ホンダ VTR250の特長と買取相場の傾向
ホンダ VTR250は、1982年から続くVT250シリーズの新しいモデルとして、1998年に発売開始されたスポーツバイクです。正式名称は「VTR」ですが、250ccモデルだと明示するために、後期では併記する形で「VTR250」の名称も使用されました。
ホンダ VTR250はスポーツバイクでありながら、日常使いにも適した装備・機能が多数採用されています。おもなポイントは以下のとおりです。
・4ヵ所の荷かけフックを装備
・シート下に収納スペースを完備
・ロービームは広範囲を照射し、ハイビームは遠方まで明るく照らす
・グローブのままでもメーター周りの操作がしやすい など
これらの機能により、ホンダ VTR250はツーリングや日常使いの両方で乗りやすいスポーツバイクとして人気を集めました。
ホンダ VTR250は、平成28年度の排出ガス規制に適合しなかったため、2017年に絶版車となりました。2024年現在、新車販売は行なわれていません。買取相場は、8.5万円~33.7万円(2024年9月20日現在)となっています。
ホンダ VTR250を高く買い取ってもらうためのポイント
ホンダ VTR250をできるだけ高く売却するためのポイントは以下の4点です。
・年式・限定モデル
・ボディカラー
・外装
・売却時期
ここでは、上記のポイントをそれぞれ解説します。
年式・限定モデル
中古市場では、年式によって査定額が変動する場合があります。特に、限定生産モデルや高性能なモデルは需要が高まり、査定額が上昇しやすい傾向です。ホンダ VTR250では、以下の年式で特長の異なるモデルが発売されました。
・2009年モデル:インジェクション化された新型モデル
・2016年モデル:特別仕様車
特に、2016年モデルは特別仕様車であるため、買取価格にもプラスの影響を与える要因といえるでしょう。
ボディカラー
バイクの買取価格に影響する要素の一つがボディカラーです。ホンダ VTR250では、以下のボディカラーが設定されました。(一部抜粋)
・フォースシルバーメタリック
・イタリアンレッド
・ブラック
・キャンディグローリーレッド
・キャンディタヒチアンブルー
・パールコスミックブラック
・パールシャイニングイエロー
・グラファイトブラック
・グリントウェーブブルーメタリック
・パールサンビームホワイト
・マグナレッド
・パールフェイドレスホワイト
・マットビュレットシルバー(2016年モデルの特別限定色)
特に、2016年モデルの「マットビュレットシルバー」は特別限定色であるため、買取価格にも良い影響を与える可能性が高くなります。
外装
査定時に注目されやすいポイントの一つが、内装・外装の傷や凹みの有無です。傷や凹みが深刻だと、最悪の場合は買取不可となる可能性もあります。
ただし、自分で修理を試みると、かえって状態を悪化させるリスクがあり、慎重に判断する必要があります。また、小さなひっかき傷程度であれば、コンパウンドを使って簡単に消せる場合もあるため、傷の状態をよく確認しながら適切に対処するようにしましょう。
ホンダ VTR250は、スポーツバイクの良さを活かした走行・ツーリングを楽しむライダーが多いモデルです。そのため、小石や砂による細かな傷が、知らないうちに増えていることもあります。日常的なチェックを欠かさないようにするのがおすすめです。
売却時期
バイクは季節によって需要が変動します。特に、春から夏にかけては、ツーリングに最適な気候と新生活のスタート時期が重なるため、需要が急増します。この時期には、購入希望者が増え、中古市場から在庫が一時的に減少し、供給が追いつかない状況が生まれやすくなるのが特長です。
その結果、需要の高い春から夏にかけてバイクを査定に出せば、ほかの時期に比べて高額買取が期待でき、売却までのスピードも早くなる場合があります。
ホンダ VTR250を高く買い取ってもらうための注意点
ホンダ VTR250を高額で売却するために注意すべき点は、以下のとおりです。
・純正パーツも一緒に査定に出す
・洗車・ワックスがけを行なう
これらの注意点を詳しく解説します。
純正パーツも一緒に査定に出す
ノーマルのバイクを、カスタムして楽しんでいるライターは多くいます。ホンダ VTR250の場合、スクリーンやシートレザーなど、さまざまなカスタムパーツが販売されており、自分好みの一台を作り上げられる点も魅力の一つです。
ただし、カスタム車両は必ずしもすべての人に好まれるわけではなく、カスタム内容によっては買い手が付かず、売却が難しくなるケースもあります。こうしたリスクを避けるためには、純正パーツを良好な状態で保管しておくことが有効です。
査定時に、カスタム車両と一緒に純正パーツを提出すれば、カスタムしたバイクでも買取の可能性が高まるでしょう。
洗車・ワックスがけを行なう
外観の美しさは、査定でプラス評価を得るための重要な要素です。きれいな外観は、査定担当者に「丁寧に扱われてきた車両」という印象を与えやすくなります。日頃から定期的に洗車を行ない、オイル汚れやサビが付かないよう手入れをしておくことが大切です。
また、査定前にワックスがけをして外観をさらに美しく保つと、より高評価を得られる可能性が高まります。