外見に限って言うと、レース用マシンと公道用マシンの違いは、保安部品があるかないかだ。ミラー、ウインカー、ナンバー、タンデムステップなど安全性や利便性を考慮したパーツをカスタムすることで、よりレーシーな見た目にすることができる。
BOSSCOM
ZX6R デイライト内蔵LEDウインカー
¥43,000(税抜) レンズ色:クリア、スモーク
ウインカーを埋め込み式にすることで見た目もシンプルになり、万が一の転倒時でもウインカーの破損と、それに伴うカウルの凹みを防ぐことができる。BOSSCOMでは車種に合わせてワンオフでの制作も可能だ。
ACTIVE
フェンダーレスキット ブラック(ZX-10R用)
¥16,000(税抜)[LEDナンバー灯付き]
公道には必須なナンバーなので、撤去するわけにはいかないが、リアフェンダーを小さくすることでリアまわりをスッキリさせることが可能だ。レーシーな見た目にするためにはまず必須なカスタムと言えるだろう。
TRICK STAR
フレームスライダー(ZX-10R用)
¥7,500~10,000(税抜)
サーキット走行での転倒時にマシンを滑らせてコース外へ排除し、後続のマシンとの接触を回避するためのパーツ。もちろん公道では本来の目的は不要だが、立ちごけ時にカウルを保護してくれる恩恵は受けられる。
SHOEI
X-Fourteen YANAGAWA5
¥76,000(税抜)
カワサキの日本人ライダーといえばこの人、2004年から2016年までチームグリーンから全日本ロードレース選手権に参戦していた柳川明選手のレプリカヘルメット。大事な頭を保護するヘルメットは最高級のものが望ましい。
elf
Vittoria Estate Jacket
¥27,800(税抜)
レースの歴史を語るうえで外せないオイルブランド、elfから発売しているレースをイメージさせるジャケット。動きやすいストレッチ生地を採用し、各所にプロテクターを装備。メッシュ生地を使った春夏モデル。
Kawasaki
シンテーゼ15カワサキグリーン
¥18,480(税込)
通気性のよいメッシュ素材のショートブーツがカワサキからリリースされている。シフトアップ時にブーツが傷つかないようにチェンジパッドを装備しており、elfロゴが入っている点もレーシーだ。
よりレーシーに乗るカスタム術
MotoGPを筆頭にワールドスーパーバイク、全日本ロードレース選手権など、スーパースポーツバイクを使ったサーキットレースは、やはりバイクレースの花形といえる存在だろう。実際にレースで使われる車両の市販車モデルを購入するのはもちろん、その後のカスタムやライディングギア選びも、気分を上げてくれる重要なポイントだ。それはたとえ通勤やツーリング用途で使用していても色褪せることのないバイクの楽しみ方の一つなのだ。
ヘッドライトやウインカー、ブレーキランプ、ミラー、ナンバー、サイドスタンド・・・市販車モデルに装着されている、公道走行を安全かつ便利にしてくれるさまざまなパーツが、レースではほとんどが不要になる。しかし、それらを外してしまうと公道を走ることができないため、機能を残しつつレーシーにカスタムする術が多くの先駆者たちによって提案されている。
ここで挙げているカスタムのほか、マフラーをより軽量でパワーがあり、排気音のよいものに変更するのも鉄板だ。また、二人乗りをするために純正で装着されているタンデムシートをシングルシートに変更したり、タンデムステップやヘルメットホルダーを撤去してしまうのもアリだろう。
もちろんこれらのカスタムは、実際にサーキットを走るときにも役に立つはずだ。