カワサキ ZEPHYR750の特長と買取相場の傾向
カワサキZEPHYR750は1990年に登場したバイクで、1989年に登場したカワサキZEPHYR400の排気量が異なるシリーズです。カワサキZEPHYR400は当時流行していたレーサーレプリカブームと一線を画し、バイクらしさへの回帰が多くの人々の心をつかんだ名車であり、カワサキZEPHYR750もその特徴が感じられる車種です。
エンジンは空冷4気筒で、安定した走行性能を発揮します。前後17インチのホイールに加え、ダブルディスクブレーキやダブルクレードルフレームを採用し、優れた操縦性を実現しました。また、丸目1灯のヘッドライトや丸みを帯びた燃料タンク、カムカバーやテールカウルなど、1970年代に人気を博した「Z2」を思わせるレトロなデザインも大きな魅力です。
大型クラスでありながら車体はコンパクトで、取り回しや足付きも良好です。そのため、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで活躍するバイクといえるでしょう。
買取相場は43.2万円~116.5万円(2025年9月19日時点)で、車両の状態や走行距離などによって大きく変動します。名車としての価値が高いため、状態の良い車両は高額査定が期待できるでしょう。
カワサキ ZEPHYR750を高額査定につなげるコツ
カワサキZEPHYR750は人気が高く、状態や条件次第で高額査定が期待できるバイクです。ここでは、買取額を左右するポイントをチェックします。
ポイント1:走行距離
一般的に、走行距離が短いバイクほど高値が付く傾向があります。距離が短いとエンジンや足回りが劣化しておらず、査定額にプラスに働くためです。
カワサキZEPHYR750の場合、走行距離が0~5,000kmと短い車両では、買取相場が100万円を超えることもあります。2万km以上になると、状態による査定額の変動がかなり大きくなります。状態が良ければ、距離が長くても100万円以上の査定額が付く可能性もあるでしょう。
ただし、走行距離が短くても長期間放置されていたり、整備が不十分だったりすると、査定額が下がることがあります。エンジンやバッテリーの不調が想定されるためです。年式と距離のバランスも重要なポイントであり、適切なメンテナンスが欠かせません。
ポイント2:外装
カワサキZEPHYR750の外装は、湾曲した燃料タンクや左右2本出しのメガフォンマフラーなど、クラシックなデザインが特徴です。メーター周りもZ2のデザインを引き継いでおり、左側に速度計、右側に燃料計を備えたタコメーターが配置されています。
バイクの買取査定では、こうした外観の状態も重要です。フレームの傷やへこみ、塗装のはげなどがあると査定額は下がります。見た目の美しさを保つことに加え、メーターやヘッドライト、ウィンカーなどの動作確認も忘れずに行ないましょう。
ポイント3:年式
一般的に、年式の新しいバイクほど高値が付きやすくなります。
カワサキのZEPHYR750は1990年式の初代モデルから2007年式の最終モデルまで、年式が多く存在しますが、やはり2007年式の買取額が高くなる傾向があります。1990年式と比べると、50万円以上の差が出ることもあるでしょう。
ただし、年式が古くても人気車種で状態が良いバイクは、高値が付く可能性があります。ZEPHYR750の1990年式も、発売から30年以上経過しているにもかかわらず、比較的高値で取引されやすいモデルです。
ポイント4:店舗の在庫や需要
買取額はバイクの状態だけでなく、店舗側の在庫状況や時期的な需要も影響します。ZEPHYR750は人気車種ですが、在庫に余裕がある店舗よりも、在庫が少なく至急確保したい店舗のほうが、高値での買取が期待できるでしょう。在庫が不足していると、買いたい人がいても販売できず機会損失となるためです。
また、バイクの需要は季節によっても変動します。新生活前や夏休み、ゴールデンウィークなどの長期休暇前は需要が高まり、査定額が上がるといわれています。反対に冬場は需要が低く、査定額が下がりやすいため、時期を考慮して査定を依頼するのも一つの方法です。
カワサキ ZEPHYR750を少しでも高く査定してもらうための工夫
ZEPHYR750を高く売るためには、日頃のメンテナンスや査定時の工夫が重要です。査定額を左右するポイントを押さえておくと、納得のいく価格で売却しやすいでしょう。
年式とモデルを正確に伝える
ZEPHYR750には複数の年式やモデルが存在し、それによって査定額は大きく変わります。そのため、査定時には年式やモデルを正確に伝えることが欠かせません。
まずは、車検証や自賠責保険証書で車体番号を確認し、その番号をもとにメーカーの公式ホームページで年式やモデルを調べましょう。ちなみに、ホンダやスズキの車両の場合は調べ方が少し異なり、シート下などに貼られたステッカーの記号から年式確認ができます。
年式とモデルを正確に伝えることで、査定員が適正な価格を提示しやすくなります。
走行距離を少なく保つ
先述のとおり、査定額に影響する要素の一つが走行距離です。走行距離が短いほど、査定額にプラスに働きやすくなります。例えば、5,000km程度でしっかり整備されている車体は、走行距離の影響をほとんど受けず、高値での買取が期待できるでしょう。
一方、3万kmを超えると査定額への影響が出るとされており、5万kmを超えると修理やメンテナンスが必要になるケースも増えるため、査定額が大きく下がる傾向があります。
少しでも高額査定につなげるためには、日々の運転でできるだけ走行距離を抑える工夫が大切です。急発進を避け、適切なギアチェンジを心がけることで燃費の良い走行が可能となります。
複数の業者で査定を受ける
同じバイクでも、買取業者によって提示される価格には差があります。業者ごとに買取方針や販路が異なるほか、在庫などによって店舗ごとの需要が異なるためです。一社だけでは査定額が適正かを判断しにくく、複数業者の査定額を比較することが欠かせません。愛車の相場把握にもつながります。
一括査定サービスや、グーバイク買取のオークション形式出品を利用すれば、複数業者の査定額を簡単に確認できます。最も高値をつけた業者と取引できるため、結果的により高額で売却できるチャンスが高まるでしょう。