
ichi says...
▼所有車種
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- F800S
RG50ガンマからはじめて、色々なバイクを乗り継いできましたが、最近はF800SとYB-1に乗っています。
幸いなことに、この30年ほどは転倒や事故もせずに済んでいるので、この調子で最後まで楽しんでいきたいものです。
この度ふと思い立って日記代わりにモトクルを始めることにしました。よろしくお願いします。

相変わらずの自己満足ユーザーレビューですが、今回は【F800Sのインプレッション(エンジン編)】です。
〈エンジン〉
繰り返しになりますがF800Sのエンジンは非常にトルクが安定していて、反応性も良いので自分には好印象です。
この美点を得るためにクランク角360度の並列2気筒エンジンというやや珍しい形式を採用しています。この“珍しい”のにはそれなりの理由があり、この形式のエンジンには「比較的高回転化(高出力化)しにくい」「振動がひどい」といった弱点もあります。
特に振動については根本的な課題で、腰から突き上げてくる振動の原因となる1次振動と、ハンドルを持つ手先がビリビリとしびれる2次振動の両方が持病としてあるようです。
メーカーもさすがに設計時からある程度対策してくれていて、F800Sのエンジンには1次振動を相殺するためのアームが付けられています。この効果で確かに長時間乗っていても腰が痛くなるような振動は感じられません。
また、2次振動を軽減するためにステアリングダンパーも装備されています。ただ、購入したF800Sのステダンは抜けてしまっていて、最初は3時間も乗っていると手先がしびれてしまいました。ステダンを交換しようかとも思いましたが、操舵が重くなるのが嫌だったのと、パーツも高そうだったので別の方法で対策しました。(対策はカスタム編でレビューします)
また、ピストンのカウンターウェイトとなるアームを動かすことに若干パワーロスしてしまうので、低出力な低回転時にはトルクが不足気味となるようです。
写真はエンジンのカット図ですが、ピストンと反対側向きにアームがついているのが分かります。
色々書きましたが、外からの見た目ではわかりにくいものの、色々考えられていて、かなり凝ったつくりのエンジンだと思うので、気に入っています。
余談ですが、エンジンを前傾して搭載しているせいか、雨が降るとギアボックスとシリンダーブロックの間の窪みに水がたまります💦
なので、工具入れには拭き取り用のウエスも入れています。
次回は車体などについてレビューさせていただきます。