ホンダホークCB250Tの特徴と買取相場の傾向
ホークCB250Tは、1977年7月に登場した250ccのホークシリーズです。5月に発売されたホークⅡ(CB400T)の姉妹モデルでありながら、ホークⅡがコムスターホイールであったのに対し、ホークCB250Tはスポークホイールを装備していました。
これは海外専用モデルのホークⅠに似た仕様でしたが、1978年4月のマイナーチェンジでコムスターホイールになり、その他タンクデザインやリアサスペンションも改良されています。以降も小さな変更を重ねながら、250ccホークシリーズの基本モデルとして生産が続けられました。
ホークCB250Tのエンジンは、ホーク2と同様の空冷4ストロークOHC2気筒で、気筒あたり3バルブの構造を持ち、ショートストロークで高回転型となっています。このエンジンは、360度クランクによる同時爆発とバランサーが内蔵されていることも特徴です。
愛称「バブ」は、独特のショートマフラーの排気音から由来しています。有名漫画に登場したことで人気旧車となりました。
ホンダホークCB250Tの買取相場は、18.7万円~75.1万円(2024年8月30日時点)です。発売から年数が経過している車両ということもあり、年式や型式、走行距離などによって買取価格が大きく変わるといえます。
ホンダホークCB250Tの買取価格が高くなるポイント
ホンダホークCB250Tは発売時から人気が高かったわけではなく、むしろ初期は販売に苦戦していました。しかし近年の旧車ブームに加え、漫画に登場した影響もあり、2021年頃にぐんと買取相場がアップしました。モデルや年式などが買取価格に影響するのかどうかを解説します。
ポイント1:モデル
ホークCB250Tは、1977年に初登場し、その後毎年マイナーチェンジを行ない、1980年が最後のモデルとなりました。初期モデルはスポークホイール、丸型のガソリンタンクでしたが、1978年のモデルではコムスターホイール、角形のガソリンタンクにデザインチェンジされています。また、1979年、1980年のマイナーチェンジではシート形状の変更を行なっています。
マイナーチェンジが早かったこともあり、初期型は希少性の高さも特徴です。
250ccホークシリーズでは、1979年にヨーロピアンスポーツスタイルで6速ミッションのホークCB250N、1980年にトリプルディスクブレーキのスーパーホークがラインナップされました。
ポイント2:年式
ホークCB250Tは1977年から1980年まで生産されました。いずれの年式の人気も高く、コンディションにもよりますが高値での取引が期待できます。生産期間が短かったこともあり、年式による買取価格の差はそれほどありません。
ポイント3:カラー
1977年の初期モデルは、ブルーとレッドの2色展開でした。1978年はレッドとブラックの2色、1979年と1980年はブラックのみの生産となっています。そのため、買取もブラックが多いといえますが、カラーによる買取価格の差もさほどありません。
ポイント4:走行距離
バイクの買取価格は、通常、走行距離が短いほど高くなる傾向があります。これは、走行距離が長いとエンジンや他の部品が消耗している可能性が高いとされるためです。
ホークCB250Tについても5,000kmまでのバイクが高値になる傾向がある一方で、走行距離が長いバイクでも高値で買い取られている実績があります。長い距離を走った車両でも、まずは買取店に相談してみましょう。
ポイント5:コンディション
生産終了から40年以上経過しているホークCB250Tは、どれほど大切にしていても車両に劣化がみられるのは否めません。そのなかでも、エンジンがスムーズに始動するか、振動や異音がないかなどの良好なコンディションが買取に有利に働きます。また、事故歴や修復歴がある場合はしっかりと伝えましょう。
ホンダホークCB250Tをより高く売るための注意点
ホンダCB250Tの買取価格を少しでも高くするために、意識したいポイントをご紹介します。
日頃のメンテナンス
バイクを査定に出す際は、まず車体をきれいに洗い、整えておきましょう。普段からのメンテナンスが査定額に大きく影響します。特に旧車は劣化が進みやすいため、定期的な点検や修理が必要です。エンジンやブレーキ、タイヤ、外装の状態を保つことが高額査定につながります。エンジンオイルやブレーキフルードなどの消耗品も定期的に交換し、外装の手入れも忘れずに行ないましょう。
必要書類の準備
バイクを売却する際には、車検証などさまざまな書類の準備が必要です。特にホンダホークCB250Tなどの旧車は修理歴や事故歴なども気にするユーザーが多いので、修理記録簿などをしっかりと保管しておき、査定時に併せて提出しましょう。
カスタムパーツ・純正パーツの提出
一般的に、バイクの買取ではフルノーマルが好まれますが、旧車はカスタムによってかえって査定額が上がる場合もあります。旧車では、オリジナルの状態を維持するだけでなく、カスタムで個性を演出することも評価されるためです。特に希少なパーツや人気メーカーのものは高価査定が期待できます。ただし、査定にあたっては純正パーツもしっかり保管しておき、一緒に提出することをおすすめします。