
SV650を購入して2ヶ月経過。走行距離がちょうど2000kmに達したので簡単にReviewします。所有する他の単車と比較しての感想なので偏ります。
■エンジン
90°Vツインのトルクと粘りは最高。見通しの悪い細い山岳路のコーナー入口でシフトダウンにしくじっても立ち上がりは何とかしてくれる頼もしさ。パワーは十分。これ以上あっても身体がついていかない。
■マフラー
ノーマルなので排気音はまったく面白みにかける。VTWIN独特の鼓動感も僅か。だけれども、早朝に住宅街を出る際は周囲にそれほど気を使わずに済むので好都合。CB400SSのスパトラサウンドはさすがに神経使う。
■サスペンション
前後調整できないことをネガティブにレポートする記事をみかけるけれど、高速からワインディング、まちなかの低速走行まで実によくセッティングされていると思う。GSAdventureのしなやかさはないけれど、かといって荒々しい突上げは皆無。限られたストロークのなかでサスペンションが良く働いており、車体の挙動が常に予測できる範囲内にある。開発者に云わせれば、素人があれこれ調整するより玄人に任せておけよ、てな感じか。
■ハンドリング
走り出していつも感じるのはハンドルから伝わるカチッとした安定感、安心感。新車の味を久しく忘れていただけで最近の単車は皆このレベルなのかもしれないけれど、敢えて云えば、四輪ではBMWのM3のステアリングを握ったときに似ているかな。思い通りにon -the-railな走行ができる乗り味は毎回感心させられる。
些細なことだけどハンドルの切れ角が乏しいのは残念。狭い峠道でUターンするにはスイッチバックを強いられる。
■ブレーキ
今のところまったく不満なし。
ABSの介入はまだなし。
思っていた以上にエンブレはよく効く。
今日は箱根新道をブレーキランプを灯けることなくエンブレのみで下って来たけれど、まったく問題なかった。コントローラブル。
■シート
見た目はレイシーな薄さだけれど1日200〜300km程度の走行ならまったく問題なし。尻の痛さはサスペンションセッティングや乗車姿勢などシート以外の要素が大きいのかも。
■積載性
そもそもリアにキャリアやボックスを装着するつもりが無いのでコメントしようがないけれど、シートバッグに積載できる範囲で楽しむ。一泊が限界。お土産を買って帰るのは無理。帰りの道の駅でうっかり野菜など買おうものなら大変な目に。
■後方視界
ハンドル幅は狭く、ミラーの後方視界はすこぶる悪い。これで保安基準を満たしているとは不思議。すり抜け能力と相反するから自分はこのままでよいけれど。
■燃費
28.0〜29.5kmといったところ。
高校時代に乗っていたMR80やKE125より良い。
XLR250と同程度かな。
■取り回し
とても楽。
車重以上に軽く感じるのは低重心とマスの集中のおかげか。普段は400CCどころか250CCを扱っている感じ。
周囲からみてもナンバープレートの縁取りが緑でなければ250CCにしかみえない。
とはいえ、いざとなればVTWINが咆哮し650CCのパワーが剥き出しに。期せずして「羊の皮を被った狼」になってるかも。
■渋滞
スリムな車体、コントローラブルでトルクフルなエンジン、足つき性の良さなど相俟って渋滞時のすり抜け能力は125cc並。お陰で復路の渋滞に気を重くすることなくツーリングできるようになった。
■総括
とても気に入ってます。
走行距離が1日300km以内、一泊2日以内の中距離ツーリングなら間違いなくベストなSV。
オススメします。
英国のサイトになりますが、よく参照させてもらうReviewサイトはこちらです。さすが英国。趣味の世界は奥が深い!
https://www.bennetts.co.uk/bikesocial/reviews/bikes/suzuki/sv650-2016-review-used-price-spec