ホンダ CB750の特長と買取相場の傾向
ホンダのCB750は、747ccのネイキッドバイクです。1992年の登場以降、マイナーチェンジを経ながら2007年まで生産されました。
車体には丸形断面パイプを採用したダブルクレードル型フレーム、DOHC4バルブ空冷4ストローク並列4気筒エンジンを備えています。初登場時におけるスペックは最高出力8,500回転の75馬力、燃費は時速60kmでリッター当たり27km。また、トランスミッションには5速リターン式を採用、燃料供給方式はキャブレターで燃料タンク容量は20リットルでした。全長2155mm、全幅780mm、シート高は795mmです。エンジンオイルの冷却効果を向上させるオイルクーラーが装備されているのも魅力です。街乗りからツーリングまでさまざまなシチュエーションでの乗りやすさと扱いやすさを実現したバイクだといえます。
ホンダ CB750の買取相場価格は2024年9月16日時点で22.4万~73.3万円です。初登場時の新車販売価格が68.9万円だったことを考えると、現在でも根強い人気があることがわかります。過去5年間の価格推移を見ても、大きく下落したことはない傾向です。
ホンダ CB750を高く買取ってもらうためのポイント
ホンダ CB750を査定に出そうと考えている方は、あらかじめ以下のポイントを押さえておきましょう。
ポイント1:年式
ホンダ CB750は過去3度のマイナーチェンジを行なっています。最初のマイナーチェンジは2001年で、当時の排ガス規制に適合するためエキゾースト・エアインジェクションシステム(二次空気導入装置)が採用されました。2004年のマイナーチェンジでは、スロットルポジションセンサー付キャブレターを搭載することでより運転のしやすさが向上しました。また、このモデル以降はハザードランプが標準装備となっています。最終モデルとなった2008年モデルでは、シートに変更が施されました。
各年式別の買取平均価格を見ると、最も高いのは2008年式で約48万円です(2024年9月16日現在)。年式が古くなるにつれて平均価格も下がり、1992年式になると約25万円になります。
ポイント2:走行距離
一般的に、750ccのバイクだと2万kmが買取価格に影響をおよぼす目安とされています。そのため、買取価格は走行距離がそれよりも短いほど高くなる傾向です。ホンダ CB750の場合、走行距離4,999kmまでの買取平均価格は55.8万円、1万kmまでの買取平均価格は57.1万円です(2024年9月16日現在)。どちらも状態が良ければ70~80万円程度で買取ってもらえる可能性もあります。その後は走行距離が長くなるにつれて買取価格は下降傾向で、5万kmを超えると平均29万円になります。売却を考えているのであれば、なるべく早く出すのがおすすめです。
ポイント3:ボディカラー
ホンダ CB750にはさまざまなカラーバリエーションがあります。初登場時のカラーはシンプルな色合いのもののみでしたが、1995年にはキャンディリバイヴレッド、2006年にはパールヘロンブルー、2007年にはデジタルシルバーメタリックが登場しました。
カラー別の買取価格を見ると、最も平均価格が高いのは2004年モデル以降のキャンディブレイジングレッドです。一方、最も平均価格が低いのはスタンダードなブラックです。
ホンダ CB750を高く売るための注意点
以下の点に注意することで、ホンダ CB750の査定価格をより高くできます。
売却時期を選ぶ
ホンダ CB750を査定に出す場合には、時期に注意しましょう。一般的に、バイクには高く売れる時期とそうでない時期があるといわれています。相場が上昇傾向にあるのは春から夏です。例えば、3月には新生活で新たにバイク通勤やバイク通学を始めようとする人が多くいます。そのため、買取市場における相場価格も高くなる傾向です。また、夏休み前の6~7月もバイクの需要が高まる時期とされています。ボーナスの出る会社が多いのもバイク需要を高めている原因の一つでしょう。
一方、冬になると相場価格が下がる傾向にあります。夏までに十分在庫を抱えるお店が多いことや、雪などでツーリングに向かない時期になることなどがその原因です。
これらの理由から、売却を考えている方は春から夏の時期に査定に出すようにしましょう。
査定では純正パーツも一緒に出す
中古市場ではカスタムしたバイクよりもフルノーマルのバイクのほうが好まれます。そのため、最初から売却することを考えている方は、バイクをカスタムしないようにしましょう。
すでにカスタムしている方は、自分でフルノーマルの状態に戻す必要はありません。そうすると時間や費用がかかりますし、場合によってはパーツを戻している作業中に傷を付けてしまうかもしれないからです。そのような場合は純正パーツも一緒に査定に出すようにしましょう。カスタムパーツによってはバイクの価値が上がることもあります。