ホンダCBR400Rの特徴と買取相場の傾向
ホンダCBR400Rは、スーパースポーツバイクとして多くのライダーに愛されてきたモデルです。初代は1986年に登場し、水冷直列4気筒DOHCエンジンを搭載。カムギヤトレーンによって高回転での走行でもバルブ作動が安定し、12,500回転時に59ps(自主規制値)を出力していました。1988年にホンダCBR400RRへと進化する形で、ホンダCBR400Rは一度生産を終了します。
25年が経過した2013年に復活したホンダCBR400Rは、CBRシリーズのフラッグシップモデルであるホンダCBR1000RRらしさを受け継ぎつつ、幅広いバイカーニーズに合致するファンライドスポーツモデルでした。
二輪車排出ガス規制クリアに合わせ、2016年にフルモデルチェンジを行ない、以降もマイナーチェンジやモデルチェンジを重ねながら生産を続けています。
現行モデルは、399ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒を搭載しており、高回転型でスムーズなパフォーマンスを実現しています。スポーツライディングだけでなく、ツーリングにも対応可能です。
ホンダCBR400Rの新車価格は2024年9月時点で税込86万3,500円、買取相場は2024年9月20日時点で9.2万円~59.5万円です。歴史が古いものの生産されていない期間などもあり、型式や走行距離、車両の状態によって査定額は大きく変動します。
ホンダCBR400Rの買取価格が高くなるポイント
ホンダCBR400Rは、年式や状態などによって買取価格が変動するため、ポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、ホンダCBR400Rの買取価格に影響するポイントを紹介します。
モデル
CBR400Rは、初期の1986年・1987年のモデルと、2013年以降のモデルとに大別されます。後者のほうが一般的に高値の査定になる傾向があります。
2013年に販売を開始した現行シリーズのホンダCBR400Rは、2019年のモデルチェンジでより洗練されたスーパースポーツスタイルに進化。さらに2020年夏には「CBR」のロゴデザインが、トップエンドモデルのCBR1000RR-Rと同じものに変更されています。また、2018年モデルからABSが標準装備になっています。
2022年モデルは平成32年(令和2年)排出ガス規制に対応する形で改良され、2024年3月に最新のマイナーチェンジを実施しました。排出ガス規制に対応しているのは買取において高ポイントになるといえます。
型式
ホンダCBR400Rは、2024年9月現在までに4つの型式が登場しています。1986、1987年式のNC23型、2013~2018年式のNC47型、2019~2022年式のNC56型、そして2024年から生産されているNC65型です。
バイクの買取市場では、年式が新しいほど高値が付きやすくなります。ホンダCBR400Rも例外ではなく、年式が新しいNC65型がより高額で取引される傾向があります。
一方、NC23型は年式が古いためほかの型式より評価が付きにくいですが、ここ数年でじわじわと価格を上げています。まずは査定を依頼してみるとよいでしょう。
走行距離
一般的に、走行距離が短いほど査定額が高くなります。ホンダCBR400Rも、走行距離5,000kmなど走行距離が短いほど評価は高いです。
また、歴史が長いバイクなので、正確な距離が不明の車両もあるでしょう。その場合でも、車両の状態などほかの項目で高ポイントであれば、ある程度査定額を上げることが可能です。
反対に、走行距離が少なくても長期間放置された車両は、状態に問題がある可能性があると判断され、査定額が下がる場合があります。型式や年式と走行距離のバランスが重要です。
ボディカラー
CBR400Rの定番のカラーは、2013年のモデル以降に必ず組み込まれている「ヴィクトリーレッド」または「グランプリレッド」です。
2024年のモデルではこのグランプリレッドはホンダを象徴するトリコロール(赤・青・白)になっていますが、それまでは赤・黒・白の3色が使用されていました。このホンダCBR400R定番のカラーが高値になりやすいといえます。また、グレー系の色合いも人気です。
状態
車両の状態は非常に重要です。エンジンの状態や外観のキズ、サビなどが査定額に大きな影響を与えます。特に、エンジンが正常に動作すること、外観が良好であることが査定額を高める要因となります。不動車は、実働車に比べて査定額が大幅に下がります。
ホンダCBR400Rをより高く売るための注意点
ホンダCBR400Rを査定に出す際に、少しでも査定額を高くするために意識したいポイントをご紹介します。
査定前に洗車する
バイクを査定に出す前に洗車をし、外観をきれいに保つことが重要です。清潔感のあるバイクは査定士に好印象を与え、査定額が高くなる可能性があります。
小さなキズや凹みは修理しない
バイクの外観を整えることは大切ですが、小さなキズや凹みの修理は慎重に行ないましょう。自己修理によってかえって査定額が下がることがあります。修理費用と査定額のバランスを考えたうえで、プロに任せるかそのまま査定に出すかを判断しましょう。
カスタムパーツの扱い
カスタムバイクの場合、純正パーツを保管しておくとよいでしょう。査定時に純正パーツも一緒に提出することで、評価が上がることがあります。カスタムパーツの人気が高い場合は、そのままでも評価が高くなることがありますが、ノーマル状態が好まれることが一般的です。