【タイヤ交換】ドゥカティ SS900 タイヤ交換、クラッチプッシュロッドOリング交換(ミッツ・ハーの作業実績 2024/02/12)|バイクの整備・メンテナンス・修理店を探すなら【グーバイク(GooBike)】

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2024/02/12 16:47:42 更新【タイヤ交換】ドゥカティ SS900 タイヤ交換、クラッチプッシュロッドOリング交換ドゥカティ SS900

作業実施日 2024/02/12

タイヤ交換とクラッチプッシュロッドOリング交換でドゥカティSS900にご入庫いただきました。

2年間10000キロ走行したのはブリヂストンバトラックスT32 フロントタイヤはスリップサインが露出していました。

スリップサイン以上に気になったのはタイヤの編摩耗。 本来、路面に接地する面積は一定となるようにオートバイのタイヤは丸みがあります。 走行するシチュエーションによりますが、タイヤは全ての接地面が均等に減ることがありません。 けっか、編摩耗が発生します。 こうなると車体を傾ける際に抵抗となったり、あるいは接地する面積が極端に狭くなるなどの影響が現れます。 ハンドルを取られたり、寝かしこみに抵抗を感じたり、コーナーリング時にハンドルが切れ込んだり…そういった操安性に多大な影響を及ぼします。

新しいタイヤと比較すると丸みは一目瞭然。 しかしながら徐々に摩耗していってるのでオーナーは編摩耗によるハンドリングの影響に気づきません。 それだけに新しいタイヤに交換するとその本来の乗りやすさに驚かれる方が多いのがタイヤ交換の特徴です。

今回はメッツラーのロードテックZ8Mインタラクトへ交換。 今までのブリヂストンT32と同じツーリングスポーツタイヤという位置づけ。 温度依存がそれほど高くなく(冷感時でもグリップしやすいく)、雨天走行にも比較的強く、グリップも適度に担保されスポーツ走行も楽しめるというオールラウンドタイヤ。 本格的にタイムを削るような走りではハイグリップスポーツタイヤに叶わないものの、一般道のワインディングなら必要にして十分なスポーツ性を持ち、イベントなどでのサーキットランでも不満なく走れるタイヤです。 タイヤの高性能化はなかなかで、ひと昔前のハイグリップタイヤなみのグリップ力がツーリングスポーツモデルで体感することができます。

リアタイヤはまだ溝はあり、スリップサインは露出していません。 2年程度しか経過していないタイヤですので硬化もそれほど気になるレベルではなく、このまま使えそうですが正面から見るとやはり編摩耗しています。 特に直進時に摩耗するセンターが摩耗しています。

フロントタイヤは主に中心から右側が減り勝ちです。 これは道路が路肩(左)に向かって低くなるように角度がついているため、タイヤは中心からやや右が常に接地するからです。 一方でリアは駆動力もかかる為、中央部分が減ってきやすくなります。 ここまで中央が平らになっていると、オートバイをバンクさせるときには抵抗を感じるはずです。 少なくともなめらかなバンクは難しいでしょう。 ツーリングタイヤの多くは後輪に2種類以上のゴムを使っています。 中央部は摩耗させないための硬めのゴム。 左右はコーナーリング時のグリップを考慮してやわらかめのゴム。 それでもこのように編摩耗するのはツーリング主体の走行では仕方ないところです。

タイヤを新しいものに組み替えたらバランス調整を行います。 自動車の場合はホイールの幅が広く、片面で支持していますので横方向へのぶれを抑える必要がありダイナミックバランス(動的バランス)で測定する必要があります。 オートバイは左右のベアリングで支持していますのでダイナミックバランスの影響はほぼありません。 それよりも縦方向のぶれを抑えるための調整が重要になりますのでスタチックバランス(静的バランス)で調整します。 もっともライダーがバランスの不具合を体感できるのは時速100キロ以上… 高速走行をしないオートバイはバランス調整をしなくても問題はないと思います。 自動車では左右のホイールバランスが崩れているとハンドルにダイレクトに違和感を感じます。 左右のホイールが違う動きをするからです。 オートバイの場合は自動車に比べれば体感しにくい部分ではありますが、大型車や高速走行する車両は必ずフロントホイールのバランスを調整しましょう。

引き続き、クラッチプッシュロッドのOリング交換です。 車体左側にあるクラッチレリーズ付近からオイル漏れがありました。 油圧式のクラッチレリーズで、クラッチレバーを握るとレリーズが油圧で動きます。 レリーズはクラッチプッシュロッドを押し込むのです。 クラッチプッシュロッドは車体右側からエンジンのクランクシャフト中心部を貫き、右側のクラッチプレッシャープレートを押し込みます。

このプッシュロッドにはエンジンオイルが車外へ漏れ出さないようにOリングがふたつ装着されています。 小さなゴム製のOリングはクラッチ操作されるたびに負荷がかかり擦られて摩耗していきます。 摩耗だけでなく経年によりゴムが硬化もしてきます。 これにより最終的にはOリング自体が弾力を失い、オイルシールとしての役割を果たせなくなりオイル漏れが発生します。 ドゥカティでは定番の消耗品と言えます。

タイヤもOリングもゴム(樹脂)製品。 ゴム製品は古くなるとどうしても硬化します。 見た目で問題が無くても、時間が経過したら早めの交換がベターです。 特にタイヤは命を乗せて走っているのですから、早め早めの交換がおすすめです。 見た目の摩耗だけでなくタイヤの硬化具合もチェックが必要です。 簡単に硬度計でチェックできますので気になる方はお気軽にご相談ください。

対象車両情報
メーカー・ブランド
ドゥカティ
車種
SS900
作業実績タグ

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