ホンダCB72の特長と買取相場の傾向
ホンダのCB72は1960年から1968年まで販売された250CCクラスのバイクです。正式名称「ホンダドリームCB72スーパースポーツ」が示すとおり、当時では珍しいスポーツ性を追求したマシンです。
今でこそ日本の2輪車クオリティは世界中の知るところですが、当時は世界にまったく相手にされていませんでした。そこで、世界2輪GPで頭角を現しつつあったホンダが世界進出を意識して開発したのがCB72でした。
ホンダCB72のベースとなったのは、ツーリングから通勤までマルチに活躍できる高性能バイクC70です。現在でも多くのバイクに見られるOHC(オーバーヘッド・カムシャフト)エンジンを採用、さらにホンダ初の2気筒エンジンにより高出力を実現した画期的なバイクでした。
ホンダはこのエンジンをスーパースポーツ用に改良することで市販レーサー車と同等のパワーと走行性を実現しました。
ホンダCBシリーズの人気を決定づけたホンダCB72は、国内のみならず世界中に熱烈なファンを生み出しました。8年ほどの生産でしたが、ファンから今なお愛され乗り継がれているマシンです。
ホンダCB72の買取相場は32.7万~94万円です(2024年8月23月時点)。買取価格は走行距離や車両の状態によって変動します。半世紀以上前のマシンで幻の名車ともいえるCB72は中古車市場でもその数は決して多くなく、状態が良ければ高額で取り引きされる車種です。
ホンダCB72を高く買い取ってもらうためのポイント
ホンダCB72を高く査定してもらうために押さえておきたいポイントをご紹介します。
ポイント1:年式
バイク買取では基本的に走行距離が短いほど査定額は高くなる傾向にあります。しかしホンダCB72は中古市場では流通量が少なく、また人気が高いため走行距離が多くても査定額が大きく値崩れすることはないでしょう。
ポイント2:ボディカラー
ホンダCB72のボディカラーは国内向けがブラックとシルバーのツートン、輸出用モデルにはレッドがあり国内中古車市場でも流通しています。
バイクは一般的に販売当時のノーマル状態が高く評価されます。オリジナルカラーに塗装した車種は買取価格が低くなる可能性があるため注意が必要です。
ポイント3:走行性能
ホンダCB72は年式が古いため査定士がまず注目するのは走行性能です。エンジンはかかるものの走行性能次第で買取価格は大きく変わります。
大変古い車種の場合、走行不能というケースもあるかもしれませんが、CB72は非常に人気が高いため一定の買取価格がつく可能性があります。走行性能に関係なく、まずは査定に出してみることをおすすめします。
ホンダCB72をより高く買い取ってもらうためのポイント
人気の高いホンダCB72ですがさらに高く買い取ってもらうために査定前に行なえるポイントをご紹介します。
きれいに洗車する
車体がきれいな状態を保っていると査定士の第一印象も良くなるため、買取価格アップを期待できます。日ごろからこまめな清掃やメンテナンスがおすすめですが、査定前の洗車だけでも印象ががらりと変わるでしょう。
可能ならやわらかいスポンジ布などで拭き上げるだけでもキズが付かないようにするとよいでしょう。
細かい磨きキズを査定士は見落としませんし、塗装が剥げて下地が見えてしまうと査定に大きく響くため優しい洗車を心がけましょう。
修理をしない
どんなに大切にバイクに乗っていても、車体にキズやへこみがついたり塗装が剥げてしまったりすることがあります。愛車のそうした部分はすぐにでも修理したいと思うことでしょう。
しかし、売却を検討している場合は修理をするかどうかを慎重に検討すると良いでしょう。キズやへこみがある状態よりも修理をしてきれいな状態にすると査定額は上がるかもしれませんが、修理費のほうが高くつく場合も少なくなくトータルで考えると損をするかもしれません。
自分で修理すると費用を抑えられますが、技術や知識に自信がない場合はおすすめできません。仕上がりが不十分だったり余計なダメージを与えてしまったりする可能性が高いためです。査定士は厳しくチェックするため素人の作業はすぐに見抜かれてしまいます。
査定前の修理にはリスクが伴うため、そのままの状態で査定に出しましょう。
ノーマル状態で査定を受ける
愛車を自分好みにカスタムできるのはバイクの魅力の一つですが、多くの場合カスタム車よりもノーマル車のほうが買取価格は高くなる傾向にあります。それで、査定前に可能な限りノーマル状態に戻しておきましょう。
カスタムパーツからノーマルパーツへの交換が難しい場合も考えられます。専用の工具が必要だったり、パーツの接合部が固着していたりするなど、自分での交換が難しい場合は無理をせず保管しているノーマルパーツを一緒に査定に出すとよいでしょう。