■車種の魅力
80年代の熱烈なバイクブームが始まる前に発売されたモデルです。人気車だっただけに、現在でもパーツに困らない希有なバイクとしても有名です。重量がある点が特徴的ですが、それこそが当時の「男カワサキ」の真骨頂でした。
当時、大手バイクメーカーでは750ccクラスで動力性能を競っていましたが、その中でもZ750 FXが飛び抜けた性能を持ったバイクとして有名です。現行車種に劣らないデザインも、魅力の一つと言えるでしょう。
■マシンのスペック
空冷4ストロークDOHC2バルブ（1気筒2バルブで合計8バルブ）エンジンです。最高出力は70ps/9,000rpmと大きく、80年代の馬力競争で打ち勝ったほどの動力性能を持ちます。また、エンジンのレスポンスが非常に良く、アクセルを捻ると同時に加速するZ750FXに憧れて限定解除する若者が増加したという逸話もあるほどです。
260kgの車両重量は高速安定性の面で優れ、ワインディングもスムーズです。高回転時でもレスポンスが穏やかで扱いやすいエンジンと言えるでしょう。
