【車検整備】ドゥカティSS900 車検整備、オイル交換、ブレーキフルード交換、クラッチフルード交換(ミッツ・ハーの作業実績 2024/01/22)|バイクの整備・メンテナンス・修理店を探すなら【グーバイク(GooBike)】

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2024/01/22 18:38:43 更新【車検整備】ドゥカティSS900 車検整備、オイル交換、ブレーキフルード交換、クラッチフルード交換ドゥカティ SS900

作業実施日 2024/01/22

ドゥカティSS900を車検整備でお預かりしました。

定期的にメンテナンスをさせていただいているので、継続車検を受けるにあたっては特に問題ないはずだったのですが、お客様の方でヘッドライトHIDプロジェクターに交換しており光軸調整が必要でした。

プロジェクターヘッドライトレンズは光を集光するため、光軸も出しやすいと思っていたのですが専用テスターで計測すると光量が少し足りません。 その理由は光軸が出にくい状況でボンヤリしてるんです。 プロジェクターなのに…でも光量が少な目ながら車検は問題なく通せるレベルです。 今後もレンズが汚れて暗くならないように注意しておけば車検は問題ないでしょう。

マフラーはドゥカティの純正オプション品を装着してあります。 この車両は触媒非搭載の車両なので音量さえ制御できていれば車検はOK 問題なく車検に合格させました。

この車検にあわせてブレーキフルードとクラッチフルードを交換します。 ブレーキフルードは吸湿性の高く、定期的に交換が必要です。 ブレーキフルードが入っているタンクは密閉されていません。 ブレーキパッドの摩耗によってタンク内のフルードの油面は低下しますが、この際にフタでタンクが密閉されているとフルードがキャリパーに(下部に)落ちてくれません。 その為、わずかに空気が出入りするための脱気孔があります。 ここから大気中の湿気を吸い込んでしまうのです。 ディスクブレーキはブレーキローター(円盤)をブレーキパッドで挟み込み、その摩擦力で制動する仕組みです. この際に発生するのが摩擦熱。 ブレーキローターとパッドが発生した摩擦熱はそのままパッドを押し出すキャリパーピストンに伝わります。 このピストンはブレーキフルードによって押し出される油圧式。 つまりフルードにも熱が伝わります。

ブレーキフルード内に気泡が発生するとブレーキがブヨブヨとたわむようなタッチになります。 これがいわゆる「エア噛み」ですね。 なのでフルードは泡が発生しにくい素材でできているとともに沸騰しにくいようになっています。 沸騰すると内部に気泡が発生するからです。

一般的にオートバイに使われるDOT4規格のブレーキフルードの沸点は230度以上。 吸湿率3.7%のウェット沸点でも155度以上です。 吸湿率3.7%というのは一般的に1-2年程度使用したフルードの状態ですね。 もっとも車両の保管状況等により吸湿率は変わります。 走行距離に関係なく、定期的に交換しましょう。 ミッツ・ハーで使用しているフルードはDOT4規格ながら沸点270度のものを使っています。

エンジンオイルも交換します。 同時にフラッシング作業を実施しオイルフィルターを交換。 オイル添加剤「スーパーゾイル」も注油します。 ミッツ・ハーが唯一推奨するエンジンオイル添加剤です。 かつて、ゾイル以外にももうひとつお勧めの添加剤があったのですが、現在は日本へ正規輸入されなくなってしまい、おすすめできるのはこれだけです。 通常、エンジンオイル添加剤と言うと金属表面に強力な被膜を形成することにより金属摩耗を防ぎ、かつ滑らかな動きをするものが一般的です。 つまり「金属コーティング剤」 ただこの金属コーティングの効果は良いエンジンオイルでも同様の効果があります。 そんな金属コーティング剤を添加するくらいなら最初から高級オイルを使用したほうが良いのではないかということです。

100%化学合成油のハイスペックオイルのベースによく使われるのはエステル。 エステルなら分子構造にマイナス極性の酸素物資を持つので、金属の摺動面に密着する性質を持ちます。 それにより薄く均一な被膜が付着したままを維持できるので「金属コーティング剤」たる添加剤をわざわざ追加する必要がありません。 スーパーゾイルは金属コーティングという考え方とは違います。 金属パーツで構成されているエンジンは、金属同士の摩擦により徐々に摩耗します。 金属の表面(ピストンなど)に凹凸が生じ、エネルギーロスが発生してしまいます。 従来のオイル添加剤たる金属コーティング剤は摩耗した部分に入りこみ吸着します。 長期間エンジン始動をしないとコーティング剤は流れ落ちますし、オイル交換の際にも流れ落ちてエンジンの外に排出されます。 つまり従来の金属コーティングたる添加剤は継続使用をする必要がありました。

スーパーゾイルは熱と摩擦を加えるよことによる化学反応で、傷ついた金属表面を極めてなめらかな状態に「改質」してくれます。 コーティングではなく、金属表面自体を変化させて滑らかにするのです。 まるで金属のアンチエイジングとでも言うような効果です。 金属表面が改質されるのですからオイル交換時にゾイル成分が流れ落ちて排出されても問題ありません。 つまりオイル交換のたびに添加する必要は無いのです。 ポイントは「熱を加える」 つまり添加した後にしっかりと走る必要があります。 熱が加わることにより化学変化が起きて金属表面を改質してくれるのです。 添加直後は走れば走るほど体感できる変化があります。 「しばらく乗らなくなるからゾイルを入れよう」と間違った使い方をしないように注意しましょう。

スーパーゾイルの製品にはフラッシング専用オイルがあります。 その名もずばり「フラッシングゾイル」 今回はこれを使い、新しいオイルを入れる前にエンジン内部を洗浄します。 従来のフラッシングオイルが有機溶剤系成分および洗浄成分により、スラッジ、汚れ等を溶かしたり剥がしたりして落とす物だったのに対し、フラッシングゾイルは高度に精製されたナフテン系、およびパラフィン系ベースオイルを巧みに組み合わせ、さらにスーパーゾイル成分などを配合しています。 有効な成分までも洗い流してしまう可能性のある従来のフラッシングオイルはエンジンの調子を悪くしてしまうこともありました。 また相溶性がないため、落とした汚れがエンジン下部に残ってオイルフィルターを詰まらせることもあり、2度洗いをしなければならないものまであるのです。

フラッシングゾイルはあくまでも「オイル」です。 エンジン内の有効な成分を損なうことなく、余分なスラッジだけを包み込んで排出します。 その証拠にメーカー推奨の使い方として「注入後5~15分間走行するか、アイドリングを行ってから抜き取ってください」 走行してもOKなのです。 まさにフラッシング革命です。 このフラッシングゾイル、エンジン内に残っても安心な成分のみで構成されていますから2度洗いする必要もありません。 ちなみにゾイル成分も入ってるので、スーパーゾイルを添加している車両にはオイルフィルターの交換時には「メンテナンス添加」の意味合いも含めておすすめしています。

フラッシング作業終了後にオイルフィルターも交換し、新しいオイルにスーパーゾイルを指定量混ぜて注油します。 使用するのはミッツ・ハー公式推奨エンジンオイルのルブロス。 数種類あるルブロスの中でも人気ナンバーワンのMoto-SS 5W-50を使います。 APIの最高峰グループVに分類されるエステルと、グループⅣに分類されるPAO。 このトップ2グループをベースに使用しているのがルブロスMoto-SSです。

エステルは分子構造にマイナス極性の酸素物資を持つため、金属の摺動面に密着する性質を持ちます。 一般的なエンジンオイルは、通常6時間程度でピストンやシリンダーから流れ落ちてしまいますが、エステルがあると薄く均一な被膜が付着したままを維持できるため、金属の直接接触をある程度避けることができます。 また、エステルはもともとジェットエンジンの潤滑剤として開発されたため、熱安定性と化学安定性に優れ低粘度のベースオイルを使用できるだけでなく、低粘度でも摩擦を下げてくれるので馬力損失を少なくできます。更にせん断安定性、低温流動性、揮発防止性、洗浄分散性など数々のメリットがあります。

PAO(Poly-a-Olfin)は合成炭化水素とも呼ばれ、エチレンから製造される「a-オレフィン」を原料にし、重合反応と水素化処理によって精製されます。 粘度指数が高く、高温時においてはVHVIよりも厚い油膜を保持することが可能です。 ワックス分を含まないことから低温粘度特性にも優れ、低温時の始動性向上や暖気時間の短縮、省燃費性能に利点があります。 また、エステルの弱点とも言える耐久性を克服しているのも特徴です。

ベースオイルの最高峰エステルと、高性能を維持しつつ実用域におけるメリットや耐久性を高次元でバランスさせたPAOの組み合わせに、ルブロス最大の特徴である新開発ベースオイル“ナノパフォーマ”を配合。 1.オイル分子の細分化 2.オイル分子の均一化 3.オイル分子の結合力強化 これらの特徴を持つナノオイル分子は、オイルと金属の隙間を埋め、ベアリング効果や、密閉効果をより高める働きをします。

●ベアリング効果 ベアリング効果によるフリクションが少なくなる結果として 1.油温上昇の抑制・安定化・低減 (摺動抵抗の軽減により、摩擦発生と酸化・劣化の予防) 2.高回転での伸びが良くなる (クリアランスを均一化して、摺動抵抗を軽減) 3.エンジン音を抑える ●密閉効果 密閉効果により吹き抜けを抑える効果として 1.パワーとトルクの上昇 2.ブローバイガスの減少 3.オイルの耐久性向上 これらの特徴を備えるMoto-SSとスーパーゾイルの組み合わせでエンジンを大切に保護します。

ドライブチェーンの清掃、注油。 各部の点検を終えて作業終了。 ミッツ・ハーでは車検時に2年前の状態の戻すことを目標に整備をしていきます。 2年毎に2年を遡るように…つまり納車時の状況にできるだけ戻すこと。 整備面はもちろんですが、車両の奇麗な状態…つまり外観も2年前に戻すべく洗浄を行い、細かなキズは専用溶剤で磨きます。

左のマフラーにはドライブチェーンオイルが付着して汚れが目立っていましたが、ミッツ・ハーで常用している金属磨き剤「オートゾル」で磨き上げます。 オートゾルはアルミ用やアルマイト塗装用など、素材ごとの種類もあります。 お試しで使ってみたい方はお気軽にお声掛けください。

最後にボディはヴィプロスのシリコン樹脂(ケイ素)を使ったガラス系コーティング剤クリーンイノベーターを施工。 しっとりとした輝きをまとい作業完了です。

対象車両情報
メーカー・ブランド
ドゥカティ
車種
SS900
作業実績タグ

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