最も身近なサーキットスポーツ《スーパースポーツ編》

最も身近なサーキットスポーツ

《スーパースポーツ編》

市販車をベースに改造したマシンで争われるレースが、ワールドスーパーバイク(WSB)だ。MotoGPと違い、お金を出せば同じマシンを購入することができるため、ライダーたちをより身近に感じることができる。また、日本人に最も近しいレース「鈴鹿8時間耐久」も同様に市販車ベースで行われている。

Super Sports

WSB5冠のイギリスの英雄
ジョナサン・レイに憧れる!

KAWASAKI ZX-10RR

KAWASAKI
ZX-10RR 新車価格:¥2,981,000

ワールドスーパーバイクで、史上初5連覇を達成しているジョナサン・レイのマシンのベースとなるのが、このZX-10RRだ。ベースモデルとなるZX-10Rからさらにサーキット走行に特化し、世界500台限定で発売された。

MotoGP・WSBに憧れるならこんなマシンがオススメ!

HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE

HONDA
CBR1000RR-R FIREBLADE

1000ccクラスで最注目なモデルはもちろん今年3月に発表されたばかりのこちら。サーキットでの速さを追求した新設計の水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒999ccエンジンを搭載し、160kW/14,500rpmの最高出力を実現。電子制御も多数搭載した、勝つための最新モデルだ。

新車価格:¥2,420,000~

YAMAHA YZF-R6

YAMAHA
YZF-R6

600ccクラスからはヤマハのR6をピックアップ。2017年にモデルチェンジを経てトラクションコントロールを搭載。ミドルクラスではあるものの、公道ではとても使いきれないハイパワーマシン。なお、ヤマハはYZF-R6レースベース車も受注販売している。

新車価格:¥1,595,000 中古相場:42.7万~155万円

KAWASAKI NINJA ZX-25R

KAWASAKI
NINJA ZX-25R

現在では2気筒が主流となっているミドルスポーツクラスだが、1980年代にはレーサーレプリカブームが巻き起こり、高回転型の4気筒が人気を博した。2008年、NINJA250Rがこのクラスを切り拓いたように、このZX-25Rが火付け役となり、再び4気筒スポーツの時代が訪れることも十分に考えられる。

新車価格:未定 発売時期:2020年秋頃

DUCATI パニガーレV4 R

DUCATI
パニガーレV4 R

ドゥカティがワールドスーパーバイクに出場するライダーのために発売したレース用マシン。つまり公道走行が可能だということ。998ccのエンジンは最高出力221PS(162kW)、乾燥重量は172kg。レーシングキットを購入することで、さらにパワーアップも可能だ。

新車価格:¥4,634,000 中古相場:439.8万円

WSBを意識したマシンカスタム

外見に限って言うと、レース用マシンと公道用マシンの違いは、保安部品があるかないかだ。ミラー、ウインカー、ナンバー、タンデムステップなど安全性や利便性を考慮したパーツをカスタムすることで、よりレーシーな見た目にすることができる。

BOSSCOM
ZX6R デイライト内蔵LEDウインカー

¥43,000(税抜) レンズ色:クリア、スモーク

BOSSCOM ZX6R デイライト内蔵LEDウインカー

ウインカーを埋め込み式にすることで見た目もシンプルになり、万が一の転倒時でもウインカーの破損と、それに伴うカウルの凹みを防ぐことができる。BOSSCOMでは車種に合わせてワンオフでの制作も可能だ。

ACTIVE
フェンダーレスキット ブラック(ZX-10R用)

¥16,000(税抜)[LEDナンバー灯付き]

ACTIVE フェンダーレスキット ブラック(ZX-10R用)

公道には必須なナンバーなので、撤去するわけにはいかないが、リアフェンダーを小さくすることでリアまわりをスッキリさせることが可能だ。レーシーな見た目にするためにはまず必須なカスタムと言えるだろう。

TRICK STAR
フレームスライダー(ZX-10R用)

¥7,500~10,000(税抜)

TRICK STAR フレームスライダー(ZX-10R用)

サーキット走行での転倒時にマシンを滑らせてコース外へ排除し、後続のマシンとの接触を回避するためのパーツ。もちろん公道では本来の目的は不要だが、立ちごけ時にカウルを保護してくれる恩恵は受けられる。

ヨシムラ
ブレーキレバーガード(ZX-10R用)

¥12,000(税抜)

ヨシムラ ブレーキレバーガード(ZX-10R用)

ドッグファイト中に隣のバイクのブレーキレバーに触れてしまわないように、昨今のレースレギュレーションでは義務化されているブレーキレバーガード。公道では不要なカスタムパーツではあるが、これを装着するだけで見た目一気にレーシーになる。

ヨシムラ
ステップKIT X-TREAD(ZX-10R用)

¥69,000(税抜)

ヨシムラ ステップKIT X-TREAD(ZX-10R用)

市販車をよりレーシーな前傾姿勢にするために、ステップを純正より高く、後方にシフトできるステップキット。実際にヨシムラがGSX-R1000レーサーに使用した3面ヒールプレートを模しており、フィット感も抜群。

機能性&プロテクション こだわりライディングギア

SHOEI
X-Fourteen YANAGAWA5

¥76,000(税抜)

SHOEI X-Fourteen YANAGAWA5

カワサキの日本人ライダーといえばこの人、2004年から2016年までチームグリーンから全日本ロードレース選手権に参戦していた柳川明選手のレプリカヘルメット。大事な頭を保護するヘルメットは最高級のものが望ましい。

elf
Vittoria Estate Jacket

¥27,800(税抜)

elf Vittoria Estate Jacket

レースの歴史を語るうえで外せないオイルブランド、elfから発売しているレースをイメージさせるジャケット。動きやすいストレッチ生地を採用し、各所にプロテクターを装備。メッシュ生地を使った春夏モデル。

Kawasaki
シンテーゼ15カワサキグリーン

¥18,480(税込)

Kawasaki シンテーゼ15カワサキグリーン

通気性のよいメッシュ素材のショートブーツがカワサキからリリースされている。シフトアップ時にブーツが傷つかないようにチェンジパッドを装備しており、elfロゴが入っている点もレーシーだ。

よりレーシーに乗るカスタム術

 MotoGPを筆頭にワールドスーパーバイク、全日本ロードレース選手権など、スーパースポーツバイクを使ったサーキットレースは、やはりバイクレースの花形といえる存在だろう。実際にレースで使われる車両の市販車モデルを購入するのはもちろん、その後のカスタムやライディングギア選びも、気分を上げてくれる重要なポイントだ。それはたとえ通勤やツーリング用途で使用していても色褪せることのないバイクの楽しみ方の一つなのだ。
 ヘッドライトやウインカー、ブレーキランプ、ミラー、ナンバー、サイドスタンド・・・市販車モデルに装着されている、公道走行を安全かつ便利にしてくれるさまざまなパーツが、レースではほとんどが不要になる。しかし、それらを外してしまうと公道を走ることができないため、機能を残しつつレーシーにカスタムする術が多くの先駆者たちによって提案されている。
 ここで挙げているカスタムのほか、マフラーをより軽量でパワーがあり、排気音のよいものに変更するのも鉄板だ。また、二人乗りをするために純正で装着されているタンデムシートをシングルシートに変更したり、タンデムステップやヘルメットホルダーを撤去してしまうのもアリだろう。
 もちろんこれらのカスタムは、実際にサーキットを走るときにも役に立つはずだ。

※中古車相場価格はグーバイク調べ(2020年6月)。

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