2023/12/25 19:54:17 更新【スクーター オイル交換】ピアジオ MP3 エンジンオイル交換ピアジオ MP3 250RL
イタリアの3輪スクーター ピアッジオMP3にオイル交換でご入庫いただきました。 ヤマハのトリシティよりも早くフロント2輪、リア1輪のスリーホイラースクーターとして登場したMP3です。
ベスパ、デルビランブラ、GP1、アプリリアスポーツシティ等、さまざまな車両に採用された汎用エンジンであるピアジオクオーサーをこちらの車両にも搭載されています。 名機と言っても過言ではないこのエンジンは軽い吹け上がりと伸びやかなエンジン特性、パワフルさが特徴で高速走行でも快適。 駆動系をチューニングすると同じ排気量だとスポーツバイクよりも鋭い加速と機動力を発揮します。 最高出力23HPを8250回転という高回転域で発揮するエンジン。 最大トルク21Nmも6750回転で発揮しており、更に駆動系のセッティングがノーマル状態でハイギヤ設定。 結局常に高回転域で走るエンジンなのですが、入っているオイルの量はわずかに約1.3リットル。 少なすぎる気がします。
実際オイルの劣化は早く、オイルには過酷な状況におかれています。 少ないオイル量で軽やかに高回転域を常用させるには早いサイクルでのオイル交換に加え、ハイスペックなエンジンオイルの使用が重要になります。 使用するオイルは100%化学合成油のルブロスMoto-SS 5W-50 ミッツ・ハー公式推奨エンジンオイル ルブロスシリーズの中で一番人気オイルです。
いわゆる「フルシンセティック」のMoto-SSはAPIの最高峰グループVに分類されるエステルと、グループⅣに分類されるPAO。 このトップ2グループをベースに使用しています。 エステルは分子構造にマイナス極性の酸素物資を持つため、金属の摺動面に密着する性質を持ちます。 一般的なエンジンオイルは、通常6時間程度でピストンやシリンダーから流れ落ちてしまいますが、エステルがあると薄く均一な被膜が付着したままを維持できるため、金属の直接接触をある程度避けることができます。 また、エステルはもともとジェットエンジンの潤滑剤として開発されたため、熱安定性と化学安定性に優れ低粘度のベースオイルを使用できるだけでなく、低粘度でも摩擦を下げてくれるので馬力損失を少なくできます。更にせん断安定性、低温流動性、揮発防止性、洗浄分散性など数々のメリットがあります。
PAO(Poly-a-Olfin)は合成炭化水素とも呼ばれ、エチレンから製造される「a-オレフィン」を原料にし、重合反応と水素化処理によって精製されます。 粘度指数が高く、高温時においてはVHVIよりも厚い油膜を保持することが可能です。 ワックス分を含まないことから低温粘度特性にも優れ、低温時の始動性向上や暖気時間の短縮、省燃費性能に利点があります。 また、エステルの弱点とも言える耐久性を克服しているのも特徴です。
ベースオイルの最高峰エステルと、高性能を維持しつつ実用域におけるメリットや耐久性を高次元でバランスさせたPAOの組み合わせに、ルブロス最大の特徴である新開発ベースオイル“ナノパフォーマ”を配合。 1.オイル分子の細分化 2.オイル分子の均一化 3.オイル分子の結合力強化 これらの特徴を持つナノオイル分子は、オイルと金属の隙間を埋め、ベアリング効果や、密閉効果をより高める働きをします。 ベアリング効果によるフリクションが少なくなる結果として… 1.油温上昇の抑制・安定化・低減 (摺動抵抗の軽減により、摩擦発生と酸化・劣化の予防) 2.高回転での伸びが良くなる (クリアランスを均一化して、摺動抵抗を軽減) 3.エンジン音を抑える 密閉効果により吹き抜けを抑える効果として… 1.パワーとトルクの上昇 2.ブローバイガスの減少 3.オイルの耐久性向上
こんな特性を持つ超高性能エンジンオイルMoto-SS 5W-50とマルチグレードですから季節を問わずに使えるという、使い勝手の良さも魅力です。
オートバイの車種、使用用途などをお伺いして最適なエンジンオイルをご提案します。 お気軽にお問い合わせください。