの色と比べて高値が付きやすい傾向があります。
ホンダXR250を高く売るための注意点
ホンダXR250を高く売るには、いくつかの注意点があります。まずは、車体の状態を良好にしておくことです。
傷やサビ、腐食などがあると、店舗側でメンテナンスが必要となるため、買取価格が下がる傾向にあります。オフロードバイクは林道や未舗装の道を走ることも多いため、防腐剤を使用したり雨の翌日は丁寧に拭き取ったりするなど、セルフメンテナンスをこまめにしておきましょう。
バイクの保管場所にも注意が必要です。車庫やガレージがあれば、雨や砂ぼこり、紫外線などから車体を守れます。保管する場所がなければ、バイク用のカバーで保護するのも有効です。
また、買取を依頼する際には、事故歴や修復歴を隠さずに提示しましょう。買取において都合の悪い情報を隠していても、査定士はプロなので見抜かれます。正直に情報を伝えることで査定士に信頼され、結果的により適正な査定額を引き出せる可能性があります。
査定時には車両の整備記録簿も一緒に提示するとよいでしょう。車両がどれだけ丁寧にメンテナンスされてきたかを示す証拠となります。