■モデルの魅力
ヤマハSDRは、「都市型超軽量スポーツ」という新しいコンセプトで1987年にデビューしたピュアスポーツバイクです。デザインにもエンジンにもヤマハならではのこだわりが満載のモデルとして記憶に残る1台です。
SDRの最大の特徴は、車重の軽さとパンチのあるエンジンを組み合わせたことで生み出される軽快な走行性能です。当時の日本製バイクでは珍しかったスチールトラスフレームは、剛性の強さとしなやかな乗り味を同時に実現。
シングルシートのみに限定するという割り切りのよさで軽量化を図った一方、ひとり乗り限定であることや荷物が積みにくいことなどが理由となり、短命に終わったモデルです。しかし軽快な走りが楽しめる名車として、今なお熱烈なファンが多い1台です。
■排気量とスペック
195ccエンジンは新設計の、当時「ワークス系ロードレーサー」というカテゴリーのバイクが採用していた水冷2ストローク単気筒。最大出力34ps/9,000rpmで、これに対して125ccクラス並みのスリムでコンパクト、105kgという軽量な車体を組み合わせることで、0→50mの発進加速では当時最高レベルの速さを誇りました。低〜中速域でのレスポンスのよいエンジンが生み出す十分なパワーと、軽量コンパクトなボディの組み合わせで、軽快な走りを楽しめます。
