ホンダ レブル1100の特徴と買取相場の傾向
ホンダ レブル1100は、クルーザーモデルのバイクとして2020年に海外市場向けに発売されたモデル。ホンダ レブル250やホンダ レブル500より排気量の大きい上位モデルにあたり、国内では2021年から販売がスタートしました。1,082ccの水冷並列2気筒OHCエンジンは、低回転では小気味良い鼓動を味わえます。スロットルを開いてエンジン回転数を上げると、力強さを感じられる点も魅力です。
また、洗練されたデザインも特長の一つ。黒を多用したボディは、質感や触感にもこだわっており、シンプルでありながら気品と風格を兼ね備えています。
さらに、長距離移動を想定してスマートな乗車姿勢を実現。最適なステップのポジションとハンドル幅の設計により、乗り心地の良さを追求したデザインとなっています。
ホンダ レブル1100の新車価格は、タイプ別にホンダ レブル1100が113万8,500円、ホンダ レブル1100のDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)仕様が124万8,500円、ホンダ レブル1100Tが131万4,500円、ホンダ レブル1100T・DCTが142万4,500円です。
中古相場においては、28.5万円~81.5万円(2024年8月30日時点)ですが、グレードや年式、走行距離、車両の状態などによって変動するとされています。
ホンダ レブル1100を高く買い取ってもらうためのポイント
バイクを希望額で買い取ってもらうためには、査定時にチェックされるポイントを理解することが大切です。ここでは、ホンダ レブル1100において重要とされるポイントをそれぞれ解説します。
ポイント1:グレード
ホンダ レブル1100には「ホンダ レブル1100」「ホンダ レブル1100DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)モデル」「ホンダ レブル1100T」「ホンダ レブル1100T・DCT」といった4つのグレードがあります。
まず、ホンダ レブル1100の通常モデルはMT(マニュアル・トランスミッション)タイプなのに対し、ホンダ レブル1100DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)モデルはクラッチ操作とシフト操作が自動化されています。そのため、より少ない操作で運転に集中できる点が特長です。このように、操作のしやすさではDCTモデルに軍配が上がります。
また、MT仕様の通常モデルとDCTモデルでは、エンジンの最高出力や最大トルクは基本的には同じです。ただし、1速から6速の各ギア比が異なり、通常タイプのほうは加速重視なのに対してDCTタイプはクルージング時の快適性を高めるよう最高速重視となっています。
次に、もう一つのグレード違いとなるホンダ レブル1100Tは、2023年に初めて国内で販売されたモデルです。通常モデルに比べ、長距離走行での快適性や利便性を向上させるための装備が充実。具体的には、走行風よけとなるフェアリングや、積載性を高める左右のサドルバッグなどが追加されています。
中古相場では、現時点ではホンダ レブル1100T・DCTの査定価格が最も高く、ホンダ レブル1100T、ホンダ レブル1100DCT、ホンダ レブル1100の順に低くなる傾向にあります。
ポイント2:年式
一般的に、年式が新しいほどバイクの査定価格は高くなります。ホンダ レブル1100は2021年から国内で販売された比較的新しい車種のため、大きな価格差はありませんが、より新しい年式のほうが査定額が高くなっています。また、2024年モデルにおける2023年からのおもな変更点はカラーチェンジであるため、年式よりは車体の状態や走行距離のほうが査定において重要と考えられるでしょう。
ポイント3:ボディカラー
ホンダ レブル1100では、これまでに以下のようなカラーラインナップが発売されています。
2021年:ボルドーレッドメタリック・ガンメタルブラックメタリック
2023年:ガンメタルブラックメタリック・イリジウムグレーメタリック
2024年:ガンメタルブラックメタリック・イリジウムグレーメタリック
ただし、これらのボディカラーによる大きな査定価格の違いは見受けられません。そのため、走行距離や年式、グレードなど、そのほかの条件が査定価格に影響していると考えられます。
ポイント4:車体の状態
バイクは車体の状態によって査定価格が大きく変動します。車体のキズや凹みはもちろん、事故などによってフレーム部分に歪みがある場合は「修復歴あり」として査定価格が下がりやすくなります。
そのほかにも、エンジンがかかるかどうかという点や、電装品・足回りの状態なども査定においては重要なチェックポイントです。長期間運転していない場合は、定期的な充電や保管環境の見直しなどでバッテリー上がりを避けるよう対策を施しましょう。
ポイント5:走行距離
バイクの走行距離は、車体の寿命に関係するため査定においても重要なポイントです。一般的には走行距離が短いほど、買取価格が高くなります。走行距離が長くなるとバイクの劣化が進み、故障する可能性が高まるためです。
バイクの寿命にかかわる走行距離の基準は、排気量ごとに決まっています。排気量が1082ccのホンダ レブル1100の場合は、5~10万kmが基準です。ただし、メンテナンス次第では20~30万km走れる可能性も十分にあります。高く買い取ってもらうためには、日頃からのメンテナンスが重要です。