スズキ レッツの特長と買取相場の傾向
スズキ レッツは、1996年に初登場したスクーターです。同じく1996年に発売された廉価版であるレッツ2の人気に押されてカタログ落ちしてしまったものの、2015年に新開発したSEP(スズキ・エコ・パフォーマンス)エンジンを搭載して再登場しました。
このエンジンは、燃焼効率を高めてフリクションロスを低減し、パワーを落とさずに低燃費を実現しています。フューエルインジェクションの空冷4ストローク単気筒A409型49ccで、燃料タンク容量は4.8Lです。
レッツは、装備重量70kgというクラストップレベルの軽さに加え、乗り降りしやすいシート高695mmで、小柄な人でも快適に乗車できます。老若男女問わず親しみやすいデザインと、乗り心地にこだわったバイクです。
さらに、U字ロックを装着できるリアキャリアや大容量サイズのヘルメットホルダー、小物を収納できるコンビニ用フック付きのフロントインナーラックなど、日常での使いやすさにとことんこだわっています。
レッツの新車価格は、2024年8月時点で、17万8,200円(税込)です。買取価格の相場は、~6.5万円(2024年8月9月時点)程度ですが、状態によっては10万円以上で買い取ってもらえることもあります。
また、価格の相場は比較的安定しています。ここ3年の推移を見ても、わずか数%の変動しかありません。
スズキ レッツを高く買い取ってもらうためのポイント
スズキ レッツを査定に出す際には、以下のポイントを押さえておくことが大切です。
ポイント1:型式
レッツには、1996年から1998年まで発売されていたCA1KA型と、2015年以降に発売されているCA4AA型の2種類があります。買取価格を見てみると、CA1KA型よりもCA4AA型のほうが高値が付く傾向です。
両者の違いは、エンジンのほか、デザインや燃費などです。
CA1KA型はヘッドライトが丸目型ではなく、CA4AA型に比べて全長15mm、全幅20mm大きく、少し大きい特徴があります。一方、CA4AA型は、CA1KA型よりコンパクトで、丸目型のヘッドライトを採用するなど、デザインがより洗練されています。
燃費の面では、CA4AA型がリッター当たり74kmであるのに対し、初代であるCA1KA型は59kmです。スペックにおいては、2015年以降に発売されたCA4AA型のほうが優れているといえます。
ただし、CA4AA型は2018年にマイナーチェンジを行なっています。この仕様変更は排ガス規制に適応するためのもので、馬力が4.1馬力から3.7馬力へとダウンし、燃費もリッター当たり74kmから66kmへ下がりました。
ただし、年式が新しいほど、買取価格が高くなる傾向があります。
ポイント2:バリエーションモデル
レッツには、バリエーションモデルとしてレッツバスケットがあります。買取価格の平均は~7.2万円(2024年8月9月時点)です。
レッツバスケットはフロント部分に樹脂製の大きなバスケットを装備したモデルで、丸目型ではないヘッドライトがカゴの下部分に設置されています。フロントインナーラックがレッツより大きくなっているのも、特長の一つです。
カラーは、初登場時はアイボリーNo.2、ダークモカブラウン、キャンディダーリングレッドの3パターンでした。2018年の仕様変更時には、アイボリーNo.2に変わり、ソリッドスペシャルホワイトNo.2のカラーも登場しています。
ポイント3:ボディカラー
レッツには、さまざまなカラーバリエーションがあります。とはいえ、カラーによって大きく価格が変わることはなく、どのような状態かのほうがより重要です。
カラーにおいては、2015年再登場時はサンディベージュ、ラズライトブルー、ブラヴォドブラック、ソリッドスペシャルホワイトNo.2の4種類のラインナップでした。2018年の仕様変更時には、サンディベージュの代わりにディープマゼンダが採用され、2020年にはディープマゼンダに代わり、スウィートブラウンNo.2が登場しました。
そして、2021年にはスウィートブラウンNo.2に代わって、再びサンディベージュがラインナップに加わっています。
ポイント4:走行距離
レッツの査定における買取価格は、走行距離に合わせて価格が下がります。4,999kmまでであれば平均7万円程度で買い取ってもらえることもありますが、5,000~1万kmであれば平均で5万円程度、1万~2万kmであれば平均で4万円程度が相場です。
一般的に、レッツのような50cc原付バイクの寿命は2万~3万kmだといわれており、毎日10kmを走った場合、およそ4~5年で走行距離が2万~3万kmになります。
売却を考えている人は、できるだけ早く査定に出すと、より高く買い取ってもらいやすくなるでしょう。